紙の本
何回死んでも××トリック
2001/03/29 18:02
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投稿者:春を愛する男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今流行のジャンルミックス。同じ一日が7度繰り返されるというSFでこそできた設定で、リーダビリティーは高い。しかし骨格はミステリーであり、殺人事件が起こる。推理がされ、どんな解決が用意されているのかと興味は募る。
が、用いられたトリックは新奇な衣装をまといこそすれ、本格ミステリーでは使い古された××トリックにすぎなかった。ひどくがっかりだ。
しかし西澤の出世作。世評は高い。評価は私が本格に偏った嗜好をもっているがゆえである。かつて見たことのないロジックが見られるのだと期待しすぎた。
紙の本
推理小説が苦手なあなたにもオススメ
2001/03/07 21:16
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投稿者:taigo - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFミステリ。主人公ひとりだけ同じ日がリフレインするという設定でミステリをやったらどうなるかという作品。
ミステリは苦手なのでほとんど読まないのだが、これは楽しく読めた。だいたい私がミステリを苦手なのは、犯人探しが嫌いだからだ。こいつが犯人だろうかそれともあいつが、という風にしながら小説を読むのが嫌いなのだ。もちろん本書もそういう要素はあるが、それよりもSF的な状況が楽しかったので非常にさくさくと読めた。
その日おやしらずを抜いた私が痛みが気にならないほど物語にのめり込めたので、私と同じようにミステリが苦手な人にもおすすめできる。
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主人公の久太郎は、不定期で時間の反復落とし穴に落ちてしまうという体質の持ち主です。
「反復落とし穴」とは久太郎が経験から命名したもので、ある1日を8回多く繰り返してしまう現象。
どうしてなのか、いつ起こるのかはまったく不明。
一度起こるとあと8周は確実に同じ日を繰り返し、主人公が故意に手を加えない限りは起こる出来事もまったく同じ。
こんな不思議な体質の持ち主が、殺人事件に出くわしてしまうのです。
しかも、殺されたのは自分の祖父。
久太郎は、何とかこれを回避しようとあれこれ手を尽くし始めます。
それでも何度も殺されてしまうお祖父さん。
久太郎が回避すべき行動を取るたびに、登場人物たちの行動も困った変化を起こしてしまう・・・。
久太郎が戸惑う様子や、その都度変化する登場人物の行動が面白い。
同じ1日なのに異なった結果になるという展開も好き。
謎解き感を出しつつ最後にはちゃんと辻褄も合ったし、あり得ない設定でも読んでいて無理を感じませんでした。
この人の作品を読んだのは初めてだったんですが、すごく好きになりそうな気がする。
早く他のを入手したいな。
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初期の西澤作品の傑作。この設定の奇抜さ。その世界でのみ立脚する論理。そして、特異体質の盲点を突いた見事などんでん返し。文章はユーモラスで軽快にさくさくと読めます。これは純粋にお薦め。
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活字読むのわりと苦手なのですが、西澤保彦の文章は…とっても読みやすくって全然苦になりません。
普通の殺人事件のトリックではなくて特殊ルールをよく作って、そのルールをうまく使って殺人事件を書くのがうまいです。
活字苦手な人でもさくさく読めてしまうと思います。
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面白かった! どんどん先が気になって、読みすすめていっちゃった! あたしも『リプレイ』してみたい!!
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ちょっとした恋ばなもあり、ミステリなのに誰も死なず、でも、頭をパズル思考で楽しませてくれるほのぼのミステリー。
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長編パズラー小説の最高峰。
同じ1日をある時7回過ごしてしまう久太郎少年。
そんな時、1日目に死ななかった祖父が2日目から何故か毎日殺ろされてしまう!?
唯一認識できる少年の最後に取った作戦と意外な真実とは?
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西澤ミステリの中でももっとも有名な作品。
私も西澤作品の中では1、2位をあらそう面白さだと思います。
軽快なテンポで進むパズラー小説。
なにより、一番すごいの最後でわかるだいどんでん返し!
すべてのピースが埋まっていく感じは快感です。
軽いノリの作品なのでミステリーが嫌いな人でも、楽しく読める作品だと思います。
逆に本格好きの人にはダメかも・・・。
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気軽に読めるSFミステリなのに、最後のどんでん返しは予想も付かなかった。何度読み返しても面白いと思える。
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同じ日を9回も反復してしまうという特殊体質を持つ少年。つまり、朝起きると、また昨日が始まり、それが9回繰り返される。だからテストの日ならば、9回目には満点がとれるし、賭け事にも負けない。だが、ある日、彼の祖父が何者かによって殺害される。それをくい止めようと奮闘努力するが、祖父は何度も殺され…。
普通のミステリーファンだったら、つっこみどころが満載すぎて、途中で怒り出すかもしれない。これはミステリーとして読んではいけない、あくまで設定の意外性を楽しむ本だ。それならば充分に楽しめる。ただし、私はかなりまどろっこしくてイライラしたけど…。
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一日を9回体験できる特殊な体質な主人公。9回とも同じ風に過ごすこともできるし9通りの過ごし方も出来ます。で、身内が何者かに殺されます。主人公は何とかしてこの殺人を防ごうとしますが何故かどうしても防げない…さぁどうする?と言った内容。今まで読んだ中では文章が抽出に見えたんですがこれワザとなんですよねきっと。逆に凄い。因みに解決編の前でトリックが分かってしまったんですが。でも面白かったです。こういう系は大好きですよ。
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会話文で「、」の部分が無いよなーってずっと気になってた(どうでもいいな)
この話を読んだ日とこの本の日付がピッタリ一致していたことに感動した
(どうでもいいな)
最後に「やられたー」ってなっちゃう作品。
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ミステリに超能力の設定を使うのは反則だろうと思っていましたが、意外にも通用するのですね。目からウロコがポロリ。
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この本大好きです!話のドタバタ展開が面白くて、夢中で読みました。ヒロインが可愛くてそれがまた素敵でした。傑作だと思います。
主人公が何度も殺されたりしてもめげない性格で好感が持てました!