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亡くなった翌月、なわけだが、オビにその旨の記述はなし。プロフィールにひっそり「2009年5月没。」とあるだけ。しかしこれこそが見識というものかもしれないな(自省)。
オビは「老人と少女の恋!」とあるわけだが、これが11歳と77歳とは思うまい誰も。少女の語りでその「恋」が語られる前半と、それが崩されていく後半がまあ、おもしれえなあ! やっぱおもしれえわ! ともう、何様だおまえという感嘆とともに読んだ。未読の作品はどんどん減っていき、増えることはない。もう、増えることは、ない。それを覚えるのにすら、もうすこし時間がかかる気がする。
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伊集院大介シリーズということで手に取りましたが、
うーん…
後味が悪いというか何というか、救いのない話だったな、と。
まぁ、イジメを受けている11歳の少女と、世間から孤立している
老人の話なので、明るい要素がないっちゃそれまでなのですが。
【収録内容】
プロローグ
第1章 4月
第2章 4月から5月へ
第3章 5月
第4章 6月
第5章 六月の桜
エピローグ
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栗本薫の作品なので安心して読もうと思いました。
主人公の少女が幸福になって終わることを願っていました。
読み進むうちに、だんだん違和感が増してきました。
どうして栗本薫さんは、自分の世界に閉じこもっているのだろう。
もっと世の中に出て、大きな声で物をいった方がいいのではないかと感じました。
生前に栗本薫さんに一言だけ言っておけばよかったという悲しみのある一冊です。
自分の期待の甘さと、想像力の貧困に比べれば、
栗本薫の世界観の方が大きいのは分かります。
それでも何故、こんなに悲しい物語を書かないと行けなかったのでしょうか。
単なる量産という枠だけでは語れないような気がします。
墓前にお伺いを立てたいような気がします。
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伊集院大介のレクイエム
いじめを受けている11歳の少女と、
77歳の大金持ちの偏屈孤独老人との禁断の恋。
帯を観た時は、えーーー?
と半信半疑だったけれど、
お話の世界にどんどん惹きこまれていって・・・
6月に狂い咲きする桜のように、
燃え上がる恋と、不審な事件の数々・・
ラストまでどっぷり浸れる勢いのある作品。
ラストも、衝撃で余韻をひいたわ・・・