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最近新シリーズを読んでハマりました、このお方ッ!!
俺の理想のファンタジーを描かれます。ブリリアント!文字なのに描くという言葉がピッタリの素敵な小説。
ちょっと不思議で優しくてせつない、ファンタジーの中のミステリ。
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高里さんは、言葉の使い方が最高に上手いと思う。
キンカンが可愛い・・・。
でも個人的にはシンに頭があがらないバルとかも可愛い。
最後は衝撃的。いや、分かってはいたんだけどね・・・衝撃的。
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『生まれた』ものは発見したものの子供。
そんな世界に生まれついた主人公。
周囲にいるものが、最初は『人』で次に『人ではないもの』なので
御伽噺みたいな、そんな柔らかな世界かと思えば…。
『小さくて大きな密室』とあらすじにあった通り
殺人事件(?)が起こり、生まれたての子供が疑われ。
のどかで綺麗な風景が、一瞬にして違うものになってしまいました。
むしろ最後の選択に、騙された? と思いましたが
出口だったのでしょうか?
では、住人達は…と、色々な謎がそのままですが
あの世界はあのままで完結してるのでしょうか?
3冊で、いつか謎が分かるといいのですが…。
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世界は31人だけの大きな密室で、悲劇が…
読了日:2006.01.13
分 類:中編
ページ:172P
値 段:700円
発行日:2002年2月発行
出版社:講談社ノベルス
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 :キンカン
語り口 :3人称
ジャンル:ミステリ風ファンタジー
対 象 :ヤングアダルト寄り
雰囲気 :ライトノベル
ブックデザイン:熊谷 博人
カバーイラスト:斉藤 昭 (Veia)
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---【100字紹介】--------------------
生まれたばかりのキンカンと、彼を見つけたリラ。
料理上手のヴィオラ、人懐こいピアニカ、双子のシンとバル。
彼ら6人を含めても世界中で31人の大きな密室。
1つの悲劇がこの世界に潜む真実を暴く、ミステリ風幻想
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高里椎奈初の「薬屋探偵シリーズ」外の作品。講談社ノベルスの20周年企画、「密室」に関する中編の1つとして書かれたものです。
元々、高里椎奈はミステリ作家という雰囲気がありません。分類するならファンタジー作家に入るでしょう。その彼女が、「密室」に参加するとは。確かに「薬屋シリーズ」は、オカルトですが、テーマ的には本格志向でありますから、無関係ではありませんが。
しかし、これは面白い趣向だったのではないでしょうか。ファンタジー作家が描く密室。単なるミステリじゃないところがうまい。ネタばれ覚悟で言いますと、世界が犯人なのです、この小説は!
ドルチェ・ヴィスタとは「甘い景色」。主人公のキンカンが、この世界に生まれ落ちたところから話は始まります。生まれ落ちると言っても、この世界では「子供」はその辺りで発見されます。キンカンは草原で寝転がっているところをリラに見つけられ、家に連れ帰られます。6人目の家族として、家に迎え入れられたキンカン。その意識は最初から、赤子のそれではありません。しかし、話すことはまだ出来ない彼は強い疎外感を覚えます。
読者はキンカンとともに、この不可思議な世界に徐々になじんでいくことでしょう。キャラたちはみな、大変魅力的で生き生きとしています。しかしこの世界は、いつまでも謎に満ち溢れています。
そして起こる、悲劇。たった31人しかいないこの世界で、住人の遺体が見つかるのです。それは自殺にも事故にも見えない、上半身だけの遺体。容疑者として追われるのはキンカン…。あなたはこの世界の輪郭を見つけることができるでしょうか?
中編とは思えない、ボリューム感ある1冊です。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文 章 :★★★
描 写 :★★
展 開 :★★★+
独自性 :★★★★
読後感 :★★
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菜の花の一押しキャラ…ピアニカ
「あまり駆り立てないでやって、トゥーラ」
「さっすがヴィオラ。分かってる」
「リラが張り切ると、いつも以��に周りの物が壊れるのよ」
(ヴィオラ+リラ)
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ファンタジーと思いきや(いや、実際ファンタジーなんだけどね)ミステリ(そりゃ密室本だし)。こんな「密室」ってあり? それが一番の驚愕。発想の転換って感じだな。思いもつかなかった。
ていうかこれ、「01」ってことは続編出るのかな。それが気になる。出たら読みたいかも。
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生まれ落ちたばかりのキンカンと、彼を見付けた少女リラ。
料理の上手なヴィオラと、人懐こいピアニカに、
双子の兄弟シンとバル。家(ホーム)に住む6人を含めても、
世界中で31人の“小さくて大きな密室”。
1つの悲劇が、このドルチェ・ヴィスタ(甘い景色)に潜む
驚天動地の真実を暴き、世界の輪郭を変える!
ドルチェ・ヴィスタの中ではこれが一番おもしろかった。
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ファンタジー&ミステリーといった感じでしょうか。
ファンタジー色のが強いかもしれないです。
主人公キンカンが木の下で目覚めるところから始まります。そこは私たちのいる世界とはどこか違った世界。キンカンも読者もここはどこなのか、何故自分はここにいるのかわからないままに、平凡な日常が過ぎていきます。で、殺人事件が起こるわけなのですが・・・。
ミステリ部分については、結末はなるほど~と感心しました。ちょっと突飛な感じもしますが。が、メインはそちらではなく、このどこか不思議な世界の方にあると思います。登場人物が淡々としているようで、結構おのおの個性があって良かったです。ラストはちょっと切ないです。3部作となっていますが、この1冊だけでも楽しめると思います。他2作も面白かったです。
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随分前に読んだけれど、私が今まで読んだ中での最高傑作。世界観が半端なく綺麗。あたたかくて優しい、《甘い景色》が読んでいて次々に浮かんでくる。主人公キンカンの成長は見所。この本は密室本(ミステリー)として出版されたらしいが、ファンタジーに分類した方がしっくりくる。
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後半おもしろくなってきた?と思ったらよくわからないまま終わってしまった。
続編があるとのことなので安心しました。
人の名前がおぼえられないよー
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久々に読み返してみた。
綺麗な景色やヴィオラやピアニカのすごく重みのある言葉にドキッとしっぱなしで一気に読了。
ミステリー<ファンタジーって印象だけど、儚くて素敵なお話だった。
ラストの全てが分かるところは前に読んでなんとなく覚えていたけど、再読しても鳥肌がたってぞくりとさせられた。
最後の展開の速さはいいドキドキ感があった。