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不平等社会日本 さよなら総中流 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー30件

みんなの評価3.8

評価内訳

26 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

努力する者が報われない社会は、いずれ滅びる。

2005/08/22 20:37

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

石油ショックで感じはじめたぼんやりとした将来への不安。バブル崩壊後、多くの人が感じはじめた閉塞感。これが感覚的なものではなく、明らかな現実だということを10年おきに行われているSSM(「社会階層と社会移動全国調査」)のデータを使って、これでもかという感じで証明している。

 専門書のように(統計学的)データの扱い方について詳しく述べている箇所が多く、読みにくいと感じる読者もいるかもしれませんが、細かい数値など気にせず読んだほうが、作者の意図がよく分かります。

 『戦後の高度成長期にはたしかに日本は、戦前にくらべて「努力すればナントカなる」=「開かれた社会」になっていた。だが、近年、その開放性は急速に失われつつある。社会の10〜20%を占める上層をみると、親と子の地位の継承性が強まり、戦前以上に「努力してもしかたない」=「閉じた社会」になりつつある。
 それは選抜のシステム、つまり学歴や職業上の地位を得るための競争システムが飽和したためであり、その結果、戦後の産業社会をささえてきた重要な基盤がほりくずされている。』

 という結論を、しっかり味わってください。同時に『大衆教育社会のゆくえ』苅谷剛彦(中公新書)や、『論争・中流崩壊』(中公新書ラクレ)も参考にされることを勧めます。

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紙の本

世の中を冷静に見詰めてみると…

2002/07/07 23:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:啓太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本のほとんどがデータ分析です。なのでとても読みにくいのは確かな話。でも、社会学者の定番でもあるそうです。やや肩懲りな表現が多いですけれども、ある程度飛ばして、結論をつかむようにするのが、この本の読み方だと思います。

ですが、この本を読んでしまうと、自分の将来について悲しくなることは間違いありません。どんなに生まれた後に努力したとしても、それはみんなしていることであって、結局、どこで生まれて、どんあオーラ…というか気品、または肩書きで決まる…ということが結論となるのですから…。

でも、厳しい現実を理解する上でも、また身近な資料としてもきっと役立つことでしょう。1度読んでみるとイイと思います。有名な本ですから…。

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紙の本

日本という国はは本当は不平等なのか?それとも平等なのか?それを統計という技術で切り出す一冊。

2001/03/31 15:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本という国は平等なのかそうではないのか?これは常々我々庶民が漠然と考えることである。それならばこの問題を統計的に切ってみたらどうなるか?、それがこの本の主旨である。きちんとした統計をとりそのなかでの調査をもとに綿密に分析してあり、なかなか説得力がある。いや、彼の分析と我々が感じているギャップをどうとらえるかという意味で面白い。

 佐藤氏は日本にも階級(クラス)が存在することをまず示唆する。それが戦前ほどきっちりとしたものではないが、ホワイトカラーかブルーカラーか、それが雇用される側かそうでないかなどから日本をリードする十数パーセントの知識エリートたちの集団を区別化し、分析を展開している。つまり各階層が実際問題存在していることを示した上で、平等かどうかを問うているのだ。

 平等かどうかというのは階層間の出入りが自由か、世襲されていないかをみればわかるという。つまり親が特定階層にいればそこから抜け出れないような社会は開放型ではないというのだ。当然、明治からずっと流れをみていけば、戦後という一つの時代に向かって社会は開かれてきている、と誰も思っているだろう。ところが、佐藤氏は統計的に調べていくとそうではないことを指摘する。

 つまり団塊の世代とよばれる人々になると戦後でも逆に階層は閉じられているというのだ。これは「学歴が世襲される」ということが影響しているという。学歴というものは本人が努力すればなんとかなるものであるはずだが、実際に統計的に見れば父親の学歴に影響を受けるのだ。そのことが社会の上層部と考えられる階層を閉じたものにしてしまう。その閉塞感が社会に浸透する。

 日本は平等だと我々は思っている。少なくとも自分がつきたい仕事に努力さえすればつけると思っている。しかし、個人個人のレベルでみればたしかにそうだが、それが全体という物差しでみてみれば案外そうでもなくなっている。日本にはびこる悪しき平等主義の下で現実は不平等が成り立っている。それは佐藤氏の分析を聞かなくても「ぼんやりと」我々が感じ取っていることではないか。しかし、一番問題なのは「悪しき平等主義」に都合のいい部分だけをあずけているところにある。西欧でもはっきりと階層社会が成立している。しかし西欧ではその閉じた社会の中で上層に位置する人々は「自分たちの役割」をはっきりと認識している。つまり階級社会特有の「高貴なる義務(ノブレス・オブリージュ)」という概念がしっかりしているのだ。我々はそういう面倒くさいものは「平等だから」といって放棄する、これでよりよい社会などできるはずがない。

 今の日本に必要なのは実際の姿をきちんと見極めて、これからどうすればいいか、を考えようとする姿勢である。まずは、自分の姿を鏡に映してみること。それが出来ないと何も始まらない。今一度、自分の姿を見つめ直さねばなるまい。その時この本はきっといい羅針盤になるに違いない。

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2006/02/03 18:49

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2007/04/30 00:00

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2007/10/25 23:14

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2008/10/05 20:15

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2009/03/30 00:56

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2010/09/15 20:48

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2011/03/29 19:45

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2011/04/24 14:11

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2011/08/31 20:24

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