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やべー、しか出ないくらいやばい。亡霊病が好き。本谷さんって短編も面白いんだなー。毒がある。発想がすごい。本谷さんのアタマかち割って中身みてみたくなった。どうすればこんな面白いことが思い浮かぶのだろうか
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いつもとは少し違う壊れっぷり。
あまり見ないSFっぽいのとか男(オス?)視点の話しもあって新鮮だった。
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やっぱり本谷有希子さん好きです。
異色の短編13作がつまった一冊です。
とくに序盤は「江利子と絶対」や「生きてるだけで、愛。」を彷彿させる世界観で個人的にとてもよかったです。
「人間袋とじ」は秀逸でした。
後半はこれまでにもない新しい世界観が描かれていて、とても新鮮に感じました。
本当にさまざまなジャンル、しかし本谷ワールドを感じられ、楽しめる一冊だと思います。
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不勉強にしてこの人を知らなかった。新聞の広告に「筒井康隆氏絶賛」とかあったので買ってみた。で、凄え凄えと唸りながら読了した。
こういう読書、ほんと久しぶり。
どこにでもあるような日常が、一瞬にして狂気に染まる。何の大仕掛もなく、ほんの指先一本動かすような些細な言葉で、この人はそれをやってのける。
その瞬間、赤い紗の幕が音もなく落ちてきて視界は反転し、世界は全く違う相貌を現わす。上手いなぁ。
次は何か長編を読んでみたい。
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おもしれぇ!
アウトサイド、人間袋とじ、哀しみのウェイトトレーニー、マゴッチギャオの夜、いつも通り、いかにして~
…が好き!
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短編集とは知らず。本谷作品は、読んである程度その図が目に浮かぶ、長さのある話のほうが好きかも。と思ってしまうのは、まだ観ぬ彼女の舞台への憧れか。13の短編の中では最初と最後が好きかな。得体のしれない毒や夢的な作品。
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相変わらずぶっとんでいた。
読みやすかった。
けれど、私が考えすぎなのか想像力がないのか最後まで「???」で気持ちの面ではなく単純な結果がわからない話が多かった。
ボディビルの話は、この著者にしては珍しくすっきり終わったような。
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それなりにおもしろく読んだが、もう一度読むか?と聞かれると、う~んというところ。
ナンセンスというか、このシュールな世界、好きな人はたまらなく好きだろうと思う。
独特の世界観があって、引き込まれる。
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「アウトサイド」「私は名前で呼んでる」はすごかった。この短さでこの面白さ。本谷さんの新境地か!とまで思った。
なのに、この2話以外の11話がどうにもしっくりこなかった。いろいろと寓話的なお話ではあるのだが、真意が読み取れなかった、というのが正直なところ。でも最初の2話がすごかったので☆3つにしておく。
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普通の小説だと思って読んだら、大変な目に遭った!! 「???」が頭のなかに並んでいくけど、次第にそれがとても心地よくなるんだ。本谷さんの小説を読むのは初めてだったので、こういう作品を書くんだ! ととても意外だった。戯曲とはまた全然違う雰囲気で。私は“こっち側”の方が好きだなぁ。ミランダ・ジュライの短編集を彷彿させる。
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本谷有希子さんの短編集。
平山夢明さんが、「いま頑張っている作家」として挙げていたのを
思い出し、読んでみました。
演劇家でもあるからか、爽やかな狂気といえばいいのか・・・その辺りが
新鮮でした。
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最近、
