投稿元:
レビューを見る
小川洋子さんの作品が大好きで、自分が持ってないのがあれば即買う事にしているのですが、どうしても系統が似てしまうからか、ちょっと食傷気味かも……続けて読みすぎました。
投稿元:
レビューを見る
白い世界が、ページをめくるごとに汚れていくような小説。ちょっとSMチックで、どろっとしたエロさがある。主人公の心情を描く文章が、エロティックでドキドキします。
投稿元:
レビューを見る
優柔不断な主人公にも、主人公と関係を持つ初老の翻訳家にも全然共感出来ないのに不思議と引き込まれてしまうのです。。
投稿元:
レビューを見る
小川洋子の独特な文体で描かれる、少女と老人の狂気なひめごと。誰しも心の奥に潜んでいるであろう欲望を、いとも涼しげに書いちゃった 。・゚・(ノ∀`)・゚・。 照れずに本音、好きよこういう世界 |彡サッ
投稿元:
レビューを見る
他の著作でも度々登場する著者が惹かれているのであろう様々な舞台道具やイメージで彩られた、静かで官能的な一編。
投稿元:
レビューを見る
「人を不気味な気持ちにさせる色だった」とラスト近くであったが、まさに不気味な話しだった。静かに物語が進んでいく辺りはらしさ全開で、安心して読み進められた。
投稿元:
レビューを見る
「博士の愛した数式」でおなじみの小川洋子が書く非現実なエロティシズム。陰湿な性の書き方は大衆向けとは言いづらいはずなのに、ホテルの店番から解放された少女が、まるで太陽の下で裸になるように大胆で欲望にまっすぐ従っていく様子は、大理石像のビーナスのヌードを見てる気分になる。
よく見ると中心は複雑でえぐい色で固まっているのに、ひとつとしてはとてもシンプルでキレイなのは、小川洋子の書き方だなあとほれぼれ。
投稿元:
レビューを見る
06/09/19読。
小川洋子らしい
壊れ方だと思った。
ラスト靄がかかったような
感じなのに、
きっとまた小川洋子にひかれて新刊を買う。そういう魅力。
投稿元:
レビューを見る
ホテル・アイリスの少女と、初老の翻訳家との物語。
“博士の愛した数式”の作者だけど、
全然イメージ違う。
これもまた、愛のカタチ?
でも…ごめん、これ無理。
なんか消化不良だゎ。。
投稿元:
レビューを見る
少女と初老の男性の関係が、小川洋子らしい壊れ方で官能、SM、純愛、醜さ…色んな要素を詰め込んで描かれている。エロティックでドキドキ。でも全然いやらしくない。苦手な人は苦手かも。SM苦手な方はお薦めしない。
投稿元:
レビューを見る
2009.07.24. 閉じられた島から、零れ落ちたふたり。密閉された世界へ逃げ込むふたり。鞭の音がしなる。暑い日ざし。じりじりする熱を首に感じているようだった。表紙もすてき。そうそう、母親からの脱出は、命がけだとも思う。
2007.03.07. ひなびた小島、美しい娘とよろよろな老人の異常な愛の形。そう受け取るだけじゃ終わらない、読んでいると切なくて仕方がなくなってしまう。ラストが、悲しいけれどこういう物語だったんだと胸の中におさまる。とても好きな感じ。★5つ
投稿元:
レビューを見る
レストランのシーンでは、息がつまる。
最後、彼はああするのが一番よかったんだと思う。それ以外に、方法はないから。
投稿元:
レビューを見る
レビューはブログにて。
http://tempo.seesaa.net/article/41859677.html
投稿元:
レビューを見る
少女と老人の、命令と狂気と愛の話。静かな文章だからこそ、せまってきます。美しい人間達の美しいお話よりも、断然いいです。
投稿元:
レビューを見る
「染みだらけの彼の背中を、私はなめる。腹の皺の間に、汗で湿った脇に、足の裏に、舌を這わせる。私の仕える肉体は醜ければ醜いほどいい。」
裏表紙の紹介文から既に狂気が滲み出る。今まで読んだ小川洋子さんの本の中でも一番恐ろしく、官能的な一冊。
祖父が残したホテルを母と営む17歳の主人公、マリ。ある夜ホテル・アイリスの202号室に泊まった初老の男の、言葉、美しい響きの命令をマリは忘れることが出来なかった。少女と老人が共有した歪んだ愛。
戦慄と恐怖、そして官能。それが終始美しく描かれる。読み進めるのが怖いのだけれど、読まずには居られない。
母の支配を受ける少女が求めたのは、男による更なる支配だった。この後、少女は自由になれるのだろうか…とぐるぐる考えている。 「支配」と「自由」のレトリック…。深い。
狂気に満ちた美しい世界、秀逸です。