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よしもとばななの物の見方が私は苦手だ、……というのを忘れて読んだ。なんか偏っているというか狭いというか、こりかたまっているかんじ。ものすごくやわらかい部分もあるにはあって、それははっとするくらい迫ってくるんだけど。もう読まない
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旅にまつわる話や、「気づき」が書かれたエッセイ。
よしもとばななのエッセイでも、特にこれは大好き。
表紙も素敵で、旅に出るときには持っていきたい一冊。
ちいさな旅でも、大きな何かが見えるかも。
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ひさびさに読んだよしもとばななは良かった。
確か王国辺りで拒否反応が出て以来、手に取る事すらなかったのだけど。
きっと自分の気持ちが著者に近づいたんだろうな。
日々の生活を大事にしたいなぁと思った。
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実は初よしもとばなな'sエッセイ
小説から感じてたけどやっぱりオカルトというかスピリチュアルな感じの人なんだなぁと。
好きです。
でも小説のほうが好き。
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・「私たちは、自分の情熱を燃やすために、向いていることを、この人生でやりつくすために生まれてきたのではないのだろうか。愛する人々への愛情を抱きながら、たくさんのよき思い出をつくって、それを大事に抱えて悔いなく死ねるためにここにいるのではないだろうか?忙しくいらいらして働いて、一回も立ち止まらず、人生を捨てた形でいつも自分では何かが足りない、劣っていると思いながら、死に急ぐためでは絶対にない。」これが、私がこの本の中で、一番感銘を受けた言葉だ。この本は、作者の日常生活の中から紡ぎだされる様々な色彩感の溢れるエッセイであるが、その行事の合間に作者の鋭い人生への警告ともいえるような文章が、浮かび上がってくる。まっすぐ前を向いて、人間らしさとは何かを常に問いかけ続け、幸せに生きよ、と教えてくれる。 そして、この本の中でもう一つ好きな文章がある。「体を整えてよく見れば、一日の中には必ず宝が一個くらい眠っている。それを大事に輝かせて、いい眠りの中に入っていこう。形ではない。どんな人とも違う、自分だけのやり方がある。それを思い出そう。」
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なぜか最近、よしもとばななさんが響くように・・・!
「 みんな、どうしてしまったんだ、そんなにすごくならなくてもいいじゃないか、と思う。
今日見たもののことを考えたり、しゃべったりしながら、普通に友だちとか家族とかと
過ごそう。仕事はそこそこできて、失敗もして、たまには達成もして、それを自分の
小さな誇りにしよう。見たくないものやしたくないことのために使う時間を減らそう。
ただ漫然と生きているだけの時間を減らそう。でもしゃかりきに何ものかになろうとしたり、
自分から発信したりなんかしなくていい、そんな疲れることはやめよう。ペースを落として、
ひとつひとつの行動を寝る前にふり返ろう。一日健康でいられたことに、平和に、家族が
生きていたことに普通に感謝しよう。
『そんなこと言ったって、そんな単純なわけにはいかない、だって・・・・・』の言葉のあとには
いろいろな言い訳がくっついてくる。ひとりひとりがそれと戦おう。静かに、心を済ませて。
自分の時間は自分のもので(たとえ人に雇われていても、その立場を選んだのは自分だ。
そして全部を明け渡せなんてどんなえらい上司も要求できない)、自分の体は自分のものだ。
体を整えてよく見れば、一日の中には必ず宝が一個くらい眠っている。それを大事に輝かせて、
いい眠りの中に入っていこう。形ではない。どんな人とも違う、自分だけのやり方がある。
それを思い出そう。
そんなことから、世界はもう一度新しい一歩を踏み出すのだと思う」
深い、深いぞ〜!!!この人の世界観がサーッと入ってくるようになった。
30になったからかな・・・。
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エッセイというものを初めて読んだ。
納得したり、反発したり・・・小説より、作者と対話している感じがするね。
私も、たまには急ぎ足を止めて、日々の風景をしっかり見たい。
たとえそれを文章として残しておかなくても、魂に刻み込まれると信じて。
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旅のエッセイ集かと思っていたら、
日常の些細なことも綴られている本作。
最近読む筆者の作品は共感しやすくて、
日頃自分が思っているけれどうまく言葉にできないことが
さらりと表現されていてさすが。
機械みたいに考えや思いやりを持たない現代の日本に警笛を鳴らす箇所も多々あって、
そう思っている人は沢山いるのだろうなと思った。
そして「お願いしてみたら」という話がとても印象的。
人間も植物も動物も、
たとえ話せなくても通じ合うときには通じ合うものなんだ。
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さぼりまくっていたので覚えているものだけでもまた更新する。
かなりよかった。日々のことを大切にして、思い出をいっぱいつくってそれを慈しむ。やりたくないことは極力やらないようにして自分の得意なことをのばそう、という人生の指針みたいなものに共感。この人を嫌いになりきれないのはこういうとこだよなあ、となんとなく。
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よしもとばななさんのエッセイ。
それは違うんじゃないかな??とか思う点も勿論あったけど
多々共感できて、しかもその共感レベルが高かったから
なんだか凄く気にいってしまって
愛おしい1冊。
心に留めておきたい言葉や、
価値観や物のとらえ方が沢山。
特にⅡとⅢが良かった。
けちることなく生きていきたい。
大切な時間を過ごすためになにかをけちらないこと
素敵な空間にいるためになにかをけちらないこと
何かにイライラしたり、憎たらしいと思ったり、なんでなんで?
