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ある丘にある家にまつわる連作短編集。
結構本気でこわいものもあれば、不思議な感じのものもあり読み応えあり。
大工の話でほっとしたのにー。
さすが恩田陸。
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正当派幽霊屋敷物。
大工さん親子の話が好き。
3話のパブは酒肆ローレライ(六月の夜と昼のあわいに)かなぁ。
「この世に人が住む家はすべて幽霊屋敷」にはすごく同感。
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私好みの「なぜ?」と思わせる内容がとてもいい。
ある「家」という空間の中でそれぞれの人々が幽霊と共存しあるいは恐れ、また殺人を犯す。
ある「家」は幽霊屋敷と化し主人達を不可思議な死に追いやる。
オムニバスホラー
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ぞくり。。
連作短編集。
どろりと暗い。
もやりとする感じがたまらない。
恩田陸さんのホラー愛が伝わってきた。
すぐ読めます。
装丁もすてき。
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いやあ、面白かった。ホラーというより、幽霊譚、怪談と言った響きが合うかも。それも英国怪談風なので深い霧の中で夢現が曖昧になる感じですね。
丘の上に建つ幽霊屋敷を舞台とした連作短編集。キッチンで殺し合った姉妹、床下に秘められたもの、聞こえてくる這う音。ひとつひとつの物語は短めでキリリとキレがあります。そしてそれぞれが響き合い、全体を見渡すと別の影が見えてくる。ある話で語られたことが別の話で起こる出来事になっていたり、最後の最後に虚構と現実の境をも曖昧にしたり、構成自体が面白いです。恩田陸の魅力である語り口の巧さが、物語を重ねる面白さを広げています。
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ゾクゾクするような、恩田さん
独特の書き方ですき!小さな丘に
建つ古い家。あー!読み終わっ
ちゃったよー(°_°)一気に読めた。
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丘の上にぽつりと建つ、一軒の家にまつわる物語。連作短編。
あまりホラー物、幽霊物は読まないせいか、「怖い」という印象はそれほどもてなかったが、様々な時間の中の様々な人々の語り口がとても雰囲気があり、その情景がセピアがかった映像で頭に浮かんだ。
「幽霊は、思い出に似ている」という恩田さんの考えには、はっとさせられた。
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私の家では何も起こらない/私は風の音に耳を澄ます/我々は失敗しつつある/あたしたちは互いの影を踏む/僕の可愛いお気に入り/奴らは夜に這ってくる/素敵なあなた/僕と彼らと彼女たち/私の家へようこそ/附記・われらの時代
実は沢山の事が起こっている。私の家でもあなたの家でも。あんなことやこんなことが……
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恩田陸、そう、この感じ。久しぶりに読んだので懐かしかった。
読後感が良いかと言われれば良くないが、この世とあの世の境界線に立っているような不思議な感覚は味わえる。
人間、いつかは否応無く向こう側に行くわけだけど、どうしても生きてる内に暗い穴を覗き込みたくなるのかも。
面白いのは、誰でも幽霊になれる訳ではない、という所。そっかぁ。向こう側にもそんな苦労が。
一番面白く読めたのは、悪徳不動産屋を大工と幽霊達で懲らしめる「俺と彼らと彼女達」(唯一和む)、ラストが胸を打つ「素敵なあなた」。
・・・作中のミルクラムってどんな味だろう。。本を読むとかなりキワドイが、勿論純粋な意味で。
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わたしの家では何も起こらない。
と言いつつ、この幽霊屋敷いろんなことがめっちゃ起こってます。
ホラーというか、けっこう怖かったです。でも、けっこう好き。
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ホラー系は家が舞台になることが多いのは、幽霊たちがまだそこで住んでいるから、その人達の生活がまだあるんだなとおもった。
生きてる人間のがおそろしい、その通り。
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ある家にまつわるお話。
何ともいえない後味の悪さが余計に恐怖をあおります。
が、最後にはこの恐怖もすくいあげて、ちょっぴりほっとさせてくれるところは、さすが恩田さんです。
怖い話は苦手だけど、これに救われたくて、ついつい手が伸びてしまう本です。
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恩田陸さんの本は「夜のピクニック」以来、疎遠だった。
というよりも、夜のピクニックは当時の私には、山もなく谷もなく退屈で読了するにも根気が要ったのだ。
けども、今回は違う。
アンティークな装丁の単行本が気になり、けれど手は出さなかった。
そしてついに、贔屓にしているダ・ヴィンチ文庫から、カバーやフォントのきれいな文庫バージョンが出たというわけで。
物語は「現在、屋敷に住んでいる女性作家」の話から始まる。
(現在というのは私個人の解釈)
この屋敷は、女性作家以前の家主にまつわる惨劇・悲劇の舞台となっていた。そしてこの屋敷には「いる」のだ。
十本の短編からなる話はすべて、この「幽霊屋敷」が舞台となっている。
夢か現が分からない、曖昧な境界でうろつく物語。
怖い。けれど不思議と恐ろしくはない。
何故かと言えば、きっとそれは、紡がれる言葉の優しさと、登場人物から滲み出る美しさ、哀愁が、この本全体に漂っているからだ。
一読し、ゆっくりとカバーを撫でてみる。
きっとこの本に対しての愛情が、ふつふつと沸いてくるはずだ。
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ホラー物は初挑戦です。
ゾクゾク来る不気味さにハマりました。
再読しても充分に楽しめると思います。
『幽霊屋敷じゃない家なんてない』
そう考えると、なんだか自分の家も不気味に思えると同時に、幽霊屋敷(幽霊)に対して、そこまで恐ろしく考える必要ないんじゃないかとも思えてきます。
、、、実際は恐ろしいですけど。
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丘の上の「幽霊屋敷」を舞台にした連作短編集。
大工の話でちょっと救われたかな?と思いきや、最後にぞわっと。
会話文に「」がついて無かったのもちょっと不気味だなーとか色々考えちゃう…。