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なんだか難しかったが、まだ知能という研究文野が日本において未解明、未発達ということがわかった。知能テストやSPIが本当に参考にならないこともわかる。研究者によって分析も違うので、一体なにが正しいのかと惑わされるが、遺伝子や年齢のせいにした神話はあてにならない。知能を扱った書物が少ないため、これを一読しておくと十分だという印象。
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わたしには何が言いたいのかよくわからなかった。
IQの歴史については多少なりともまとめられていると思うし、IQの問題点も統計情報とともにあげられていた。が、ではどうすればよいのかというメッセージがほとんどない。
あまり面白くなかったので、30分程度で流し読みしたので、えらそうには言えないけれど、そうしてしまう程度の内容だと個人的には思った。
ただ、IQがマスコミでもてはやされ、IQイコール頭の良さのような神話がマスコミで大量に流された時代に書かれた本だと思うので、そのときに読めば意味があったのかもしれない。
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そもそも知能とは何かーそれを探ることが心理史をたどることになるとは思わなかった。過去にどれだけの人が知能を測ろうとし(結果的に否定されてしまうものも多いが)試行錯誤し、それでもまだ全容の解明には至らない。改めて奥の深い学問だと感じた。
また、今までの自分がいかにステレオタイプまみれであったかを気づかされた。男女差・人種差・世代差など。統計学的データを前にしても、それでも思い込みの方がまさってしまいそうだが、フラットに知識を吸収し、一般知能を高めたい。
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思いの外、統計が重要な本。
知らないことが多かったはずだけど、読み終わった後にあまり内容を覚えていない。
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この本では主に知能テストについて切り込みを入れている。
IQの計測に関して検証し、あくまで一種の数字でしかないことを記している。
結局その分野で優れているかどうかのテストでしかない。
頭の大きいほど知能が高い傾向があるという検証は個人的に参考になった。
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『「心理テスト」はウソでした。』の著者つながりで。こんどは「知能は測定できるか」という、なんつーか「触らぬ神に……」と言いたくなるような分野で、言いたい放題。刺激的なだけでなく、きちんと「研究」という地に足がついている記述になっているので、安心して読める。たとえば「IQってなんなの?」(はい、知能検査で測れるもの、デス!)とか、「IQ180の天才少年!」というあたりのどこらへんにウソがあるのか、みたいなこともわかる。(いまはそんな点数出るわけないです。それ、テストが古すぎるに決まってますから!、みたいな)
オレは受けたことないけれど、SPIつーのがあるよね。リクルートがやってる適性検査。あれも結局は知能テストの一種なんだが、その「予測力」は「低い」と断じているのが興味深かった。その原因として、問題作りが「因子分析的だから」と考察。因子分析的というのは、最初に「知能とはこーいうものだ」というモデルがあって、そっからおろして問題をつくるやり方。そうではなく、実際に問題をつくってみてやらせてみて「頭のいい人、悪い人」を分別するといったやり方で、問題の妥当性を経験によって検証しなければ、使える知能テストはできないのだと。
もひとつ、これは知能テストに限ったことではないが、「相関関係」と「因果関係」の混同というのが、この分野にも色濃くあるという話。いわゆる「ベルカーブ」をはじめとする「人種や性別によって知能には差がある」という主張は、だいたいこの混同をやらかしていると。
結局、知能は測定できるのか。知能の本質そのものが定義されてないし、まだまだ「完全に測定できる」かどうかはあやしいが、この本を読む限り、妥当なテストを妥当な方法で使えば、かなり「測定できる」といっていいような。でも、日本人ってば「知能はそんなに単純じゃない」「頭のよさというものは、測れない」という考え方が人気あるんだよね、と。こーいう研究を推し進めていくと、幼い頃から「選別」されるようになっちゃうんじゃないのとか、いろいろとよくないイメージも浮かぶ。けれど、だからといって検証しないんじゃ、学問にもなんにもなりゃしないじゃん、という著者のいらだちがところどころに伺える。そこらへんも含めて、なまなましく、おもしろい本。
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ためになった。
IQが高いから自分がすごいんだと勘違いすると悲惨なことになることはよく知っているので、面白く読めた
心理学の分野はエビデンスが不十分な本が多い中、この人はとても重視しているようなのでほかの本も読みたいと思った
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ボーリング氏の「知能とは知能テストで測ったもの」という定義に妙に納得する。
日本では知能検査がタブー視されがちなのか出回る情報は多くない。本書はIQに関する数々の検査や最新研究が掲載されている。
IQは何と相関するのか、学術的な検証の歴史は興味深い。19~20世紀はゴルトンに代表されるような優生論や遺伝説が有力だったが、測定法の問題を指摘し、相関係数から必ずしもそうとも言えない点を論述している。
本書自体に主義主張があるわけではなく「こんな見解もあるがこんな見解もあるよ」的な紹介ではあるものの、最新動向(2007年)を日本語で読めるのは貴重だ。
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知能について歴史からここまで書かれた本は(著者いわく)ないらしい。確かに知能検査というのは、みんながちょっと胡散臭くおもいつつ、けれども有難がってしまうものかもしれない。
本書はそんな知能検査について、バッサバッサと切り込んでいく。エビデンスが豊富で統計的に正しい知能検査、というのは実はとても少ない。一般的なスタンダードであるWAISも、現在専門家が知能と考えているものの一部しか測定できず、一般人と専門家が抱く頭のいい人のイメージにもずれがある。
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いろいろ研究文献が紹介されていて勉強になる。
知能指数が標準得点化されていることをちゃんと理解してなかった。
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(現代の)知能概念史のスッキリとしたガイド.IQがどうの,知能がどうのと適当な事を言わないように勉強する手始めによい本じゃないだろうか.もうそこそこ古いとは思うが.