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表題作が最高。最高に切なくなる。人間の形をしてない、地球外生命体に
これほど萌えたのは初めてかもしれない。たまには夜空を見よう。
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この人のSFはどれも好きですが、中でもお勧めなのがこの短編集。
むしろ、中編集なのかな?
電撃に打たれたような間隔を受けることはありませんが、じんわりと、感動と衝撃を与えてくれる作品です。
SFが好きな人も、SFが苦手な人も、きっと楽しめる作品。
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本当は数十年以内に実現されそうな近未来を描いたSFがすきなんだけど、この作品を読んでその価値観の縛りが外れてしまいそうだ。
極限状態で置かれた人間の姿を描いた「漂った男」と「ギャルナフカの迷宮」が特に好きだ。
つまらない事で悩んでいるのがバカらしくなるような、勇気をもらえる作品。
小川一水は初めて読んだけど、才能ある作家だな。他の作品も読んでみよう。
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とにかく老ヴォールの惑星がかっこいい。強い。
命と輪廻の形からして地球の生物とは違うのだけど、それが素敵。
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4短編収録 面白かった順
1 老ヴォールの惑星
何世代もかけてヴォールの夢見た惑星(木星)に辿り着く
2 ギャルナフカの迷宮
脱出不能、最小限の水と食料しかない迷宮に投獄された人々が、人間らしい社会を形成する
3 漂った男
無人の星に不時着した男が、長い間母星との通信のみで生きていく
4 幸せになる箱庭
自星の危機回避のために、危機の元の星に辿り着いた訪問団が体験する、超進化した文明 難しかった
どの話も、人間の心理や哲学や根源などについて深い考察・描写が含まれている。普段の作者はどんなことを考えて生活してるんだろな、と思った。
そして、どこかに、本当に描かれているようなことが起こっているかも。いや、「本当」っていったい何?って考えちゃう。
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ひさしぶりにSFが読みたくなって購入。前から気にはなっていた本だったので。
どの話も魅力でいっぱい♪
お気に入りは表題作の知的生命体の盛衰記と
無人の大洋惑星での漂流記です。
この著者の作り出す世界の雰囲気が気に入ったので
また買ってみたいと思いました~(^^)
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初SF。楽しかった! SF書くのって頭良くないと駄目ですね!なんて頭の悪い感想も述べつつ。
「漂った」と「ギャルナフカ」が特に面白かったです。
「漂った」は描写想像が一番し易い。なんせ何もないところですからね! 内容・心理描写の巧以外にも喜劇的なところも読んでて楽しめる要素ですが、なんといっても少尉と中尉の友情でしょう……中尉かっこいい泣けてくる。
「ギャルナフカ」は文明と社会構築の縮図。ずっと土の臭いがしていた。
「老ヴォール」はなんだか有川浩さんの「空の中」のディックたちを思い出す。
「環境と主体」な4中篇でした。SFの空気ってこういうのなんだ、新鮮でした。
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「フリーランチの時代」がとても好みだったものの、これに比べるといまいち、という感想がある理由がよくわかった。
フリーランチの軽やかさをなんとなく思い浮かべつつ読み始めたら、壮大で必死で寂しい話が多かった。解説の「力強い」という表現がしっくり。
一話一話、長編にもできそうなので、読み終わると寂しいような気分になる。物足りないのではなく。そういう読後感は結構好きだ。
読みやすいのと同時に難しいので再読したい。ので欲しい。
書き出しから予想を裏切られ続け。一年目、七年目、ってあのあたりが一番感動した。
「ギャルナフカの迷宮」
もったいないからよっぽど読みたくなった時読もう、とこの短編集自体思っていたけどこれは特に。読書楽しいなあと久しぶりにニヤニヤしながら読んだ。
解説がさらっと黙っておくべきことにふれているので、先に見てしまって後悔。
