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これは「先取り」で読んでみた。女の一生って、本当は男も女も一生ってつくと、たいてい、悲しいもので、そして、最後になんとか希望を、みたいな展開にしかなりえないような気がする。「一生」というものの持つ普遍的な宿命なんだと思います。物語って一瞬の出来事であって、一生というものは、その対極にあるようなものだから。「大切な人」はたとえばこの書籍を読んだらどんな感想をもつのだろうか。。きっと、文章の話で、内容の話ではない事を口にするんだろうねぇ。。。「最悪友」はモーパッサンが好きで僕によく進める。でも、僕は基本的には主人公がカタカナの物語を読むのが苦手なんです。カタカナだと、誰が誰だかわからなくなってしまう。
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なんか、登場人物がみんな駄目人間で、つらいです。駄目人間のお祭り、っていう感じ。呆れながらも、読みきってしまいます。
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ここまで厳しく女の一生を現実的に書いた作者は女の多大な同情者なのか、又は女を多大に嫌悪しているのか。
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山本有三の『女の一生』と読み比べた。どちらも素晴らしい。女の一生には儚い美しさや悲しみが伴っている。恋愛。愛した人の裏切り。出産。子どもの成長と母からの独立。女であるということは、どういうことなのだろうか。女の一生とは、女とは何かを確認していくプロセスなのかもしれない。確実に私もその道を歩いてる気がする。
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ある女の一生。舞台は美しい自然に囲まれたところで、その表現の仕方もきれいで自分もそこを歩いているような気分になるときもあった。内容は裏切られ続ける女の一生ってかんじ。人の一生てもしかしたらこうゆうものなのかも。
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明るい未来を夢見ていたのに、夫と息子、2人の男から苦しめられる主人公。
なーんにも、誰も救われない結末はモーパッサンらしい。
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とっ、とととととととと・・・と物語が進む。
一定の視点の近さが突然ぐにゃっとなるような感覚がある、
それが面白かった。
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フランス文学らしいフランス文学。文字通り哀れな女の一生を描いている。面白い。登場人物も作者も違うのだが、雰囲気が「ボヴァリー夫人」と似ている。
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モーパッサンの経歴と照らし合わせて読んでみるととても興味深い。
実際に生きてきた環境がこれほどまでに限られて書かれている小説は珍しい。
この作品に添えられた幾つかの短編も合わせて読んでいきたい。
(2009.08.02)
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最初のあたりは、主人公ジャーヌの少女的な表現の連発にちょっと読むのが大変でしたが、
そこを越えるとわかりやすい描写でするすると読むことができました。
全体の3/4くらいまでは、主人公ジャーヌに対して気の毒に思いながらも、
「全てに対して受身だから、どんどん悲惨な状況になっていってしまっている。幸い資産家の娘なのだし、あまりにも最悪なジュリアンには見切りをつけて、次の幸せを探すべきでは?」と、行動を起こさないジャーヌに対しての怒りもありました。
でもよく考えてみると、この時代、離婚などは有り得ないことで、
そもそもそれを考えのひとつに入れられるようには教育されていなかったのだろうと気づき、深く考えさせられました。
誰もが自分で考え、努力すれば道を切り開くことができる世界になれば良いと、心から思いました。
結末に関して言えば、孫と一緒に生活できるようになり、本当に良かったです…。
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ジュリヤンとジルベルト夫人が移動式羊小屋の中に閉じ込められて、坂道を転げ落ち、崖の底で卵の殻のようにぺシャンと潰れてしまう所までは最高におもしろかった。どーしょーもない放蕩息子と善良なバカ母と性的コンプレックスを持つ後任の司祭とか、登場人物が何と言っていいか分からないどうしようもない人たちで笑える。最後は家も財産もなくして、もっと不幸になったら良かったのに。ロザリが出てきて、最後にちょっと救いがあるところがおもしろくないなぁ、と思った。でも、結末の続きの日常(息子と孫娘の日々…?)を想像すると、まだまだジャンヌには苦難が待ち受けているのかもしれないとも思った。世の中、善良なだけではダメなのねぇ。結婚相手選びには気を付けなければ。
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確かに当時はこんなかんじでそれを敢えて明らかにすることには意味があったとは思うが、悲劇のヒロインぶり過ぎて好きになれません…。
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共感できる要素が何ひとつ、強いて言えば女であること(いちばん重要かもしれないけど)しかない。
想像しにくい場面が数多く出てきて、もう少し年を取ってから読まなきゃいけないかもしれない。
とにかく、結婚は相手次第で恐ろしいものにもなり得るということはわかって、当時の女子高生には大きな教訓となりました。笑
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最初は冗長でつまらないけど、中盤から終盤にかけて、物語がどんどん発展進展していき、そして最後の一言で締めくくられた。
その最後の一言は普通に聞いたら平凡な言葉かもしれないけど、この女の一生の締めくくりとなると、輝かしい格言に聞こえ、思わずニヤリと笑ってしまった。
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救われない話だけど描写が美しい。ボヴァリー夫人は破滅していく女だったが、ジャンヌは追い討ちをかけられる女だ。俗っぽい司祭と狂信的な司祭、したたかな小作人たち。美しい自然。ペシミズムにあふれていながらも筆致は暖かい。トルストイとドストエフスキーを足して二で割った感じだ。
ジャンヌや父親に自由主義的神学の影が見える。