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Boy's Surface◆Goldberg Invariant◆Your Heads Only◆Gernsback Intersection◆What is the Name of This Rose?
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とある数学者の初恋を“9つの数字の2つ組”で描く表題作ほか、忽然と消息を絶った防衛戦の英雄と、言語生成アルゴリズムについての思索
「Goldberg Invariant」、読者のなかに書き出し、読者から読み出す恋愛小説機関「Your Heads Only」、異なる時間軸の交点に存在する仮想世界で展開される超遠距離恋愛を活写する「Gernsback Intersection」の4篇を収めた数理的恋愛小説集。
著者自身の書き下ろし“解説”を新規収録。
正直に述べると、とても読みづらい文体の小説でした。
その世界観の中に惹きつける物がどこかあるといった感じでした。
手軽に小説を読むと言った感じではなく、じっくりと時間をかけて読む小説だと思います。
もっと時間のある時に再読をしようと思います。
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ふむん。神林っぽいんだがなんか違う。面白くないわけじゃないけどなんだかなぁ。なんかすごく読みにくい。題材次第で買うはずだろうけども。なかなか現場が想像できないので小説として読んでいて難解なのである。
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読むメビウスの輪、かな。
完全に揺さぶられました。著者の素敵な罠にはまっていることに気づくのに、意外と時間を要したかな。いや罠なんかじゃなくて、別の何かなのかもしれない。
見たことのない立体図形。四次元図形が浮かぶ。
言葉なのだが言葉ではない?これは文章なのか。いやそういう問いがナンセンスなのかな。普段の私のしている読み方では太刀打ちできない類の代物。
そう言えば、「文学には新しさが必要」って友人が言っていました。“文学が、円城塔に追いついた。”と本書の帯に書かれていますね。
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小説というよりは文脈を用いたプログラムのようで難解な感じ。なかなか理解できず、何度も戻って読み返すのだけど、それも意図されたアルゴリズムのような、不思議な本。
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小説でこんなに難しいと感じた本は
今まで読んだことがない
伊藤計劃好きなら気になる円城塔の短編集
「難しいだろうな」と思っていた予想をはるかに上回る難解さでした
全編通して「本」や「言葉」や「文章」について・・・
なのかなとオモウ
短編集なんだけど、全編に通じる何かがある・・・
とオモウ
数学と言語の絡み合いとでもいうのか
とにかく算数の時代から苦手な自分には
創作なのか本当にあるものなのかわからないことがたくさんあって
休憩がてらググッてみたりして
初めて「あ・・・創作なのか・・・」と気づいたり
感想として述べたいことは山のようにあるけど
「違うのも読んでみよう」と思えたし
発想力とか視点をスゴイと思ったので
星3つ
本当に難しかった
アタマいー人ならすらすら読めるのかも
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数理恋愛小説がテーマの5編から成る短編集。
概念や理論を擬人化させ、恋愛を数理的に解釈するというイメージ。
前作はそれなりに読みやすいと思っていたが、これに手を出して改めて円城塔の難解さを目の当たりにする。
数学的構造物レフラー球を発見した数学者、レフラーとフランシーヌの恋を描いた表題作「Boy’s Surface」は前回の流れで読み進められたが、それ以降は確かに難しかった。
作品の雰囲気や流れるような文章で、面白く読めたことは確かなのだが、厳密に理解できたかと問われれば否。
が他の皆さんも語られている通り、「わからない」は文脈と作者の意図の話で、目の前に展開する異様な光景は、ただそれはそれとして受け入れるだけでも面白いのは確かなので、不思議とこの人の作品には引き付けられてしまう。
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2012 9/11解説にあたる5本目の短編(What is the Name of This Rose?)だけ読了。聖学院大学図書館で読んだ。
ノベルスサイズ版は既読(既所持)。
解説は書き下ろしが含まれているということで手にとった。
本人による解説なのだが、解説しているはずなのにむしろその解説や読むべき参照文献が増えるというシロモノで実に円城塔っぽい。
解説に参照文献て。
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表題作「Boy's Surface」を含む数理的恋愛小説と銘打たれた短編集。
足りない頭を総動員して読んだものの、一読しただけでは文字通り作品の上っ面しかまだ理解できていないように感じる。解説でもある5本目の「What is the Name of This Rose?」を読んだ後には、再度じっくりと頭を使い読み込んでみたいと感じさせられた。「Your Heads Only」が中でも特に印象的で、僕と彼女のやり取りや関係性、生物ネタがお気に入り。
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どんなに退屈でも難解でも途中で本を投げ出すことはない私ですが、
こればかりは最後まで読めなかった!
難解のレベルを超えてる!!
円城塔さんの「オブ・ザ・ベースボール」も「これはペンです」も「道化師の蝶」も読んだけど、これは難しすぎて、わからなさを楽しむこともできなくて(;_:)
おもしろいんだろうけどわからないって悔しい。自分が残念だ…。
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「Boy's Surface」★★★★★
「Goldberg Invariant」★★★
「Your Heads Only」★★★★
「Gernsback Intersection」★★★
「What is the Name of This Rose?」★★★
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「Boy's Surface」
盲目の数学者レフラーの恋の物語。しかし、レフラー球なる物体によって変換が何重にも施されているため、何が本当のことなのか分からない。
「Goldberg Invariant」
数学的SFとでもいうような物々しい作品。しかし、これを恋愛小説だと理解するのは相当難しい。
「Your Heads Only」
「僕」と「彼女」が数年に一回再開する話。本文中にもある通り、「恋愛小説の書き換え」なのだろう。
「Gernsback Intersection」
最もSF色が強い作品。しかし、これは誰の恋の物語なのか分からなかった。
「What is the Name of This Rose?」
円城塔にしては珍しく、解説らしい解説。
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残念ながら僕には読み解ける脳味噌も、感じ入る感性も、意味がないオチしかないと思った時点で読み続ける甲斐性もなかったみたい。
コードを共有してない言葉をただ発しつづけるのはただの自意識過剰というのだな。こっちからすればただのナンセンス小説。文章自動生成アルゴリズムを模した作品だからそれでもいいのだろう。それだけに滲み出る自意識が鬱陶しい。
人間はプログラムになりきれない。プログラムは人間になりきろうとしてるのにね。
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前作「Self-Reference ENGINE」から、さらに数理の側に舞台を振った中篇小説集。言葉が言葉を駆動して物語が展開していく、このドライブ感がいいです。言語の生成アルゴリズム自身による探索の物語「Goldberg Invariant」と、二つの異なる数理空間が直行する時空で出会った二人の恋愛小説「Gernsback Intersection」が私的には好みです。
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2015年2月5日読了。円城塔による「数理的恋愛小説」という、過剰に情報・コードを盛り込んだスタイルの短編小説集。やりたいことは分かる気がするのだが、面白いとは感じられなかった…。「この固有名詞の羅列についてこられるかな?」という著者の自意識の強さに並行するし、仮にすべての情報や固有名詞が背景まで含めて理解できる読者がいたとしても、この小説が楽しく読めるかというと別問題なんじゃないかな…。