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ケータイによるカンニング事案が引き合いに出されていました。この程度のカンニングで解ける問題を東大は出題していないと言うはずと。あれ、マスコミが騒ぎまくったために、業務妨害したように感じました。で、騒いだマスコミの中心には、東大卒が幅を利かせているわけで。ドラマや小説が歴史観を形成するときへの影響って、ばかにならないです。
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タイトルに惹かれて読んでみました。
もともと、たいして日本史の知識がなかったので、意外な感じではなく、そうだったのね、とゼロからの視点で読むことになりました。
参考になりました。こういう歴史の読み解き方も面白いですね。
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大学の難易度というのは、記憶力の高さだと思っていましたが、こと東大の日本史については、他大学とはまるで違う傾向の記述問題が出るのだそうです。本書は、その東大入試問題をベースにした歴史を学ぶ本。なのですが、僕は高校3年生がこういうことを(受験対策とはいえ)考えていることに、頼もしさと怖さを覚えました。全体を理解した上で傍観者的な意見を述べる技術。これって、東大話法では…? だとしても、年号や名前を覚えるばかりの教育よりは、ずっといい。でも、世界史はそういう問題なんだよね、東大も。不思議です。本書においては「東大」はきっかけでしかなく、歴史を学ぶ本、ではあるのだけど、そういう周辺ばかりが気になっちゃって。
そういう枝葉が、僕の勉強法(負け惜しみ)。
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日本史は一つ一つの事象ごとに点として捉えがちだが、その点と点を結び、縦線や横線を引いてみることで、過去や世界との繋がりの中での日本の姿が見えてくる事を、東大の入試問題例を通じて理解できる。
日本の将来を考える上でも上記の論理的思考は重要で、それを受験業界では一般的に暗記科目と捉えられがちである日本史でサラっと尋ねてくる東大はやっぱすごい。わが母校でもこういう問い方して欲しい。
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さすが東大というべきか。
こういう問題の出し方が本来あるべきなのか。
歴史=暗記もの
で育った私には考えさせられる本でありました。
社会人になってからようやく歴史の本当の面白さを知ったのであります。
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加藤周一著に以下あり。
***
「過ぎ去った出来事を記録し、分析し、相互の関係を求めて説明する、それを歴史という」とウェブスターは書いています。・・・「繰り返されない物事に関する科学が歴史である」。
***
歴史から物事の本質を問う、ことが大切であり、最も興味深いところでもある。然るに年一回の入試でそれが厳選されることも不思議なことではない。
以下引用~
・朝廷は唐の冊封体制から自立する一方で、国内の異民族である蝦夷・隼人や、朝鮮半島を統一した新羅、7世紀末に中国東北部に成立した渤海を従えた、日本版華夷秩序の形成を目指したのです。
・武士はなぜ一騎打ちを挑んだのか。・・・自分が戦功をあげたことを、戦のあとで証拠立てるには、名乗りの声を周囲に聞かせておかなければなりません。名乗りは敵に対してではなく、味方に対して行ったものだったのです。
・室町時代の文化の特徴は、融合にあります。能に見られるように、公家・武家・民衆の諸文化の要素が融合して、幅広い階層を基盤とする日本固有の文化が生み出されたのです。
・大名知行制の下では、大名に所領は将軍からの一時的な預かりものであると考えられていました。
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冒頭に紹介された過去問。受験者に軽く喧嘩売ってるポップなノリにひかれて購入。第四章で語られる「リセット願望」はどこかで聞いたことのある話。何か嫌なことがあったとき「ゼロからやり直したい!!」シャウトした経験ある人も多いはず。まぁ、おおかたそれができないので悩みは絶えません。昔から変わりませんね。
過去の例からも「リセット願望」は幻想の産物なんだしみじみ。そういえば三崎亜記さんが昔雑誌ダビンチでコラムを書いていた頃。映画「天空の城ラピュタ」の地上波放送時「バルス」というワードがネット上に溢れかえる現象について、日本人の「リセット願望」の表れだという指摘がありました。
「リセット願望」に弱い私ですが『明治「維新」はリセットじゃないんだよ。』という点を肝に銘じて未来を選択していきたいと思う2012年の11月でした。
「ホンネ」と「タテマエ」や「文化の消化吸収の良さ」などについて過去と現在を比べるきっかけができる面白い本。
そして、個人的にはこういう一流の講師さんが書かれた本の構成を自分の授業の構成にも反映できるように努力しないとなと反省した一冊でもありました。以上。
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東大の日本史の問題から歴史を考える本
確かに、知識じゃなくて思考力で解けるから東大の日本史は好きだったなぁ
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再び日本史に興味を持つことができた。
日本史の流れについて、その背景が丁寧に解説されていて、思いの外、読み易く、高いレベルで知識の定着を期待できる歴史の本であるものと思った。
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東大の入試に出された日本史の問題を取り上げて、
本質に迫った解説をする。
予備校講師の著作。
過去を知ることによって、日本、日本人の本質を理解することが
これからの世をよりよくするためにも必要という弁。
あの戦争は必然だったのか、
現在の政治論争は日本人が民主主義を主体するのに
成熟しきっていないためなのか?
