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マララの学ぶ姿勢がとても純粋でした。何の役に立つの?という取引を前提にしておらず、宇宙のこと、自然のこと、何もかも知りたいのに、どうして女子は学校に通ってはいけないの?先生がいて、クラスメイトがいたら、テストもスピーチもいちばんの評価がいい!というまっすぐな性格でした。タリバンに撃たれて、搬送先のイギリスで手術や治療を受けることなりますが、オズの魔法使いを引き合いにだし、やっぱりおうちがいちばん!と家族やスワート渓谷の美しさを思い出しては悲しむ場面には涙が出ました。
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読後は、まず日本の女性は恵まれていると感じさせる。
また、自由に重きをおいた宗教が、平等に重きをおいた宗教よりは、幸福になるのではないか?と考えさせられた。
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イスラム圏で頑張ってる女の子の話には妙に弱い。
心ふるわされてしまう。
というのも、自分が遠い国のちがう民族で今の生活にある程度安穏としていて明日の命はとりあえず安心、という立場にいるから。
彼女たちを取り囲む環境が状況が一歩ずつでも平和になるように祈らずにはいられない。祈るしかできない。
そんな国の中でこのマララは主張し、声を挙げてきた。差し挟まれた数々の写真がリアルで胸が痛くなる。
マララが生き抜いてくれてよかった。
闘いは剣によってなされるものではなく、ペンによって切り開いて行かれる。
マララはこれからもイスラム圏での教育の必要性を訴え続けてくれるだろう。
読後、間をおかず「ソルハ」を再読。
イスラム教についてタリバンについて知っておかなくてはという思いで。
その国に住む彼女たちの生きざま、違う国だから知らなかったでは済まされないのではないか…。
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女性の教育の権利。今だに女性に教育はいらないと言う人がいるのは衝撃です。そして、暴力で解決しようとする。
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2012年、通学途中に銃撃されたマララ。パキスタンの厳しい現状と、「すべての人に教育を」というマララの強い信念が伝わる。読みやすいので、小学校高学年から。
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パキスタンの北部山岳地帯のスワートに生まれたマララという少女が、女の子にも教育と学校に行く権利をと訴え続け、注目される。しかし腐敗した政治家、軍の独裁、大地震、タリバンの支配に苦しむ。
たった一人の人間が全てを破壊できるのなら、たった一人の少女がそれを変えることもできるはずだ。と少女マララは毎晩神様に祈ったらしい。
マララは活動を広めて目立つようになり、女性の教育を認めないタリバンに狙われ、通学中に頭を射たれ、頭蓋骨と首を貫通して生死をさまよう。
世界中の人達が注目し、マララの命を救うための支援なされ、パキスタン政府と軍、アラブ政府と皇太子、イギリスのエリザベス病院と医師、スタッフ、アンジョリーナ.ジョリー、世界各国からのメッセージが届けられた。そして奇跡的に命をとりとめた。
2013国連本部で のスピーチでも世界中の全ての子供が教育を受けられるようにと訴えた。
今でもマララ基金と活動はされている。
マララの活動経緯とパキスタンの情勢が少しわかった気がします。
貧困生活、学校も教育も不満足な中でも数ヶ国語を話せる努力には感心です。
私たちが当たり前のように義務教育を受けて、不自由のない生活をしていることが、何だか恥ずかしい気がした。
私もですが、子供たち、若者はもっと努力だと思った。
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読みやすい文章だけどボリュームがあり読み応えあり。かなり集中して読んだけど4日かかった。
しみじみ自分は平和な国に住んでいると感じたし、
無知は怖い。
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2014年ノーベル平和賞をとったマララさん。女子の教育の自由を訴え、タリバン勢力に銃撃され、頭を撃たれるも、奇跡的に一命をとりとめ、今も平和賞活動をしている少女。
そんな経歴はニュースでも聞いたことがあった。
本を読むと、その過酷な彼女らの現実がわかる。
パキスタン北部のスワート。
マララが生まれたとき、母は村人から哀れまれる。女の子だからだ。生まれたのが男の子だったら、祝砲があげられる。女の子だったら、カーテンの後ろに隠す国なのだ。
日常生活の細かいことから、学校教育から、働くことから・・・女の子は全てにおいて規制がかかる。
けれど、マララの家族の考え方は違う。
マララの父親は大学まで進学し、学校を建てた。校長であり、教師であり、用務員的な仕事までなんでもやる。そして、男子だけでなく、女子にも教育が必要だと訴え続けた。
911テロ。
タリバンたちの暴力的支配。パキスタン政府も警察もあてにならない。
マララの父親やマララは、平和や女子教育の大切さを訴え、ついに命を狙われることに・・・そして、マララは、スクールバスで帰宅中に襲われたのです。
日本でも、男性中心社会で、女性は家庭でも社会でも立場が低いとされてきた時代があるけれど、
それって、武家の時代の名残りというか、お家大事のキツイところはそうだけど、女性だってそれなりに、力はあった。(とことん差別された人ももちろん多いけど)
