紙の本
生きていかなくちゃだめだろう
2001/10/24 23:38
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投稿者:ぎゃこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人の少女の必死な、ある意味独り善がりで幼稚ななんとかしようとした所業が、徐々に狂わせた世界。でも、彼女の考えは本当に彼女だけのものだったのか。ラストは心が痛いです。でも、やはりこれしかありえないだろうと思います。ただし、失望しないで皆生きていかなくてはいけないのだと、綸太郎さんももっと強く生きることを考えろといいたい。心の中も渦巻くような迷宮に引き込まれないように、私たちも心してラストを迎えなくてはいけないと思うのです。
紙の本
騙し絵のごときいさぎよさ
2001/01/10 02:22
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投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
そこにある。見えている。なのに見えない。
騙し絵が面白いのは、見えているものが一気に見えなくなり、見えなかったものが一気に見えるようになる、その瞬間の不思議さだと思う。
この作品の面白さもそこかもしれない。
著者は確かに書いている。
理路整然と順序立てて刻々と書いてくれている。
そのフェアプレイの潔さときたら。
なのに読めていない。全く読めていない。
探偵さんが謎を解き明かしてくれて、
その瞬間、「あっ」と思う。
文章という形態をとる芸術だからこそ出来る、
見事な騙し絵。
ところで、
この作品の探偵の役割はある意味悲劇的かもしれない。
探偵の地位はともかく、息子の立場は一体…。
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絶賛されるだけあって、『雪密室』とは偉い違い。推理そのものの目新しさの無さや、少なからず鼻につく硬派臭は気になる人は気になるだろうが、悪意?の純粋さに心が和む。
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法月綸太郎シリーズ3作目。他2冊に比べて、かなりよく出来てる。
しかし、ここから彼の苦悩が始まった・・。
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犯人は最初からこいつだとおもっていた。法月探偵ってなんとなく苦手・・というか、ずるい。だって身内に警察関係の人がいるんだもの。そのおかげで謎が解けている感じがしてどうしても共感が持てない。
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法月先生の長編の中で一番好きな作品です。探偵は色々居ますけど、法月探偵ほど身近な感じの探偵は居ない気がします。ミステリはもちろんですが、心理描写が!
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法月綸太郎を読んでみようという人はまずこれを読むといいのでは?ただなんとも後味の悪い話なので要注意。
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解説に法月綸太郎にハードボイルド作家に移行しろとあるけどこの作者にハードボイルドの文体は難しいのではと思ってみたり。単に法月さんの古典ミステリフリークなところが大好きなだけですが。これは読んで損はなし。このころの作品のほうが今より好き。
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作者同名探偵 のりりん(法月 綸太郎)が活躍するシリーズ何作目?だろうか??
この作者で一番面白かった!さすが!京大ミス研!新本格派!おもしろい。
のりりんが好きになった一作です。
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法月綸太郎シリーズ
殺害された西村頼子。父親である西村悠史の手記。頼子を妊娠させた上に殺害さたとして頼子の担任の教師であった柊を殺害し自殺を図る。柊の勤める学校の校長からの依頼で捜査に当たる綸太郎。学校と代議士の関係。ライヴァル関係にある代議士の動き。頼子の母親を半身不随にした14年前の交通事故の真相。
2011年12月24日読了
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何回も何回も最後にドンデン返しがあって
楽しめました。
でも最後の最後は無理がある気がしたから、その手前で十分だったってちょっと思った
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ちょい前に読んで、さっきパラパラと読み返してみたけど、さっぱり内容を
覚えていない。おもしろければ少しは覚えてるはずだから、たぶんインパクトは
なかったんでしょう。
もっぺん読み返して、おもしろかったら書きなおそうと思います。
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17歳の頼子が通り魔に襲われて死んだ。と警察は片付けようとしたが、なんだか怪しい。父親は愛娘のために真相を追及する。
なんと頼子は妊娠していた!ショックは隠せないが、犯人は相手の男か…??産婦人科や娘の学校に足を運び、必死に犯人を突き詰めてゆく。そして犯人をみつけたら、仇をうって俺も死ぬのだ!さぁ、もうお前は逃げられない。
…という内容の手記を残し父親が自殺。真相を暴くのはここからだよー。笑
随分久しぶりにミステリーを読んだけど…。←江戸川乱歩が顧問だったサークルにいるのにw
二転三転して引き込まれるね!!
この『父親が犯人を探しだす』と見せかけた手記で、本当の推理はこれからだよ。っていう構成は面白かったな♪
手記の部分も単純に楽しめたし、最後の最後が不気味だったし満足◎正直犯人については失望しなくもなかったけど笑、終わり方には満足。
推理小説にガチで挑んで犯人やトリックを暴くのではなくて、
え、どーなの??早く先を知りたい!
ってどんどん読んじゃう人間だから、推理小説の良し悪しを語る資格はないけど…笑
推理小説に詳しくない人も楽しめるかな。
ただ主人公が好きになれないし、時々微妙な部分があったんだよな。まぁ単純に楽しかったから★4つ!
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ヤンデレだなあ。タイトルの意味と受ける印象が、第一部と第五部とでがらっと変わるのが面白い。全部がぴったりと収まる感じは本当にすごい。
結論:女は怖い。
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愛娘を殺された父親は、通り魔事件として決着をつけようとした警察に不信感を抱き、自ら犯人を探し出して殺害した後自ら死を選ぶ、という手記を残す。手記を読んだ名探偵法月綸太郎は真相の解明に乗り出すが…
法月作品はやっぱり先が読めません。今回は題名そのものにミスリードされてしまいました。後味は悪い。真相の解明からラストにかけての展開は、あまりに冷酷で無慈悲。それにしても、構成はテレビサスペンス(特に警察系)とあまり変わらないのに、何でこんなに面白いんだろ^^