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時代設定とファンタジーに惹かれ、同じ秋田に住んでいるという偶然から読んでみました。
不老不死という心の葛藤、周りとの距離感など、込められていました。人は不老不死へ憧れを抱くものだけど、いざそうなったら周りから化け物扱いされる。人と違うというのは違うなにかに心が恐怖を抱いまうのでしょうね。
想像していたものとは少し違ったけど、先へ先へと読みたくなる本でした。終戦で物語は終わりなんですけど、もっと先も読んでみたくなりました。あの後、どうなったのか気になります。
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この作品が「ゴールデン・エレファント賞」なる賞の大賞を受賞した本とは、読み終わってから知った。そんな事前情報がなくても普通に面白かった。
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第一回ゴールデンエレファント賞大賞作品。
この賞は、他の文学賞と少し趣が異なる。選考員に小説家がいない、米韓出版プロデューサーと国内映画製作者が最終選考に挑むという新しい試みをしている。英語圏・中国圏での出版とメディアミックスを前提にしており、出版は日中韓米の世界四カ国での同時発売となっている。そして、イメージソングまであり、購入者特典として先着5万名に着うたが無料DLできるとか・・・。
深夜アニメで制作して欲しいとうか、もうこれはアニメ化決定!アニメにするしかない!という感じ。「デッドマンワンダーランド」とか「BLOOD+」の雰囲気で。コミカライズなら、「魍魎のハコ」とかの雰囲気がいいなぁ~。
幕末を舞台に話は始まり、WW2頃に幕を落ろす。が、「第一部 完」というイメージで、続編の可能性を匂わせていた。根底に不死、幕末から昭和の混沌とする中で変貌する日本をベースにセツナイ恋愛や人間模様をえがいている。ありきたりな設定なのに、グイグイと引き込まれたのは、キャラクターがしっかりしており、歴史に疎くても決して苦にならず、適度な謎があるのが、次はどうなるの?という期待感と、読みやすい文体だった
からだろう。
一般小説というより、ライノベ的。
続編がでるなら、是非読みたい。
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タイトルや帯から想像して、もっとオドロオドロシイ内容かと思っていましたが、素敵なファンタジーでしたね。設定はとても現実的なものではありませんが、人物の感情の描写などはとても共感できました。
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少しダーク目なファンタジーでした。
利き掌にする「鬼込め」という刺青で、その人間の願いを叶える変わりに、身の内に鬼が宿る。
大怪我を負った際、彫り師に鬼込めをされた主人公は不老不死になってしまい、激動の時代を超えて生きていく!というお話です。
幕末から原爆投下まで、主人公のエピソードを追いながら時代が進んで行くということでしたので、日本史に多少は詳しくないと楽しめないかな?とおもっていましたが、大体のことをつかんでいればOKでした。
中学生くらいの知識で大丈夫です。
一人称で進んでゆくので小難しいことは無く、ストーリーを楽しめたのでよかったです。
感想としては、、、
思ったよりも軽い読み応えだったな。
コミック感覚でサクサク読めた。
不老不死が完璧な物では無く、自分で放棄できる選択肢があったというのがおもしろかった。
そこで即死を選べない人間の弱さと直面する主人公に親近感がわく。
次巻出たら、買うかな。
この人間臭い新米不老不死が、どういう風に生きてゆくのか見てみたい。
コミック化しそうだな。。。
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早く動き出せ閻魔。本当に頼む!
命。時代。夜明け。
この話は夏津の一生をかけた闘いの様にも感じる。
色んな命、時代の流れを感じる小説です。
なんでこの本が日中韓米、同時発売になったか、曲もあるのかわかった気がする。
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第1回 ゴールデン・エレファント賞 大賞受賞作。
幕末の人切りが、彫り師に会い、禁断の秘技で不老不死の体を手に入れてしまい。。。
その苦悩を。運命を背負って生きていく。
そんな物語。
2行で終わらすなと。。。
時代は幕末~明治、昭和。
二十歳の体だか齢100歳。
友人、思い人が歳を重ねるも自分は若いまま。
どんな思いだろうねぇ。。。
ぼくも不老不死は嫌だけど、ちょっとだけ長生きする不老にはなってみたい。
そんな感じ。
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久々に買った本。
おもしろい。もっと各登場人物の話が読みたくなる。
あらすじでは、刺青師となっていたけど彫り師にして欲しい。
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幕末、京にて不死の呪いを掌に受けた男の話。
彫り物師(宝生梅倖)に命を助けられ、自身(周=閻魔)が彫り物師として東に下る。
時代は移ろい、安政から慶応、明治を経て昭和の20年までの物語。
彼には破門になった兄弟子(夜叉)がいた。
要所、要所に出て来ては絡んでいく。
その実、兄弟子は『閻魔』が欲しくてたまらなかったのではないか?
同じ呪いを持つ彼に。
周には新撰組に居た。同期に入隊した同士の娘を結果的に愛した。
その愛は決して結ばれず、彼女もまた彼を愛した。
お互いが、お互いの気持ちに覆いをしたまま、時が移ろう。
周が閻魔としているとき、彼を助ける輩がいた。
牟田信正という 閻魔が呪いを掛けて助けた人物 だ。
実はコイツがいなければ、物語的に進まなかったかとも思う。
lastはそのまま、継続系。その後の後日談等はナシ。
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ファンタジーなのかな。読み始めは、漫画っぽくて苦手だと思ったけど、色んな話がちゃんとつながっていて、後半は結構引き込まれた。
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ゴールデン・エレファント賞第1回大賞受賞作品。英語圏や中国語圏での発刊も予定されているアワードだそうな。幕末の京都で不死の呪いをかけられた男の物語。異論はあるでしょうけど、きっぱりラブストーリーです(笑。遅咲きの著者ですが日本語もこなれてるし安心して読めます。もしかすると、第2の有川浩になれるかもしれません。
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1859年から1945年の話。
その時その時の時代背景がわかりやすく移り変わって行く中閻魔だけ体も正確も変わらずずっと江戸人?なのがかっこよかった。
奈津の閻魔をおもう気持ちもすごい。
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彫物師一の瀬周は師匠から鬼込めと言う特殊な彫り方を伝授される.それは究極的には人を不老不死にすることもできる.周自身も鬼込めを施され死なない体となり宝生閻魔と名乗る.いわゆるバンパイアもの.時代は新撰組から第二次世界大戦後まで.閻魔を慕う女性は妹から祖母の年齢にまでなってしまう.いろいろなエピソードを織り交ぜながら、兄弟子で同じ不死身である宿敵との対決がクライマックスとなる.しかし全体的に構成や文章自体に稚拙な感じが目立ち物語に集中できなかった.
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100年という歴史を駆け抜けて、彫り師の兄弟弟子閻魔と夜叉の確執、親友に託された奈津との純愛、牟田信正との友情、確かに映像にしやすい物語。
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時に置いて行かれる者の孤独という、私の好きなテーマでした。時代物で伝奇風、彫師というとなんとなくドロドロとしたイメージを持ちますが、清潔。文体も読みやすく、厭味がなく、さらさら読み進みました。
ただ、なんとなく物足りなさを感じてしまいました。それが厭味のなさ、なのかもしれませんが、もう少し、この人でなければ、という味がでてくるのを期待しています。