パキスタンに比べたら。
もちろん、パキスタンはみんなこうだ、と一口には言えないほど、部族ごとに細かく違いもあるらしいのだけど、
それでも、日本のそれとはまるで違う。
顔を隠さなくてはならない、外で思いっきり遊べない、学校へも行かなくてもいい(行けても低学年くらいまで)。食べ物も違う。
そして、決定的に違うと感じたのは、報復。
やられたら、やり返す。決して、忘れない。
屈辱をうけることは耐えられない。(そりゃそうだけど)
基本的に疑り深い。
親切にされても「ありがとう」は言わない。言葉だけのありがとうは返さないけど、恩義はいつか必ず返す。
客人はきちんともてなす。
でもこれらは、この土地で生き抜くための知恵でもあったのだとわかる。女性を閉じ込めておくのは、守るため、という所からはじまったのだとも思う。
イスラム教のことはほとんど知らないけど、本来、
人を殺すのを良しとする宗教ではないことは確か。
報復の連鎖で、誰らを殺せばいいというのは、間違った解釈だと、きちんと判断できる人を育てるのは、やはり教育。
マララさんのノーベル平和賞の受賞は、西洋思想観点からのものだという批判も耳にしたことがあるが、それは違う。
イスラムの教えを守ってしても、女性は学ぶ機会も働く機会もあるべきだと思う。そのやり方は、西洋とは違うかもしれないけれど。
読みやすい文体で語られているが、内容は重い。
でも、世界で起きていることを知るべきだと思う。
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知ってはいるつもりではあったが、ここまで女性が教育を受けることが妨害されているとは。
日本で恵まれた環境に育ってきたことに感謝しなくてはならないが、この本を読んでも現状が実際のこととして想像できない。
女性が教育を受けられるようにするためには、男性や政治家の意識だけでなく、女性自身の意識改革も必要なのではないかと感じた。
女性が教育を受ける権利について、正しい認識を広めて欲しい。
ただ、性差別や戦争などの問題の根っこがやはり理解できない。
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マララの生き方に感動した。
死ぬときは死ぬ。それは天命であり自分が決めることではない。自分は自分のやるべきことを果たすだけである。そう言い切る彼女に敬服する。
信念を持ち、決して揺るがない。私も信念を持ってまっすぐ進んでいきたい。そして生かされたこの命を全うしたいと思う。
この時代に生きていることを恵まれていると思っていたが、それだけではない。この本を読んで、日本に生まれこうして生きていることにも感謝した。
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タリバンの男女差別、他宗教への弾圧が生の声として綴られている現代版アンネの日記。
アラブ圏外の先進諸国がタリバンによる圧政下におけるアンネの日記を求めていたのかもしれない。マララのメッセージを伝える為にマスコミが関与していたり、ブログ形式で公開していたりと言う点が「現代版」である所以だ。
男女差別は日本にも同じ様な歴史がある。欧米の目には随分遅れた国だと映っていたであろう。
さらに現代の日本ではどうであろうか?タリバンを批判する事はできるが、日本には何の問題も抱えていないだろうか?
ペンはその力を十分に発揮できているであろうか?
本は守られているか?
教育は正しく行われているか?
また、それらは退廃の方向ではなく、ちゃんと進化の方向に進んでいるだろうか?
この本はそのようなことを再考することを促している。マララのメッセージをしっかりと受け止めたいと思う。
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マララが撃たれてからの畳み掛ける描写に号泣に続く号泣。父母の愛はもちろん全世界の人々の願いが鋭く突き刺さってくる。
東京都議会のセクハラやじを飛ばした厚顔無恥なバカ都議たちに読んでもらいたい。
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知らないことが多すぎた。
学校に行くのに命がけ、それでも学ぶこと、学ぶことは権利と言い続けるってすごい。
女性の地位が低すぎる、
もとはそんなことなかったと思うけど、神の名を使って権力者が良いように解釈していったんだろうな。神を信じることで不幸せになるなんて、宗教ってなんなんだろう。
パキスタンやイスラム社会のことをちょっとは知ることができたかな。
マララもすごいけど、お父さんがすごいと思った。
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彼女の身に起きた事件や悲惨なニュースのことは知っていても、タリバンに支配される以前の美しいスワートを知る人は少ないだろう。この本を読めばその景色が目に浮かぶのだ。そして私はマララと同い年。なんと恵まれた環境に生きてきたのだろう!学校に行くなだなんて武力に押し付けられることもなく、怯える必要もない。だからこの環境で得たものを恵まれない人々のために使いたい。私にもできることがあるはず。そしていつか平和の戻った美しいスワート渓谷にいるマララに会いに行きたい。
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この話はつい先日のこと。
私はテレビで他人事のように見たのを覚えている。
一人の私たちからしたら小さな女の子が活動をする。
その行動力に驚く。
何事も動かないと始まらないとわかっていで行動することは難しいものだから。
やはり平和であることが一番。
私は学べる環境、好きなことが出来る環境に感謝する。