投稿元:
レビューを見る
毎年夏になると読みたくなります。おなじみのベトナム男との情事を書いた作品の中でこれが一番好き。この人のないような俗っぽいのに文体が堅く美しいところがたまりません。
投稿元:
レビューを見る
これは小説なのか? 自身のことか?
自伝的恋愛小説!?
中味を見れば官能小説の様でもあり、自身の恋物語の様でもある。自伝にしては、激しすぎ、ましてや自分や自分の妻と同世代の作者であるということを考えると、余りにも激しすぎる。
それにもまして、妻と同世代の同性の作者がここまで開けっぴろげに小説だとしても表現をしていることが、不思議な感じである。
昨日まで読んでいた「グロテスク」は1人称表現で記載される40になろうかという私が主人公。そしてこちらも同世代の女性が主人公で主に1人称で物語が進んでいく。
それなのに、あちらは薄っぺらい紙のような文字の羅列であるのに対して、こちらは描写される景色、人物、待ちの喧騒、そして息遣いまでもが思い浮かぶ。
あちらはあちらで、そのような世界観を素晴らしいと評する人がいるのかもしれないが、私はこちらの世界の人なのだろう。
どんな本を読んでいても、その本からイメージされる情景は、自分の経験してきたことの延長にしかないとすれば、俗といわれようが、こちらを評したい。
それにしても本当にこんなことができる自由な心と時間そしてお金があるならば、溺れてしまいたい世界である。
投稿元:
レビューを見る
20年に渡る男性遍歴と書いてあったが、主にベトナムの愛人のお話。30代後半のお話なんだろうけど、現在(50歳ぐらい?)の岩井志麻子の顔、特に有吉反省会のヒョウのお姿が目に浮かんできてしまって全く小説に集中できない!
何度も本を閉じて時間を開けてから再度読んでみたけれども駄目。残念。