紙の本
入社試験の前に読んでおきましょう。
2012/05/31 11:59
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっと日本でも出ました。古くはマーティン・ガードナーの『奇妙な論理』(ハヤカワ文庫)、そしてカール・セーガンの『人はなぜエセ科学に騙されるのか』(新潮文庫)で、あばかれはじめた心理学。
その後、脳科学が進歩するにつれて、治療可能な精神疾患が増えてきているが、まだすべてではない。その隙間にまだ心理療法が生き残っている。最近では、『フロイト先生のウソ』ロルフ・デーゲン(文春文庫)が、この分野の非科学性を明らかにした。
しかし、日本では逆にこのところ、心理学ばやりである。そんな中で、心理テストをその歴史から、統計結果まで丁寧に説明することでインチキだと納得させてくれます。さらに、各テストの結果がどのように解釈されるのかも、解説してくれているので、入社試験で心理テストがある人は、これを読んで良い結果を出しましょう。
若い人に、カウンセラーを目指す人も多いようですが、私の経験で言うと、カウンセリングは理論化できるものではない。クライアントによって、手を変え、品を変え、勘で対応していくしかない。心掛けやしてはいけないことはあるが、こうすれば、必ずこうなることなど、ありません。簡単に言えば、良き話し相手になることにつきる。それゆえ、相性が関係してきてしまいます。あなたが、「あのクライアントは苦手。」というようであれば、それこそ科学的でないことを認めたも同然です。友達が少ない社会だから、成り立つ職種といえます。それにしては、時間単価が高すぎますよね。
この分野に関する本を、東京大学の石浦章一氏あたりに書いてほしいです。
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うーん、私には少し分かりにくかった。単に勉強不足なだけかもしれないが。
ただ、心理テストを鵜呑みにしてはならないというのは事実であろう。
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読むこた読んだ。私は心理学科。
タイトル通り否定しまくりで、途中から主観をバシバシ突きつけられて、後半疲れました。
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血液型性格判断に始まって、心理テスト各種をバッサリ。信頼性があるようなテストも含まれていて驚きましたが、おもしろいです。
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テストを作った人、作成過程、信頼性の検討の歴史などを、非常によく調べている。なぜ間違いなのかが分かりやすい。かなり記述が過激な部分も。
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軽い読み物としてどうぞ。ロールシャッハや内田クレペリン検査についての批判など、』目新しいものはありませんが、読み物としての文体は大学教授にしては(失礼!)お上手だと思います。性格検査では、YGテストがまぁまぁの精度があると思ってるアリーさんですが、なんでも妄信的に信じるのはアホのすることなんだー!って気持ちで居るのにいい一冊かと思います。
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とにかく痛烈な心理テストに対する批判書。ビッグファイブ以外の性格判断はすべてでたらめといわんばかりのスタンスは読んでいて気持ちがいい。このセンセ業界から干されないかな、と心配になるほどの一冊。しかし、よーーく読んでみると、あんがい自己批判の書にも読める。心理学と統計処理を使う人は読んでおいて損はない。
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ロールシャッハやYG、内田クレペリン、また血液型による性格分析などを否定した一冊。
内容はやや難解。
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血液型性格診断・ロールシャッハ・YGテスト・内田クレペリン検査の矛盾を指摘する
内田クレペリンなんかはまだ採用テストなんかにも使われているし、ロールシャッハなんかもまだ使われてるところもあるんだろうし、それによって性格を判断することがナンセンスなのは分かる
しかし血液型では遺伝子との関係には全く触れていないし、著者の文体からなにか怨念のようなものが伝わってきて怖い
文章も読みづらいし、いったいどんな堅物頭のおじいちゃんなのかと思ったら76年院卒と書いてあったエコグラムについても書いてほしい
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分類=心理テスト。05年3月。心理テストの問題・限界を踏まえることの必要性を説く。できれば代替案についても言及して欲しかったが…。
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心理学者による心理テスト批判。対象は血液型人間学,ロールシャッハ・テスト,矢田部ギルフォード性格検査,内田クレペリン検査。一般向けとは言うものの,心理学及び統計学の知識が少しも無い人には理解しにくいのではないか。
同著者の著作→「臨床心理学アセスメントハンドブック」
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タイトル通り。心理学はうさんくさい学問なのになぜ人気なのかというのは半分は俺の意見。っていうか、こういう本にしたかったのかなあ。気持ちよく楽しく読ませるにはもっと他の形式があったと思うんだけど。著者の判断?それとも編集者?
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血液型人間学、ロールシャッハ、YG、内田クレペリンなど有名な心理テストがいかに当たらないかを説明した本。
統計がわからないとちょっと理解が苦しいかも。私も決して詳しいわけじゃないので、読んで納得してしまいましたが、著者に反論できる人がいたら教えてください。
それにしても、血液型はともかく、他のテストが日本でいまだに使われ続けているのは販売者の陰謀ではないかと思ってしまうくらい、ボコボコにされています(笑)。
心理検査って病院で行えば医療費がかかるし、企業が採用活動に使えばコストがかかる。効果のないものを行うことがないよう、医者も臨床心理士も人事担当者もちゃんと勉強してほしいです。
ちなみにロールシャッハやクレペリンの費用対効果は、経験上私も疑問に思っていました。
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就職試験、もろもろの適性検査、あるいは、臨床場面で多用されている心理(性格)テストは、
実はほとんど使い物にならない、詐欺同然の代物であることを痛快に暴露する。
心理臨床家の使う「ロールシャッハ・テスト」、就職試験の常連「内田クレペリン検査」、
性格テストの定番「YG検査」まで、何とみんな事実無根。
信じがたいほどズサンな基礎データの収集と解析、及び外国からの移植時の統計的処理
への無知などを剔抉(てっけつ)。心理テストの第一人者が、実体験=研究団体とのやり取り、
実際のテスト開発の経緯、噴飯物の学会・シンポジウム記録等々=を踏まえて、
ユーモアと皮肉を交えて語り下ろす。
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就職試験、もろもろの適性検査、あるいは、臨床場面で多用されている心理(性格)テストは、実はほとんど使い物にならない、詐欺同然の代物であることを痛快に暴露する。キリは「血液型人間学」から、心理臨床家の使う「ロールシャッハ・テスト」、就職試験の常連「内田クレペリン検査」、性格テストの定番「YG検査」まで、何とみんな事実無根。
信じがたいほどズサンな基礎データの収集と解析、及び外国からの移植時の統計的処理への無知などを剔抉(てっけつ)。心理テストの第一人者が、実体験=研究団体とのやり取り、実際のテスト開発の経緯、噴飯物の学会・シンポジウム記録等々=を踏まえて、ユーモアと皮肉を交えて語り下ろす。