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月の裏側の主人公の一人、多聞が中心となる短編集。
こもりおとこが気に入った。
映像的というかなんというか五感に訴えてくる感じが良い。
列車でのんびり旅をしながら読みたい。
少しぞっとさせるようでいて、
人を惹きつける空気感が非日常的で、旅のお供にぴったりなのである。
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不条理な不思議な世界観。
入り込めなかった。
もう一度読めば感想が変わるのだろうか。
恩田陸さんは好きなのでよく読むのだが、最近自分にしっくりくる作品が少ない…。
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文庫にて再読。「月の裏側」に登場した多聞が関わる五つの不思議な出来事の話。怪奇現象とミステリーの比率がそれぞれ異なりますが、謎が明かされた場合でも雰囲気の作り上げられ方が巧いです。「砂丘ピクニック」は妙にインパクトがあり、「夜明けのガスパール」は展開のひっくり返し方が心地良くて満足。れと文庫版あとがきを読んで、単行本の時に感じた違和感が間違ってなかったことが分かり、安心しました。時系列がおかしいとは思ってたんですよね。恩田ワールドを満喫できた一冊です。
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他の長編にも登場した塚崎多聞を狂言回しとした短編集。ホラーの雰囲気を色濃く持ちながら、ミステリ的帰結をするのが面白いです。ホラーの手法で話を広げていくのは恩田陸の得意とする処ですが、今回は謎を納めるところに納めている印象が強いですね。そうは言いつつも、モヤモヤとした部分を残してはいますし、それだからこその恩田陸ではあるのですが。
全てを受け容れ、全てを流してしまうような雰囲気を持つ多聞という人物像が面白いです。あくまで傍観者、そのようなスタンスでいたからこそ最後に収録された物語が利いてくるのでしょうね。やられたという感じです。
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「悪魔を憐れむ歌」が一番よかったなあ。
じゅうぶん納得のいくミステリ的解決を提示しつつ、すべてが解き明かされきらないかんじが、恩田陸作品の良さがきわまったかんじ。
「夜明けのガスパール」は面白かったけど、ラストがじゃっかん駆け足気味に感じた。
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消化不良に終わるミステリー。
短編系でミステリーやろうとすると、大抵オチが「説明しきれなかったけどミステリーだから良いか」みたいな感じで終わる典型かな。
少し残念。
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恩田陸にしては評価ひくいかも…なんとなくぶつ切りな印象を受ける。
地元のO市が出てきたのは情景が広がってうれしかった。
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不思議な、薄気味悪いような、ふわっとした感じ。
恩田陸作品は途中まで良くてもオチがフワッとしちゃってて弱い、と聞いていた。
が、言うほどでもない。不思議な、薄気味悪いような雰囲気に浸れると思う。
個人的には「悪魔を憐れむ歌」と、「夜明けのガスパール」がお気に入り。
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ちょっと中途半端というか、消化不良というか・・・
ミステリーなのではあるが、SFチックだったり、どうもこのテの話は好きになれない。それでも「悪魔を憐れむ歌」「夜明けのガスパール」はちょっとひんやりする話なのでまあまあ。
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話がつながっているという部分が面白かった。
どの話でも騙され続け、とても楽しんで読むことが出来た。
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作者曰く、トラベルミステリー。
感想は、ちょっと大人な怪談話。
主人公多聞(たもん)がいろんな旅先で奇妙な現象を体験する。
伏線を回収しつつ謎解きをしていくわけだが、推理して、実証されずに終わる。
奇妙な余韻だけが残る。
そこが怪談ぽいところ。
一編が電車の移動中に読むのにちょうどいい長さだった。
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主人公の共通した短編ミステリー。ちょっとトリックとしてズルい点もあったような気がするけど、それも恩田節でしょうか。
どの話も同じような起伏で展開していて、盛り上がりに欠ける面はあったかも。総じて受身な主人公が主人公として成り立っているのはなんだか独特なリズム。
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多聞という人がちょっと変わった面白い人だという事はわかった。短編なので読みやすいし一つ一つの終わりかたは、へえーと思ったのだけれどどんな話があったかすっかり忘れた。印象に残る話はなかった。何度も読んで楽しむ本なのかな。
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主人公が旅先で出会う不思議エピソード。作者曰くトラベルミステリらすぃ(。-∀-)ノスタルジック。多分読者からの評価はそんな高くないと思うけども、おいらは結構好きかも。というかたまにこーゆーのも読みたいね(*´□`*)
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全ての話の終わりが解決したような、でも「え?で、どうなん?」っていう感じが残る消化不良な終わり方・・・
これがこの方の作風なのかもやし、読者の想像に任せる、という意味ではすごい・・・のか?