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ボーイズラブ小説の研究用に。裏表紙のあらすじと、表紙のイラストを見て、まあこれならハズレってことはないな!と思って購入しました。古本屋での購入なので下調べなし。初ボーイズラブ小説です。いつもオンラインの個人サイトのものしか読まなかったので・・・。
どういう風に文章が書いてあるんだろうとか、台詞の感じとか・・・が知りたかったので、内容は重要ではなかったのですが(ごめん)、読み始めてみると観覧車の中の時点ですでに私の好みを外れてしまった現実(本当にごめん)。
文章はともかく台詞とか、ボーイズラブ小説というのはこういうものなのだろうかと悶々・・・作家さんによって違うものですよね? 固有名詞がぽろぽろ出てくるものは、私はあまり好きではなかったみたいです。あと、本当に喋ったままみたいな台詞。・・・ワガママな好みですね、改めて思うと。
全部は読みませんでしたが、終わりには目を通しました。らくらくホンは吹いた。
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彼女がいる攻めと、男にしか恋をしない受け。大学生二人の、そんなすれ違いと哀しい恋の物語を、とても丁寧に書いていると感じます。彼女も、友達としての受けも、どちらも捨てられない攻めの葛藤や、どうしても攻めへと想いを断ち切れない受けの苦しさが、読んでいるこちらも切なくなってくる。描写がとても美しく、静か。こういう書き方をする人、BL作家さんには珍しい気がします。
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とにもかくにも「綺麗」の一言に尽きる作品。
派手な設定もなく、大きな事件もない。
ただただ二人の心の揺れ動く様子を普遍的で、それでいて美しい文章によって見事に描かれている。
個人的に可愛い系の容姿の受はあまり好みじゃないけれど、そんな事を全く感じさせないキャラクターの魅力が十二分にあった。
鬼門の人が多い女子キャラも適当な当て馬扱いではなく、ストーリーを構成する上できちんと機能している。
ノンケとゲイの関係の難しさや、攻の感情の移り変わり、決意を効果的に魅せる要素になっている。
いわゆる「名ばかりノンケ」のような軽々しさがなく、ひたむきな受の気持ちが作品上で大切にされていて嬉しい。
若干「なぜそこまで受を好きになったの?」という過程が端折られている感も否めないが、充分カバー出来る程度には魅力のある作品ではないだろうか。
そして読み終わった後にもう一度、表紙の絵を見てみる事を推奨する。
こんなにも表紙まで二人の物語を大切にした作品に出会った事はない。
骨のあるしっかりとした恋愛、泣ける話が読みたい方にはオススメ。
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情景の美しさや繊細さはさすが一穂先生ですが、わたしの読んだ一穂作品の中ではいまいちな感じ。一穂先生はもっと良いものを描いてるし、描けるはず。
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最初はなんとも思ってなかった一穂さんの文章に、どんどんはまっていく。途中にブログ挟むのはどうかと思ったが、よかったし、タネあかしも筋が通ってる。おまけが大変よいです。
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ああ、ごめんなさい。けして悪い本ではないのですが……。
完全に私の好みから外れていました。ハルも好きになれない。ものうげな(って言ってもいい?)表紙を見た時点で、うっすらと気がついてはいたのですが。
書店で一穂さんの他の本も手に取ってみたら、だいたい同じような感じでした。大きい括りでは耽美なのかな。
文章も構成もしっかりしていて、文学作品を読んでいるような気になってきます。良い本です。私には萌えられなかったのでつくづく残念です。
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何回も読み返してます。
片思いのぎりぎりした切なさとか苦しさが、すごく伝わってきました。
遥の一途さも、暁行の真っ直ぐさもすき(^0^)
遥かなりかわいいです!