とかっていう、負の感情のために
自分のハッピーな気持ちをけちらないこと
余裕をもって、いつでもゆったり構えて
大好きなことは大好きって思いっきり主張して
そのためにならちょっとの犠牲は気にしないで
真っ直ぐに向かうことができたら
ふんわりとほんわりと、素敵に生きられると思う
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パトリス・ジュリアン氏の『いんげん豆がおしえてくれたこと』
思い出を創ることだけが人生だから
朝起きて、隣に寝ている赤ちゃんを見ると、向こうもうっすらと目を覚ます。そして、私の顔を見て、にっこり笑う。いちばんはじめの顔が笑顔だということは、一日のはじまりを何の疑いもなく受け入れているということだろうと思う。
何てすごいことだろう!と私は毎日感動し、そして、自分がすっかり忘れてしまった何かに驚く。いつかおぼえていないほど遠い昔、私にとっても朝は楽しいことのはじまり、小さな死からの再生だったにちがいない。
私の友達に本能の塊のような人がいる。
そばにいると自分がいるべき場所かどうかをいつでも彼のセンサーが鋭く感知しているのがよくわかり、見ていてほれぼれするほどだ。本能の塊であるというとぎらぎらして野性的というイメージがあるけれど、そうではなくてすごくインテリジェンスなことなのだと彼を見ていて思う。
でも旅の前の「もう前と同じ自分では帰ってこられないのだ」という気持ちだけは変わらない。きっと旅をするにあたっていちばん大事な気持ちだと思う。
だって、ほんとうは毎日が旅なのだから。
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ばななさんが成長する息子との毎日をほぼ日で連載していたのをたまたま見つけて感動して、
この人のエッセー読みたい!と「のまど」で購入。
新鮮な果物を食べてるような、さっぱりしてるけど滋養に満ちた内容が、旅に飢えた体の隅々まで行き渡った。
いっしょに花見していた友人はちょっと手にとってちょっと読んだだけなのに泣いてた。芝生の上に寝転びながら。
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WEBサイトをまとめたものを含め、ばななさんのエッセイは数多くでていますが、その中でもこの本はだいぶ性格が違う気がします。
この本より前に出ているエッセイは、
わりと読んだ人が思わず笑ってしまうような内容が多かったと思うのですが、今回は違います。
話がちょっと大きくなってしまいますが、
「いまの日本という国で生きるというのはどういうことか」を、
自然と考えさせられてしまうような内容です。真剣。
私が一番好きなのは、「単純に、バカみたいに」という章。
もっと自分の人生を大切に、慈しんで生きようよ、
人と比べたり、生き急いだってしかたがないよ。
っていう著者のメッセージがじんわり心に染みわたります。
落ち込んだ時に読むと絶対に元気がでます。
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強いメッセージのあるエッセイ集。
いろんな所に行って、いろんな人と出会ってて、
そんな彼女だからこそ書ける内容で、説得力もある。
心の中で、なんとなくいつも自分も思ってたことだけど、
それを活字で見て、はっとさせられる内容が多かった。
「そう!そうだよね!」って。
高知の話も出てきて、なんか嬉しかったな☆
ばななさんいわく、生きるってことは
死ぬ時に持っていく「思い出」をたっくさん作ることなんだって。
死ぬ時には、思い出以外は持っていけないからね。
そして、あとがきにこうあった。
「人生は自分のもので、そして思い出を、
絶対に人にはゆずることのできない、
自分だけのものすごい、でっかい、たくさんの、
かけがいのない、びっくりするような、
お墓に入る時ににんまりしちゃうような、思い出を作ろう!」
ありがと!ばななさんっ!!!
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旅はその旅がいくらひどくても、その思いでは、素晴らしいものになる。
何かに興味をもってつながりを感じたとき、その国が突然懐を開いて次々いろいろなことを見せてくれることがある。するとその国の歴史が血の通ったものとして眼前に開けてくる。
旅とは不思議なものだ。旅をしている間は、おのずと自分の肉体的な混んで黄書んに重点が置かれている。日常では違う。たいていの場合、精神に重点があると思う。それだけ緊張してとぎすまされているということなのだろうけど。
自分以外の種類の生命に寄り添う、そんなことのすべてが人生に良い味わいを与えてくれる。
頑張り屋さんでまじめでいい人たちは、どうしてもそれをやろうとしてストレスが楽しいことや生きやすさを上回ってしまい、壊れてしまう。人生は一度しかないし、自分は一人しかいない。そんな一番基本的なことを忘れてしまう。
確かにお金に困ることもあるけど、そういうことを削って、いいものよりもまずくて安いものを食べて生きていくなら、生きていく意味はない。消えていくものだからこそ、大事にするべきなんだ。