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西澤さんのSFミステリの中で、今のところ最高傑作じゃないかと思う作品。トリック（じゃないが）なんかより、人を最後までひきつける話の構成と素材が最高。時折一日を何度もリピートさせてしまう少年が、殺人を防ごうとやっきになる話。この、どうがんばっても防げない！ っていうハラハラ感と、ああっやばいこれ絶対殺されるよ、というドキドキ感が、アクションのようですらあります。波に乗って最後まで読みたくなる、ジェットコースター・サスペンス。でもやっぱり主人公は西澤さん型ステレオタイプ。西澤さん、このタイプしか書きたくないんですか？
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どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、
また殺されてしまう。渕上零治郎老人―。「落し穴」を唯一人認識できる孫
の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、
少年探偵が思いついた解決策とは。
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SFルールの中のミステリってありそうだけど今まで出会ったことがなかった。普通に考えてそのSFルールをトリックに利用しない手はないのだけど、これは謎を解く側が特殊な体質であるのでまぁちょっと違うかも。
ヒントは散らばってるのだけどなかなか数字が合わなくてね…。
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一人称文体が上手い作者の、テンポよく進む地の分が楽しい。キャラクターもよく立ってるし。そしてラストはとっておきのビックリが用意されています。
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SF＋ミステリー。文句なしに面白かった！こういう老成した少年はだいすき。映画化したら面白いだろうなぁ！
2007/10/16読了
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【どうしても殺人が防げない！？
不思議な時間の「反復落し穴」で
甦る度にまた殺されてしまう祖父、渕上零治郎。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは】
自分の意思とは関係なく時間を
９回さかのぼってしまう少年。
まずこの設定が面白いですね。
そして起こる殺人事件。
なかなか面白いかったです。
ただ、かなり早い段階でオチが
読めてしまったのが残念かな。
でも文章のテンポもいいしサクサク読めて
面白かったですよ♪
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西澤保彦の超能力系ルール違反ミステリの中では最高傑作だと決め付けている。完成度が高く"楽しめる"一冊なので、万人にオススメできるし。前知識なしに読んでほしい一冊、とは言え各所で有名になりすぎた感はあるので、期待せずに何も知らずにこの本を読めたら幸せ。
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設定がとても面白かった。文章は全体に軽めで読みやすいんやけど、繰り返しのせいかちょっとくどいと感じる所もあった。登場人物の魅力が弱い感じもするけど、主人公が平凡な所は逆によかった。最後のロジックも意外性があっていい。
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【紹介】どうしても殺人が防げない！？不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人―。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは。―――――【感想】西澤先生の有名な作品です。作品に必ず一つＳＦが存在しています。読ませる本です。するする進んでいきます。普通何度も同じシチュエーションを繰り返すと、飽きが来るはずなのですが、うまく飽きを感じさせない書き方をしています。見事にしてやられました。
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時間を七回連続で反復する「反復落とし穴」にはまる体質の主人公。
ある時その「反復落とし穴」の最中に自分の祖父が殺されて。
主人公は祖父の命を救うことが出来るのか?!
時空の不条理を核にした本格パズラー。
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西澤作品にハマるきっかけとなった作品でもあります。西澤保彦さんは、超能力や特殊な設定等を条件とした不思議なミステリを多く書かれていますが、その中でもオススメ度が高い作品です。6回でも8回でもなく、7回なのです。そんな（どんな？）作品です。
【内容紹介】
どうしても殺人が防げない！？不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎（ふちがみれいじろう）老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは！時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
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どうしても殺人が防げない!?
不思議な時間の「反復落し穴」で、
甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人──。
「落し穴」を唯一認識できる孫の久太郎少年は、
祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。
孤軍奮闘の末、少年が思い付いた解決策とは？
時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
（「ＢＯＯＫデータベース」より）
｢あたしを信用していただけますか？あたしがあなたの話を
全部信じているというまさにその事実を信じていただけますか？
〜略〜
本当に心の底からあなたの話を信じているとそう信じていただけますか？
あなたの話を信じているからこそあなたの疑問をあたしが解明できたのだと？｣
――友理絵美
感服。
このセリフは、もう完璧にストライク。あはは
このセリフを読めて、物語の本筋の謎解きなど
どうでも良くなってしまったほど。
謎解きと愛の告白とが一緒になってラストを迎えるなんて。
ドラマチックな結末に、気分爽快でした。
この作品が万人受けするのは
ひとえに、とってもシンプルなSF設定だからだと思う。
何しろ設定がユニークなのである。
“同じ日を九回繰り返す”という体質を持つ青年が
祖父の死をなんとか撤回しようと奮闘するＳＦミステリー。
そう、それが全て（笑）
登場人物も実に簡略化されており、コメディタッチ（違う？）。
何回も生き返るのだから、
もちろんタイムループものですが、（ワープはしません）
何故？とか、事の理由は「体質」の一言で終わり。
文体や話の進むスピードもスッキリしていて読み易く、
殺人事件の描き方さえも軽〜く感じられて、コミカル。
最後になって、じっくりと謎解きを楽しむ作品ですね。
とにかく
この、“同じ一日を九回繰り返す”という説明だけで
十分に、物語を想像し易く、結果、全てに納得できる。
ただ、個人的には期待過多でした、ね。
謎解きを聞いても（読んでも）、それほど驚かなかった。
答えのシンプルさが、かえって無感動に繋がったみたい。
素直さが足りないのかしら…。
でもまぁ、誰でも楽しく読める作品という事は、
間違いないですよ。
読み出したら面白くて止まらないし。
読み易いから、あっという間ですし^^；
誰にオススメしても間違いのない作品です。
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普通のミステリーに飽きてる人、
あるいは、ミステリーはあんまり・・・という人にもお勧めです。
どこかずれた登場人物たちがおりなす、
ちょっと奇妙なSFミステリー。
面白いです。
人が死ぬ、のに、なぜか殺伐とし雰囲気はしません。
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ループもので有名なのでさっそく読んでみた。西澤さんの文章は好きだなあ何だか。勧めてくれた友人はくどくね？って言ってたけど私は人柄の良さが出てていいなあと思う。
九回同じ一日を繰り返すキュータロー……じゃなくて久太郎。九回だからこんな名前なのかとオモタ。あんまりミステリ好きじゃないし、推理する頭もないんで、ただただ楽しんだだけですが、どうしても殺人が防げないんであるぇー？な頭でやっぱり考えました。最初と同じ方法とるしか防げなくね？でもそれじゃあまりにつまらなすぎるし、文芸部の先輩が書いていた「これはすごいと思ったミステリ」には入らなさそうだし……と思ったら。
案の定、最後びっくりしましたし、なんでなんでなんでー！？って思ってたらそれがスーッと解消されていく、でもちょっとだけ小さいカタルシス……ちょっとだけ疲れを感じる終わり……以上のような感じであっというまに終わりました。
まあ若干ご都合主義だなーとか、ねーよｗとか思ってけど……
んでもんでもやっぱりループものはオモシロイ！と痛烈に感じたものでした。孤軍奮闘するキュータロー可愛いよキュータロー。
あとがきなんてめったに読まないんだけど、読んでみたらやっぱこの人好きだわー。うちも創作頑張ろうと思ったのでした。
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面白いと評判は聞いていましたが、期待以上でした！
SFとミステリーを巧妙にミックスさせた話。
どちらかと言うとコメディタッチで、単純に面白いです。あまり考えずに読めます。
この話の主人公は、別にカッコイイわけでもカリスマ的な魅力があるわけでもないんですが、妙に気に入ってます。