地味めな端正な顔立ち。無口だけど、内に秘めた芯の強さ。
不器用でわかりにくいけど、誰より暁行が好きで。
強いとみせかけて脆い。
表紙で遥が乗っているのは、例の透明なゴンドラですね…
読んでから、もう一度表紙を見て、なるほどなあと思いました
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大学生 入江暁行×柘植遙
遙から「好き」と告げられた暁行は、その困惑をブログに綴り…。
感想を言葉にしにくい。情景とか心情とかが、難しくないけれど、独特の角度から表現されているのが素敵。ありふれたものが魅力的になる。
いつもそうだけど、仕事や立場がキレイごとでなく、でも真摯に扱われているのが好き。
「自分だけにしっぽがついてるって思いこんで生きてたら、ほかにもしっぽ生えてる人がいて、そしたら見せ合って安心したいじゃん。」なんか分かる。人と違う自分に恐怖するってか、臆するってか、なんかそんなの。
一人でも平気だからって、なにも感じない訳じゃありませんもの。
だれが悪いのでもない真希の失恋は痛かったけれど、ラストには結婚させてるから、そこでこのモヤッとした読後感に手を打たれたかな。
全体に暁行の言動は、結構無神経で酷いのだけれど、巻末おまけのいちゃいちゃで相殺です。
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一穂さん4冊目。親友物。相変わらず安定の同じような話。そして、片方がどこまでもノンケ道。んで最後に彼女振ってこっちにくる。これってある意味、女全体を振っているようにも見えるよねwww自分も女なんでちょい複雑でしたwタイトル通り最後は甘い話です。
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淡々とした流れのなかに、美しさを感じます。
比喩表現が秀逸な作家さんなので『杏を煮溶かしたような空』とか、高尚で品のある文章。
ただ、心理描写はあまり得手ではないのか、雪よ林檎の~もノンケだった
人間が相手に惚れていく様がんん?と首をかしげるような…。
良くも悪くも、『突然好きになった感じ』というか。
あ、ここからいきなり好きになった、って強引さが気になる所ではありますが、文章が美しいので、まぁスルー…というか。
まだ新人さんなので、これからに大期待です。
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タイトルとカバーイラストがいまいち好みじゃなったけど、作家読みしました。うん、結構好きだった。前にどなたかのレビューでこの作家さんの文体が好き過ぎて盲目っていうのを読んだけど、すごくわかります。話の筋がどうこう以前に、わたしもこの作家さんの文章が醸し出す空気感が大好きです。今回もしっとりと美しい世界観だった。とにかくこの人のセリフまわしがリアルで好き。受のクールでツンとしたしゃべり方が特に好き。本当は色んなことを我慢して感情を殺した上で成り立っているクールなんだけども。受が藍を栽培する農家の子のなので、『藍』がキーワードです。作中のところどころに散りばめられた色、色、色。青だけでもそんなにたくさんあるんだな~と感心する。
物語はわたしの大好きな同級生ものです。ノンケで彼女持ちの攻視点。攻の子もいかにも恵まれた家庭環境で育ちましたっていう健やかないい子で、ちゃんと彼女のことも好きで大切にしてたんだけど、同級生で親友の受に告白されて以来、彼を初めてそういう目で意識し始めどんどん気持ちが持って行かれてしまう。もちろん最初は同性なんて受け入れられないと悩むのだけど。ゲイではないのに、親友の遥に心を傾けていったのは、思えば、どこが分岐点だったのかな。夜の観覧車の中で『好きだ』と魔がさしたように告白されてしまったところかしら。作中なんども、『ごめん』という言葉が出てくる。それをお互いに何度も言いあっているのだけど。(好きになって)ごめん。(気持ちに応えられなくて)ごめん。その都度いろんな気持ちがその三文字に集約されていて、とても印象に残った。
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is in youからの一連のシリーズがおっさん絡みのBLだったので、大学生同士の恋愛がすごくキュンキュンしてるとゆーか、ストレートに見えました。
若さゆえの、迷いなく真っ直ぐ進める感じ←←
だからなのか?割りとスイスイ読み終わっちゃいました。
まぁ内容としては、友達からってゆうベタベタなお話ですが、恋人とは違う、友達だからこそ求められる居心地の良さとか、それを独占したくなる気持ちってあるよね。
自分とその人にしか通じない話し方、空気感みたいな。
いきなり告られて、なのに気にしないでと言われてさらに戸惑って、でも遥を突き放すこともできない暁行は、わりと自然に受け入れて読むことが出来ました。
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可もなく不可もなく
藍というキーワードの使い方がちょっとしつこすぎ。
すいすい気楽に読めます。
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すっごく萌えた!
親友でもある受けから告白され戸惑う攻め。攻めはノーマル、恋人もいる。なんでこいつが俺に?
本編では徹底して攻め視点のみ。片思いの思われる側が揺らいでいく様子を片思いをしてる側からじゃなく表現しているのがすごい。
とにかく受けの気持ちが切なかった。攻めに語った、尻尾を見せ合う話とか胸にくる。タイトルにもなった藍の使い方も上手い。
本編後の話は受け視点。段ボールの山を見て、ひとり泣く受けが切なくて涙。そしてハッピーエンドにまた涙。
切なさも萌えも何もかもがある素敵なお話でした。大好き!
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★3・1
遙の暁行への想い、告白されて困惑する暁行の葛藤がもどかしくもあり、せつなかった。最初は全然遙に対する想いは友達だったのに、段々とそれが変化していく過程が自然に描かれてて、やっぱり一穂さんの文章すごいなと実感。あと、藍色の表現が素敵だった。藍色と言っても色んな色があるっていうことと、藍を作る工程が興味深かった。