紙の本
これがばななの世界か
2016/01/17 17:32
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投稿者:のりのり - この投稿者のレビュー一覧を見る
TVの対談番組を見て、???と思ったのがきっかけで、初めて、この作者の本を読んだ。女性の観点なので、おじさんが読むにはちょっと違和感を感じつつ、読み進んだが、それなりの世界観が描かれていて、おもしろかった。
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「夜と夜の旅人」が特に好き。
うん、かなり好き。
なんだろう、時空の風が自分の脇をすり抜けていくのを感じるんだよね。
あり得ない状況なのは十分わかってるんだけど。
それでも時間の歪みや状景をテレビを見ている様な感覚じゃなく、
目の前に起きているリアルな感触で見ていた。
そう、「読んでいた」のではなく「見ていた」の方が近い感じがした。
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とあるサイトで吉本ばななとこの作品の存在を知り、一気に読破した作品。吉本ばななの作り出す世界のすばらしさを知るとともに、もっと彼女の書く作品を読んでみたいと思わせた作品。
物語全体を包み込む「静」のイメージは表現しがたい落ち着きと妙な魅力を感じさせる作品。
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いつだったか忘れたけれど、関西方面に行った時に、駅の本屋さんで買って帰りの新幹線で読んだ。
それ以来、なんとなく「旅」というとこの本を思い出す。話しは全然旅とは関係ない。
すごく心地よい話し(個人的見地)なので、何度も読んでしまう本の中の1つ。
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ばななさんの初期の話。今のばななさんの話ももちろん大好きだけど、淡々と淡いこの独特な感じは、もう出せないのかもとも思う。この感じも好き。
引用
私は、今、横に立つ背の高いこの人と、生き生きとした恋を取り戻したかった。大好きな人と。すべてをこの細い腕、弱い心のままでつなぎとめたかった。これけあらやってくるはずの雑多でおそろしいたくさんのことをなにもかも、私の不確かな全身でなんとか受けとめてみたかった。
☆☆☆☆+
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読んでまず感覚が伝わってきました。眠気、冷たい足や、ホテルの喧騒。どの話も好きですが、私は「ある体験」が一番お気に入り。
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3つともとても好き。人や歩んできた道は違うのに、どこか共通点がある。「夜のはて」に「花火」が咲くという風景は想像するだけで鮮やかで素晴らしい。切なくて、不思議で、なんとも言えないばななさんワールド全開という感じ。解説の「うな重」には笑った。
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3つの物語が入っています。すべて「夜」がテーマになっていて、三作とも「死」が出て来ますが恐ろしい感じではありません。「生かされる」って事を感じさせる作品です。
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必ずしも本心だとは限らなかった。ざんげのようなものだ。遠ざかる船に向かって叫ぶ愛のようなものだった。
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初めて読んだばななさんものだと思います。すごく落ち着いた感じで気持ちがすうっとします。全体的に暗めで話が進んで行くので落ち着けます。
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三つの短編が入ってる。
私はタイトル作の「白河夜船」がお勧め。
「待ち」の恋愛の中で、自分を大事にしないことに慣れてしまった人へ。
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年末年始の暇さに久しぶりに読み返してみた。
夜に関する三部作。
夜明けが来なければいいのに、と思うくらい夜が好きになる。
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読んだあと眠りたくなります。別に退屈だからとかじゃなくて、この本を読んで眠れば、登場してる人たちと似たような気持ちになれるんじゃないかなーって思える本です。テンション低めですき。
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吉本ばななで一番好き。白河夜船という言葉も好きだし、作品全体に流れる静かな雰囲気も、添い寝をすることが仕事という不思議な友人しおりも。
「私はね、ひと晩中、眠るわけにいかないの。だって、もし夜中にとなりの人が目を覚ました時、私がぐうぐう眠っていたら、私の仕事にはあんまり価値がないっていうか、プロじゃないのよ、わかる?決して寂しくさせてはいけないの。私の所へやってくる人は、もちろん人づての人ばかりだけれど、みんな身分はきちんとした人ばかりよ。ものすごくデリケートな形で傷ついて、疲れ果てている人ばかりなの。自分が疲れちゃっていることすらわからないくらいにね。それで、必ずと言っていいほど、夜中に目を覚ますのよ。そういう時に、淡い明かりの中で私がにっこり微笑んであげることが大切なの。そして、氷水をいっぱい、手渡してあげるのね。」
深夜が良く似合う短編小説。
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「そう思うと突然、何もかもが完璧すぎて涙がこみ上げてきそうになった見回す風景の中の、何もかもが愛おしく、あぁ、目を覚ましたのが今ここでよかった。」