投稿元:
レビューを見る
マアタさんの描く現代日本が想像出来なかったけど、表題作は凄く良かった!
教師といえど完璧な人間はいなくて、年若い芸術家と中学生が自分の欲求に逆らえない葛藤と高揚感がジンワリ沁みた。
一緒に居て満たされる相手から、自分も求められる充足感が、ハッキリ描かれてないのに伝わってくるような空気感の作品だったなぁ〜。
収録作もそれぞれ嫌いではないけれど、表題作がもっと読みたかった☆
少年の連作も、もっと見たかったなぁ
投稿元:
レビューを見る
そんなに登場しないのに、男の裸が何故か生々しい。畳の上に転がる裸体、飲み物を取りに裸のままで台所に向かう後姿、ちゃぶ台を前に裸で座る二人…なんか妙に生々しいのだ。日常に突然エロいものが飛び込んで置かれている感じが凄くした。
教師と生徒、と言う、ある意味で禁断と呼ばれる恋愛関係を描いたBLは数あると思う。私は「学園物」「生徒と教師もの」があんまり得意でないのだが、BLにはジャンルとして確立しているくらい作品があるので否が応でも読む事になるのだが、大人になったかつての生徒と、と言う話の展開も腐るほど読んでいると思うが、この作品ほど「大人になって自由に恋愛できるんだ!」と言う部分をひしひしと感じさせてくれた作品はなかった。声高に叫んでいるわけでも、小難しく描いている訳でもないのに、ストンと心の中に入ってきた。
一人で生きる事は、しがらみに遠慮なく恋愛することができる、って事でもあるんだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
表紙につられて購入。3つのお話がはいった短編集。マアタさんの本を開くのはこれが初めてだったが、ひとつひとつの作品が大事に大事に描かれているという印象を受けた。表題作は現代ものではあるが設定の良さを生かした雰囲気のある漫画になっている。いままでに私が読んできた生徒と先生のお話ではなかったような「大人になることによっての束縛からの解放」というのを重点に描きあらわしているところに惹かれた。また表題作以外は日常から離れたファンタジーを含んでいるのだが、長編ではないからといってその世界観が失われることなく、ごく自然にはいりこんで読めるというのはすごい。また個人的な意見だがマアタさんの描く裸体がものすごく好みだったのでもっと見たい。既刊のもう一冊も手に取ってみたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
マアタ先生は質感が不思議な作家さんだと思う。
乾いてるというか。
さらりとしてるというか。
今作も面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
おお…なんか…センスが溢れている…
桐秋先生すてき。服もすてき。なんとなく表題作は、幸せに終わってるのにちよっとかなしげな感じもしたのは何でだろう。
二作目のドイツの話は一番好きだなあ。
三作目の魔法使いと狼の話はちょっと特殊であんまり好きじゃない…わんこ受け(受けなんだよな?)はそもそもそんなに好きじゃないのかもしれない。あ、アヒルかわいかった。
なーんかさらさらっと描かれてるんだけど上質な感じがする、ぜんぶ。
あと最後の書き下ろし?の電車で見てた女の子は腐女子設定なんだろうか。Twitterで実況してるってことなんだろうか。そうなんだな。
投稿元:
レビューを見る
2012/09/02
【好き】元教え子:穂村×元美術教師:桐秋。 優等生な中学生:穂村が赴任してきた桐秋に絵を教わるが、良く思わない周囲のせいで会えなくなってしまう。 10年後、東京で就職していた穂村は偶然先生の居所を知り恋人になる話。 ほんのり甘く優しい雰囲気が◎。 穂村の真っ直ぐな感じや桐秋の穏やかな感じが良かった。 描き下ろしで、電車の中で名前呼びしようと言い出すとか恥ずかし過ぎるが、そんなの気にしない桐秋先生が好きだ。 他→『Cafe Winterreise』失恋旅行先で出会ったカフェの店主を好きになる話。 『Gold,Ash,Darkgreen』と『夜空を見上げて待っていて』魔法使いと狼の種族を越えた恋。 ファンタジーも絵柄と合っていて良かった。