普段から乏しいのに
さらに言葉が出てこない。
考えとか感情とか、
いろんなものが
ちゃんと掴めない。
本に触れる時間も少なくなってしまい。
そーゆーときは
浅瀬に戻って
また深く沈みこめるように。
旅行記の後に手にした一冊。
やっぱり本谷さん好きだなあ~。
帯には
「傑作である。
言葉と想像の力で勢いよく‘ぶっ飛んで’しまう才能。」
とあります。
13の作品が収められています。
どの作品も
入口は同じ感じというか
本谷さんの温度がするというか。
日常が歪んだり、
気づいたら途方もない場所にいたり、
有り得ないであろうことが日常を侵食してきたり。
真正面からパンチがくると思ったら、
カウンターで殴られた気分です。
ピアノの先生の狂気を描く「アウトサイド」、
足の指の皮がくっつく「人間袋とじ」、
読者に求められる「Q&A」、
お世辞ほど美しいものはない「ダウンズ&アップス」、
個人的には上記の作品がお気に入りです。
アウトサイドに登場する女の子も
人間袋とじに登場する女の子も
Q&Aに登場する老婆も
ダウンズ&アップスに登場する男の子も
みんな、
自分のことなのに
一瞬突き放されるというか
俯瞰してるんです。
高熱かと思ったら一気に平熱に戻るというか。
戻れない一線を越える瞬間を描くのが本当に凄い。
そのほかに登場する
決闘する女とか
猿とかチンパンジーとか、
どうしたらそんな発想が出てくるんだろうって。
ひとつひとつは短いのに
頭の中で
それが動き出します。
やっぱり読書は楽しい。
いま読んでいる本に
みんな爆発しそうな憤怒とか衝動である
マグマのような暴力衝動や本能に
ざあざあと理性の雨を降らせている、
というような内容があって。
熱を冷ましながら
日常を過ごしているのに
お天気雨だったり
雨が弱まったり。
本谷さんの作品はそんな感じです。
文庫サイズではなくて
大きめの本ですが
カバーがやらかくて
持ちやすくて読みやすかったです。
「でも自分のなりたいものなんて、なんの意味があるでしょう。
私は空っぽ。
人に仕立て上げられて、私は私になった。」
「私たちはそんなものを待つ前から、
もうずっと別のものに待たされているはずです。」
本谷さんの目と感性。
すごく好きです。
どんなものに影響を受けて
心を揺さぶられてきたんだろう。
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+++
優しいピアノ教師が見せた一瞬の狂気を描く「アウトサイド」、ボディビルにのめりこむ主婦の隠された想い(「哀しみのウェイトトレーニー」)、カーテンの膨らみから広がる妄想(「私は名前で呼んでる」)、動物園の猿たちが起こす奇跡をユーモラスに綴る「マゴッチギャオの夜、いつも通り」、読んだ女性すべてが大爆笑&大共感の「Q&A」、大衆の面前で起こった悲劇の一幕「亡霊病」…などなど、めくるめく奇想ワールドが怒涛のように展開する、著者初にして超傑作短篇集。
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どうしたらこんな物語が生まれ出てくるのだろう、とその着想力――というか想像力、あるいは創造力――に驚かされる。ほんの短い物語の中に、いま自分が立っている場所とは似ても似つかない、とんでもない異世界が完結しているのである。とにかくシュールだ。タイトルと表紙に騙されてはいけないと思う一冊である。
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短編集だから当たり前なんだけど良いなと思うのもあれば後味悪くて好きになれないのもある、で、★3つ。腑抜けども、悲しみの愛を見せろが好きなあたしには短編はやや物足りない感があったかな。でもユーモラスなものもあってそれは良い◎猿山の猿のモノローグで書かれる「マゴッチギャオの夜、いつも通り」は面白くて不思議で一番好き。女子が憧れ縛られてるキラキラした生活願望をばっさり切る「Q&A」なんかも痛快。
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13の短篇が入っていて、一つ一つがなんか変。急に変な設定を押し付けられて、勝手に進んでいく感じ。でも、そんなテンションが嫌いじゃなくて、ぷつりと途切れるように終わったりするから、白昼夢みたいで。生きていれば突拍子もないことが起こって、盛り上がりかけてそれが突然終わるなんてしばしば。だからこの白昼夢みたいな小説は、実はかなりリアリティがあるんじゃないかと錯覚したけれど、いやいや、そんなことないだろ。って思ったり、そんな感じで、終わり。