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高校生の頃、文系だが、日本史は大嫌いだった。同じ歴史科目でも世界史は大丈夫だったので、やはり習った先生によるところが大きいのだろう。ただ人物・事件・通説を暗記させられるだけの通り一遍の授業に辟易してしまっていた。もし、高校生の頃、このような日本史の授業を受けていたら、日本史のことが大好きになっていたかもしれない。もちろん、東大を受験できるほどお利口になっていたかどうかは別問題だが、日本史について、覚えたことを使って「考える」ことが大好きになっていたと思う。
それにしても、わかってはいたけど、やっぱり東大って単に暗記だけしていればいいというような上っ面をなめるようなだけの問題は出さないのね~。でも、社会に出てから出会った東大卒の方々には、もちろんすごい方もいらっしゃったけど、そうでない方もいらっしゃったし、やっぱり大学って入った後の4年間の過ごし方が大事なんだ・・・と。そういう自分も大した4年間を過ごしたわけではないので^^;、せめて子どもが大学に進学したときには、4年間しっかり勉強するようにアドバイスしなくては…。
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少し自分が情けなくなる。高校生でこんなん解いてるんですな。俺は歴史好きなのでなく、武将好きでありロマン好きなだけなんだろうな。
普通の高校生は、小説のプロットだけを読んで、ほとんどの肉を知らないのかもしれない。情報量は増えても、肉も教えた方が身に付くんじゃないかっていうか俺がそういう授業を受けたかったぞ!!!!
シリーズ出るならまた読もうと思う。
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過去の東大入試問題を絶賛しつつ解説する本。確かに良問ぞろいで勉強になるけれど,ところどころで「あの戦争」に言及したり,歴史と直接関係のない政治家・官僚批判が覗いたりするのはちょっといただけない。
解答例にも悪文が紛れ込んでいるような気も…。特に最後の問題20。
「慢性的不況に抜本的な解決策を打ち出させなかったことや、独占資本である財閥との癒着により国民の支持を失うなかで、満州事変を機にテロ・クーデターが相次ぎ、政党内閣の終焉後には軍部と官僚が手を組んで内外の危機に対応する新体制をつくる動きが加速して、政党は影響力を失った。」
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暗記だけでは絶対に解けない。東大入試のレベルの高さが分かるとともに、出題者の意図や時代背景をふまえ、何故その歴史的な事案が起きたのかを学ばせてもらえ面白かった。
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文系はいいですよね。取っつきやすいんですよ。私は理系ですが、この本の本質はともかく、興味を持って読めます。一方、逆にこれが数学や物理のテーマで文系やその科目を勉虚してないかたが手に取るか。ゼロではないでしょうが市場はないでしょう。
有名どころでは東大の数学で加法定理の証明問題が出ていましたが、興味を持つかたはいるでしょうか。
それはさておきいい本です。