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新潮文庫で出ている『とかげ』のリメイク版。そうとは知らずに読み始めて、ちょっとびっくりしました。読みやすくなっていたんじゃないかな♪
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「とかげ」が好きだったので再度購入。いや、私はこれも好きです。情報が多くなった分、共感がしやすいというか、好きになりやすいのかな。苦しみとか、それに呼応する職業意識がよりわかるから。
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よしもと先生がこの本でやりたかったことは、理解出来る気がした。「とかげ」と「ひとかげ」は、先生の中ではもう同じ小説ではないと思う。私はどっちも好きだし、どっちもよしもとばなな先生の小説だと思います。
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「とかげ」をリメイクした作品。
「とかげ」を暗記するほど何度も読んだ、私としては非常に嬉しくて、同じくらいハラハラした。
ずっと前にすきだったひとに、
再会したら、
様子が変わっていて、
でも、はしはしに昔のままのところを見るにつれて、
ほっとしたり、さみしくなったり。
そーんな感じの本でした。
昔(とかげ)がいいとも、今(ひとかげ)がいいとも、
比較はそもそもできないのだと、わかっている。
なのに、比べてしまう。
そんな感じ!
ただ、読んで思ったこと。
こういうすげー作家さんの若いときと今をフローとして見られることってとっても喜ばしい。
でも、ちょっと付け足しすぎのところがあったかな。。
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大好きだから、抱えているものを素直に見せる勇気を。
大好きだから、抱えているものを見せない強さを。
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私には難しかった。
こうゆう衝動に駆られる事もすくなくないけど
とかげって言葉を無理矢理使ってるきがしてなんか入りこめなかった。
最初書き手が男か女かとかげが人間なのか否かわからなくて困った
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「とかげ」のリメイク版。
新旧入ってるから、読み比べ可能。
旧は確かに激しいところがある。
新は少し丸みを帯びた、滑らかな流れかな。
どちらにも、それぞれ好きな表現や描写があったりで甲乙決められないけど
ばなな氏の基になる考え方はやっぱり今もそのままな感じがして
偏ったところもあったりするけど、これからも読もうと思った。
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とかげのリメイク本。
うちはとかげの方が好きだけど、ひとかげもまた別のお話だと思って読むと
いいお話だと思う。
ちょっとずつ変えてるから、とかげが全然ちがう女の子に思える。
ただ、ひとかげの方のとかげで馬場先生をイメージしてしまうのはなぜ‥?(´`)わら
ひとかげととかげがセットになってて読み比べられるのがいい。
うちもそんな夫婦になりたいな。
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死ぬとはなんだろう。いなくなって、触れなくなって、
今はここに強く押し付けられている鼻の、その押し付ける力の源。
そうしたいという意志の器。それえが消えてしまうこと。
消えないものもあるということ、その全部。
子供時代に心に傷を負った私ととかげが
互いの闇をさらけ出し向き合うことによって
柔らかに前へと進む力を得るお話。
そして、とかげのリメイク。(新旧併せてはいっている)
情景がより細かく描写されることによって
以前より主人公の心の動きや
とかげの人格が理解しやすくなったかな。
でも、読み取りの甘い私には
あまり印象が変わったようには思えませんでした…
修行します。
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高校時代に「とかげ」を読み何はともなくとても感動したのを思い出したので、再読の意図も込めて手に取った。
作中では「とかげ」という女性の心の奥底にある罪の意識が重大な秘密として描かれている。
主人公の男性は、もしかしたらそれは勘違いなのかもしれない。と、疑問を投げかける。
しかし、信じていればそれは彼女にとって本当なのだ。そしてそれは彼女の人生に影を落とし縛っている。
同時に彼女はそうである自分から立ち上がり、世界と向き合う方法を模索する。
そこに見える希望に、同様に罪の意識にさいなまれていた高校時代のわたしは癒しを感じたのだと思った。
「ひとかげ」での書き直しによって、内容が整理され、よりわかりやすく、または深みを持ってテーマが描かれている。
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「ひとかげ」=「人影」かと思ったら、全然違いました。
よしもとばななの本を読み始めたのは高校生のとき。
全作品読破している作家の一人なので、
『とかげ』ももちろん読んでいたのですが、
正直、私の中ではあまりインパクトがありませんでした。
でも、今こうやって新旧あわせて読み返してみると、
改めて「面白いなぁ」と思いました。
「とかげ」のほうは、日常生活の中の非日常性が際立っていて、
文章もシンプル・・・というか尖っているカンジ。
そこが昔のばななさんだなぁとしみじみ思いました。
「ひとかげ」のほうは、もっと現実味を帯びていて、
人物像も深みを増して、円熟しているカンジ。
私の年齢が上がったこともあって、
今は「ひとかげ」のほうが好きかなぁと思います。
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あぁ。
ばなな様はこれが書きたかったのか!
と、読んでる途中から手が震えるくらい感激した。
感激したのはお話の内容もだけど、
ばなな様が本当に伝えたかったことを言葉にすることが出来た、そのことにより深く感動を覚えました。
新旧、皆様のお好みはあるのでしょうが。
私は新しいお話のほうが好きです。
この本、宝物にしたい・・・。
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同じような傷の匂いに惹かれ合う二人のお話です。
ばななさんの作品なんだけど、なんか違う。「ばななさんっぽい」というか。
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むかし『とかげ』を読んだときはまったく面白いと感じなかったが、いま読むと面白いと感じることができた。書き直された『ひとかげ』のほうがわたしはすきだ。同じ人が書いたとはおもえないぐらい違うものだった。
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よしもとさんが「とかげ」という短編を加筆修正した「ひとかげ」。
巻末にはオリジナル版も載っていました。
最近よしもとさんのエッセイを読むようになって。
おー日ごろこういうことを感じているのだなーと、ちょっとだけ垣間見て。
それから読んだせいか、妙にしっくりきました。
最近のよしもとさんの作品をどうも飲み込めずにいたのですが。
なんか、大丈夫になったような。
少なくとも「やだな」とは思わなかった。
ただ、こう、「とかげ」が進化したというか。
二つに分裂してしまったみたいで。
もとものとのあの話を闇雲に好きだったときとは、私の中で感じが変わった。
好きが二分の一になって、どっちも普通になったみたいな。
いい意味でいうと初恋の人と20年連れ添ったみたいな。
うーん、違うか。