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早稲田大学ラグビー部の元監督である著者による、いわゆる普通の人によるリーダーシップの発揮の仕方、チームの作り方についての本。前任が清宮さんなので、中竹さんにとっては重圧があったと思うが、自分にできるリーダーシップを心がけ、選手自らに考えさせるようにしたのが結果的にチーム力を高めることになった。これは、広く活用すべき考え方だと思う。答えを求める部下に、「正解はなく、自分で考える」ことを伝えることが、チーム力の向上につながるのだと思う。そのためにも、自分は正解を持ち得ていないと、正直に告白することは大切。権威に守られたリーダーシップなど意味はなく、本当にチーム力を高め、成果につなげることを真剣に考えることが、真のリーダーシップということだと思う。
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[読んだ理由]==================
忘れた…。多分、リーダーシップ関連の本を検索してたら引っかかった、とかだとは思う。
[読んだ後の感想]==============
ラグビー監督ということで、選手と監督との関係が主な例として取り上げられてる。なので、主従関係や敵や勝敗が割と明確。そのまま仕事になぞらえるにはちょっと「ん?」と一呼吸考えないといけない例が多かった様に思う。ただ一部には共感できる話もあった。
[備忘録]======================
■プロローグ:レトリックはリーダーの必修科目である
■第一章:気づきを与える言葉
「「すごい人」より「できる人」になろう」
「できる人」とはどんな人か。「あの人、できる人だね」という時、どんな人を指しているだろうか。きちんと準備して、抜かり無く問題を片付け、スケジュール通りに確実に成果を出す人。つまり「できる人」を正確に表現すると、「きちんと+やる人」ということになる。
たかだか数年働いただけの社員が「学ぶことがない」はずがない。とは言え「誰からでも「効率的に」学べる」わけではない。だからこそ「学ぶことと学ぶ相手をマッチングさせよう」「学ぶ相手を間違っていないか」という言葉は重要な意味を持つ。
「準備を失敗するということは、失敗を準備するということだ」
準備の失敗とはなにか。大きく分けて「起こりうることの予測の間違い」と「起こりうることへの対処法の誤り」の2つだ。
「迷えることは幸せなことだ」
正しい迷い方を阻害する4つの「邪魔者」が立ちはだかっている。それは「目先の欲」「リスクへの不安」「他者からの引力」「意味のないプライド」である。これらは、複数の選択肢を前にした人の目を確実に曇らせる。
■第二章:部下の成長を促す言葉
「トップに立つ人には、その人だけの振る舞いが有る」
私はよくスキルは「点」であると説明している。店のスキルは、そのスキルが発揮できる瞬間にしか役に立たない。逆に「スタイル」は「線」だ。スキルを含めた点が線で結ばれた時、初めてどんな場面でも力を発揮できるようになる。言い換えれば、勝てる組織が持っているのは勝てるスタイルであり、成果が出せる人が使っているのも、成果が出せるスタイルだ。
「思い切って、1日に回るお客さんの数を減らしてみよう」
成功や成長のためには、ひたすら実践すればいいというわけではない。実践のためには準備、そして、実践後には振り返りが必要である。
「未来の自分と話をしよう」
大口顧客を競合に撮られた。その時「ああすればよかった」「次はこうしよう」で終わらせてはいけない。もう一度顧客を取り戻す、別の顧客を獲得する自分をイメージさせ、そのために「今、何をすべきか」を明らかにする。そこまでして初めて、失敗を具体的な学びに落としこむことができる。
「自分のどこを見てほしい?」
「1日に5分しか君のことを見ていられないとするならば、どこを見ていてほしい?」上司は部下に先ず、こう問いかけるべきだ。そして、部下が見てほしいというポイント��、成長という観点に照らしてずれている場合は、きちんと議論し、修正してやることが上司の役割だ。
■第三章:チーム力を高める言葉
「相手よりも先に挨拶しよう」
挨拶をする際、加えて心がけるべきことは「相手よりも先に挨拶する」ことである。先に挨拶をすることに慣れておくと、どんな場面でも気づいたことをすぐに言葉として発する癖がつく。「それ、いいですね」「その本、なんですか?」といった言葉を自分から発すれば、必ずコミュニケーションが生まれる。
「君たちが覚えていないのは私の責任だ」
覚えていないことを攻めたところで、意味は無い。覚えられないのは、浸透させる工夫が足りないからだ。つまり、浸透させる側である上司の責任ということになる。
「相手に期待するな」
相手がいいパスを出してくれること、相手がきちんとパスを受けてくれることを期待していては、想定内の場面でしか高いパフォーマンスを上げられない。ビジネスで言えば、有る特定のコンディションにおいてのみ、力を発揮できる人材にしかなりえない。
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■レトリック
A.苦手なことはやらなくていい:人には、その人にしかない「らしさ」がある。ステレオタイプな「理想像」を押しつけず、「君が持つ『らしさ』を生かして頑張れ」と励ませば、部下はポジティブに役割に向き合う。
B.失敗することが若手の組織貢献だ:「若いうちにはチャレンジして失敗することが重要」という言葉は、失敗を恐れる若手には無責任な言葉に聞こえる。「失敗することが若手の組織貢献だ」と言う方が、チャレンジを促せる。
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『土は土に、花は花に徹しよう』
中竹竜二氏が早大ラグビー部主将の時に言い続けた言葉。
レトリックは修辞学
様々な人にわかりやすく物事をつたえ、納得させ、人を動かすための必要なスキル。
氏は、言葉の持つ意味を最大限発揮し、明確に示すことの大切さをこの本で経験した様々なエピソードを交えて教えてくれます。
中でも印象的だったのが、
『すごい人』より『できる人』になろう。
ものごとに対して真摯に向き合う態度がある人。
詰まらないことも自らの成長に繋げるためのキーワード。
まだまだ自分には足りない部分だと痛感しました。
自分自身を高めたい人、オススメです。
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戦略的に鼓舞するという、忍耐と時間がかかる育てかた。時間的な許容との天秤の要素が多いが、相当練られた戦略。
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言っていることは間違いではないのだけれども、いかんせん体育会系のノリが前面に出すぎてしまってスローガン先行、精神論的な部分が多くて・・・。スポーツにおける自身の経験に裏打ちされている部分も多いのでしょうが、ターゲット読者であるビジネスマンが自分の仕事で同じノリで実践してうまくいくのかどうかはちょっと疑わしいなと感じました。