あれに「孤独死」って名付けたあたりがもう。語るべきことにぴったりくる名前。
「老ヴォールの惑星」
だいたい気付いたけどそれでつまらなくなるような話ではなく。Live Me me.でも似たような表現があった。これは、自分でもこれはこれでいいんじゃないのと思ってしまう。思ってしまうのがどうなのとも。
「幸せになる箱庭」
「あのまっ平らな世界」。漂流者の心理とかサバイバルとかそれももちろんなんだけど、こういう内容を平易に語ってしまうのは凄いな。一人称で大正解というか。細かいエピソードを積み上げつつ最後の「泳ぐのに邪魔だ」あたりで回答まで出したのかこれは。
「漂った男」
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表題作とラストがよかった
幸せになる箱庭の対話はもう少し落ち着いてやって欲しかったと思うが、19歳にそこまで求めるのもなんか違う気もする
全編通して若干のNTR臭が
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政治犯が投獄される迷宮で
人間が弱肉強食の世界に置かれる「ギャルナフカの迷宮」
天体の衝突で自分たちが滅亡することを知った生命体が
持てる知識をまだ見ぬ生命体に伝達しようとする「老ヴォールの惑星」
木星を救うために人間より遥かに優れた生命体のもとへ
交渉に行く「幸せになる箱庭」
栄養価の高い海の惑星に漂流し続ける「漂った男」
ドSFです。
SFは説得力を持たせるために科学的説明がつらつらある所が
あまり好きではないんですが、
それを除けば舞台はSFでも人間の根源を問いただしている作品。
特に最初と最後の話は脱コミュニケーションの場において
人間がどれだけもろいかを如実に描いています。
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とても好き。
先が気になってぐいぐい読める作品はたくさんあるけど、こんなふうに読後の余韻が素晴らしいのはそうそう無い。
生きてく元気が出るよ。
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短編?中編集?です。表題作以外のモノが気に入った。一番気に入ったのは「幸せになる箱庭」です。「漂った男」も「ギャルフナカの迷宮」も良かった。それにしても、仮想世界と現実との関係、今の自分が知らないだけで仮想現実の中にいるかどうかというのは、この世界から離れられない私達には永久にわからないですからねぇ。逆に仮想世界なら、ファンタジーの様な魔法も超能力も使える世界に生きてみたい気もします。実は覚えてないだけだったりして…
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表題作と『漂った男』がお勧めです。
収録4作品ともテイストが違うので、きっとどれか気に入ると思います。
とにかくお勧め。安心して読めるSF作家の一人です。
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面白かった。こんな独創的で面白いSFがあったなんて、知らなかった。でも、こうして知ることができたのだから、自分はついているのだと思う。今後も氏の作品を読んでいきたい。
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【とりあえず「漂った男」のみ】
陸がなく海ばかりの惑星パラーザに不時着(遭難)し、救助を待って海面を漂い続けるパイロットのお話。そんな星新一っぽいショートショートな設定とけっこうある残頁数を比較して「このワンシチュエーションでこんなに引っぱるの?」ってな不安もおぼえたが、何のことはない、読み終わったら傑作ばかりのこの中編集でいちばんのお気に入りとなった。
真摯な作風の小川氏らしく、このトンでもない設定を茶化すのではなく、描かれるテーマは、極限におかれた人間の心理状態。漂う主人公・タテルマ少尉の愚痴っぽいキャラが軽妙さを醸しだし、怒ったり喚いたり泣いたり笑ったりとワンシチュエーションでも飽きることはない。そして物語は、通信で励まし続けるタマリ中尉との友情を軸に、残された妻とのやり取りから、軍部の思惑、揺れる戦局等の大状況が交差していく。
時折、通信に登場(乱入)してくる宗教家や大量殺人犯とのやり取りを通じて、実存への深い考察が展開するが、その辺は小川氏らしく、哲学や宗教やスピリチュアルに偏らずぼやかさず、極太の人間ドラマに仕上げているのが嬉しかった。
いやしかし、人間ひとり海に漂わせてこういうお話を描けるのは凄い!