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日常生活の中から、どうでも良いことを抽出して、じっくり考えるという遊びをするようになった。
リバースエンジニアリングみたいな感じで、僕にとっては趣味みたいなものかもしれない。
この本を読んでいると、読んでいる間に別のステレオタイプが構築されていく。
世間のステレオタイプ、僕のステレオタイプと比べて、「あ、いいな」と思うとそれが新しい僕の常識みたいなものの原型になる。
この行為によって拘りが増えていくのか、はたまた減っているのかはわからないけれども、少しずつ柵から解放されていくような気がする。
そんな本だった。
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1項目見開き2ページなので軽く読めます。ブログもそうだけど、エッセイってほんと人の頭の中身覗いてる感じで興味深い。
特に理系の方が書くエッセイ(東野圭吾、稲盛和夫など)は読みやすくスッと頭に入るから不思議。文系だから…とか思ってたら損します。
納得することもあれば、ん?と感じることも。画像検索とかツイッタのことにも触れてて面白かった。
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つぶやきシリーズ第2段。 正直、今回はネタばれになる。エッセイはモリログ読み継続中だが、本作は本当に特別。 はっきり言うと、今回の森先生にはかなりの変化を感じた。読書家になっていたり、自身の代表作が変わったり諸々。長く読んでるが、こんなことは初めてだ。 読めば読むほど、森先生から遠くなる。遠く及ばない。計り知れない。ここ数日、なぜ先生はまだ書き続けてくれるのか、ずっと考えていたが、ご本人からその答えがあった。 「みんなの評価が悪いこと、つまりみんなが僕から遠いことが、僕が創作を続ける動機でもある」
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森博嗣の265冊目にして初の文庫書き下ろしとなった『つぼやきのテリーヌ』。
前作『つぶやきのクリーム』の第二弾みたいなエッセイ。・・・それにしても、このタイトル。
思いついたことを見開きの2ページに納め100個ほど詰め込んだ”森博嗣のおもちゃ箱”みたいな本。
内容的には共感できる部分が少ないのが、おもしろい所かな・・・。
ところで、
Gシリーズの文庫新刊を楽しみにしているのだが・・・
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【内容(「BOOK」データベースより)】
しなければならないことは、すべて自分がしたいことだ―。思いついたことを思いついた順に綴った一〇〇個の端的エッセィからあふれ出す森イズム。斬新な発想と知的ユーモアで、人生はこんなにも豊かにできる。文庫好きを公言する小説家・森博嗣の、著作二六五冊目にして記念すべき、初の文庫書下ろし!
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【目次】
「なんとかなる」って、そりゃ、なんとかはなるさ。
謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。
「三度の飯より」って言うけど、飯を三度も食べないし、的な。
作れば作るほど優位になり、受ければ受けるほど劣化する。
仕事ができる人は、出世などさせず、給料だけ増やせば良い。
弁当を作ってもらって、もの凄く嬉しかった。
評価1の家電品を購入したが、大変満足できる製品だった。
死んでも直らない、と、死ななきゃ直らない、は大違いである。
個人情報は他の目的に使用しない、と書かれているが、漏洩はする。
町内会ではなく、町内清掃会にすれば良いのでは?〔ほか〕
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本質を突いた極めて純粋な正論.日本の世論はしかし日本伝統のマスコミらしいやり口により本質からずらされた意見をメジャとし,その姿勢に対する諦観の念が,或いは本書の小馬鹿にした題名になっているのかもしれない.
