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拒否反応の出る人と、とても好きになる人の二手に分かれる小説。
わたしはわりと気に入っています。
話が判り辛いのが難点ですが、頭の良すぎる彼らの人間らしさと言えばそれはもう作者に感服しきりです。
物語を楽しむというより、人の個性とその複雑なからみに注目して読んだ方がおもしろいみたい。
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ジュヴナイル・タイムトラベル(以下TT)小説の1巻。
小説中にちりばめられたSF/TT小説の数々が泣かせる。
(紹介というよりは羅列だけど・・「夏への扉」みたいな店、作りたいなぁ!)
「アマゾネス」っていい表現。
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古今東西時間渡航者SF大作戦と青春活劇…って感じ?
何か起こりそうな思わせぶりな振りがえんえん続いて、とにかく先が気になる。
がジェット選びのセンスが絶妙。
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ポストモダンがもたらす未来とその喪失に焦点をあてたTTもの。心理描写が的確で人物の描き方がとても上手。子供が大人になる・・・その課程を描いた一夏の物語。強いて言うなれば、TTものを語る上で漫画を調査していないのは作者の趣味か。
文章による表現が好きな人にはとても楽しめる一冊。
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表紙の絵がきれいだったから読んでみた。中身は難しい話だらけで入り込めなかったけれど、とりあえず下巻は気になった。
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娯楽小説としては過去最高モノ。何度も読み返したくなる作品。この作品全体に漂う青い緊張感は多分二度と味わえない。
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控えめに言っても、内容云々以前に読む人を選ぶ作品。「噂と怪文書が楽しそうにダンスを踊るんだ」だの「予算という名の巨大な上限」だの、言葉だけが上滑りした無茶な表現に耐えられるなら(もしくはそう感じないだけの柔軟な感性を持ち合わせているのなら)、あるいは楽しめるのかもしれません。
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一巻を読んだとき、これは好みが分かれる小説だな、と思った。作品中に言及されるタイムトラベルもののSFは、知っている人から見れば思わずニヤリとしてしまう楽しさがある。でもSFをあんまり知らないって人にとっては、内輪じみた内容に疎外感を覚えるんじゃないかな。かといって全体としてはハードなSFではなくて、どっちかといえば青春小説としての比重が高い感じ。
おまけに舞台背景に時事ネタ多い。アフガンでの戦争だとか、9・11のテロ事件だとか、ソニンの「カレーライスの女」だとか、「茄子 アンダルシアの夏」とかの話題とか。
私の最初の感想は、「こんな高校生は嫌だ!」
自称も他称も「頭がいい」
実際IQが高い。
年間150冊ぐらい本を読んでいると豪語。
漫画や雑誌じゃない本を読まない人を見下している。
いきなり「ナッシュ均衡」とか「遺伝子工学の未来と、親を選ぶ権利の発生」とかについて語りだす。
妙に冷めているというか、冷めていると見せかけようとしているというか。
自分達には未来がない、と冷笑する。
自分は何も信じていない、と訴える。
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んで
"
「このホールデンってキャラ、なんだかとっても莫迦に思えてしょうがないのよ」
響子によれば大半の人間は莫迦か鈍感になる。という経験則をさっ引いても、彼女の主張にはそれなりに説得力があった。
「度胸がないし、映画が好きなんだか嫌いなんだか分からないし、何でもかんでもit depressed me かit killed meって、読書家っていうわりには文章が下手で語彙が少ないし。(略)」
"
とのたまく。まあ、同意するけどね。
語り手である主人公に感情移入も共感もできない。むしろやっかみとか反感とか敵対心とか覚えてしまう。おまけに気を引こうとしてわざと時系列を無視する語り方にどうも好感が持てない。
それでも意外と後味が悪くないのは、エピローグで話がきれいに落ち着いたからだろうか。読んでよかった、とさえ思える。読中と読後のこのギャップに戸惑うな。
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タイムトラベルなどが出てくるんですが、SFって感じじゃなかったです。だから、読みやすかったと私は思います。
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面白かったですよ〜。
現実世界にはありえない能力の話ですがそう遠い世界というわけではない気がします。
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ほろ苦い青春群像劇。
少年少女の夏の思い出。
お山のお嬢様が、結構かわいいと思うんだ。
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SFを読んだときに、不思議な雰囲気に包まれるのはどうしてでしょうかね。Homuraはその不思議な雰囲気と哲学的な話がすごく好きです。これもSFもので、やっぱりおもしろい、としか言いようがないです。どうおもしろいかっていうと、世界に存在しないものだからこそ、あるかもしれないし、ないかもしれない可能性ってのがSFだと思います。それを文にして形にすると、本当にSFのような物語があってもいいと思います。
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日本人作家の書くSFでベスト三をあげろ、と言われたらまずこれ。
季節は夏。突然時間跳躍能力を手に入れた少女と、その仲間たちのひと夏の「プロジェクト」。
これだけでノスタルジーに身を震わせる私がいるのですが。
ラストシーンでは思わず涙してしまいました。
夏になるたび読み返してみたくなる、そんな作品です。
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anywhere,but here.ここではないどこかへ。読書好きで早熟な片田舎の高校生たち。タイム・トラベルに引っ掛けて、彼らの夏休みに起こった事件を濃密に綴ったSF青春小説の第一弾。とても面白く読めた。物語はほとんど進まないが、狙いはよくわかる。高校生流の独特な背伸びぶりを、まだるっこしく思わせぶりに描写した文章は、時にもどかしい。しかしもどかしさこそが、個性になっている。続きが楽しみになった一冊。
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2巻によっては評価が変わるかもしれないけど、現時点では☆2で。知識のひけらかしとか表現のひけらかし?みたいなものを感じた。最果てのイマみたいだけどこっちはあんまり楽しめなかった。