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研究者らしい視点で語られている。
そもそも自分を悩ませているものの実体は何か?それは本当に自分を悩ませているのか?悩ませているとして、それは解決を必要としているか?等々、きちんと思考を重ねていくと、自分がいかに雰囲気でものを考えていることに気づく。
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【読了レビュー】著者の自由思考の100の片鱗をそのまま文に表した「つぶやきのクリーム」の第二弾。
前作よりもテーマの粒度が小さいので、ひとつひとつの話の抽象度は前作よりは低いかもしれない。
ただその裏返しとして、実生活の中で身近に感じることのできるきっかけや事例が多くなっているため、より具体的な主張やアイディアが記されているところに、等身大な(?)面白さを感じた。
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著者初の文庫書き下ろしらしい。生存確認、というわけではないけれど、出ると買ってしまうこのシリーズ。ひとつのお題につき二頁なので、何かの合間にもさくりと読める。ちょいちょい、はいはい、みたいなところもありつつ、一冊の中でハッとさせられることも度々で、私には自分を眺めるとっかかりとしても有効のよう。そしてやはり話は、抽象的思考へ。毎度優しい人だなと思うけれど、優しいというよりやさしくなった、んだろうか。お元気そうでなによりです。
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前作同様、同感するトコと同感ではないがそーゆー考え方、捉え方、視点かぁと思うとこありました。それにしても37番で炎上と言う単語の使い方を森博嗣がするとなんか違和感w これぞ!と思ったのは46番。パーフェクトと思ったのは解説。こんな感じです。
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『つぶやきのクリーム』から『つぼやきのテリーヌ』へ。
この感じは好き。
最近森博嗣さんの本を読むと、森さんの作品以上に森さんのことが好きなのかもしれないなと感じる。
好きだから素直に話が聞けるのかもしれない。
好き嫌いに関係なく相手の話を聞くことが出来るようになりたい。
そんな浮かんでは消える思考の端っこをつかまえてある本。
どれをつかまえるかが、「目のつけどころ」ということになるんだろう。
面白いなと感じる視点多数。
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初の文庫初出し本
この感じで行けばあと1,2年で初出しが電子書籍というものになりそう。
つぶやきのクリームの第二弾にあたる作品
構成は思いつくがままの100編というもの。
内容については、変な話とくに語れることもなく、
というのも相も変わらず森博嗣さんらしい物言いがつまっていて、
自分はそれが好きなのだと再確認するばかりだったからである。
読んでいて思いついたのは、
この中には実践したいと思う理(ことわり)がたくさんつまっている。
けれども、実践し難い、実践不可能と思ってしまう自分がいるのは確かだ。
それは自分一人で実践するとまわりから顰蹙をかうし、などと考えてしまうからである。
それは社会の中で自分一人では、という点が付きまとうので、
この本や森博嗣さんのほかの本もみんなに読んでもらいたいと思うし、
共感し実践できたらよいのになと思う。
そんな弱い自分はさておいてそれを一人で実践し発信し続ける森博嗣さんはすばらしい方だと思うばかりであるが…。
もちろん自分一人で実践できるものもあるのでそれは行動に起こしていきたい思う。
思うだけでなく起こそう。
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エッセイ。つぶやきのクリーム第二弾。
幅が広がっていてエッセイシリーズの中でいちばん好き。 どこが他と違っているというわけではないので、たぶんタイトルセンスかもしれない。
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2014年、最初の読了は寝かせておいた森博嗣さんで。たるんだ感性や感情にいい具合にカツが入りました。
今年は「目のつけどころ」と、コンテンツを磨きたいと思いました。といっても、突然変えられるものではないと思うけれど、「気づいて意識することが第一歩」だという事を学んだので。
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このシリーズは森博嗣にしては、文章が柔らかいと言うか、丸いのでサクサクと読めてグッド。でも内容はハードです。特にネットとSNSについての意見が鋭かった。
あと、表紙の絵。凄くしゃれてて良い感じ。
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前進する方向がわからないのか、自分がやりたくなくて進めないのか 謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。 反省よりも言い訳を重要視すべきだ エゴをまず全て吐き出す 自分の夢が実現できなかった理由は、自分に夢がなかったからだ クローン 真に新しい発想であれば、必ずいつかそれが価値を発揮する場面が来る。 アクセス権 残業手当ては、ルーチンワークを想定している たまたま高性能、低性能に生まれただけだ 中二病という言葉を使う人は、高二病にかかっていると考えられる 上位互換 子供の頃、若い頃の感覚を忘れないことは、大人の品格を支える 大衆を扇動して誰かが儲けるために行う宣伝 検索と模索 どうして綱渡りなんかするのか。どうして危険な山に登るのか。いろいろなものに挑戦する人が多い。実は、その後に来る「余裕の実感」のためではないだろうか。 慣性の法我慢をして不満を言わない人は、相手の気持ちを思いやれない。 誘導尋問 誘導報道 洗脳 無関係なミスで辞職に追い込むより、仕事上の手際を見てはどうか。 もうすぐガス欠になる車に乗っているのに、エアコンの温度設定で揉めているような状況 庭園鉄道 いざとなっても頑張れないから、人よりも早く始めなければならない、少しずつ進めないといけない。そういう習慣ができた。 目の付け所の違いというのが、つまり才能の違いである。 しなければならないことは、すべて自分がしたいことだ。 しなければならないことをしていれば、そのうち、したいことができる自分になるのではないか、という微かな予感はあった。その予感は、たぶん当たっていたと思う。 成し遂げられないと前進しない、という感覚を学んだ。 嗣永つぐなが桃子