紙の本
身近に認知症を考えて
2016/04/17 21:35
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投稿者:紙の折り鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢者と認知症患者が増加しているとニュースなどで取り上げられている時代に「認知症のことがなんとなくしかわからない」「認知症とアルツハイマー病のちがいって何?」「認知症のことを知りたい」などと思う人に読みやすい本です。認知症の特徴や認知症と勘違いされやすい病気、症状などを分かり易くかかれており、認知症の種類ごとに分かれて内容がまとめられています。また初期症状の特徴や認知症の人をケアする方法、認知症患者が描いた絵が描かれなどが書かれています。さらに、著者である、池田学(いけだまなぶ)さんの経験談も書かれています。ぜひ、認知症に関心がある方や、将来のことを考えている方は読んでみてはいかがだしょうか。
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今後の重要課題だ。超高齢化社会の進行に伴い,今後患者が増えることは確実だろう。介護する家族の生活が破綻しないような仕組みの構築に取り組むべき。
■常道的周遊
■周辺症状(BPSD)と中核症状
■記憶障害,見当識障害,構成障害・視空間認識障害,計算障害,遂行機能障害,言語障害・書字障害
■物盗られ妄想,鍋焦がし,取り繕い反応
■レビー小体型認知症
■パーキンソン症状,転びやすさ
■記憶障害が目立たない前頭側頭葉変性症
■常同行動,非流暢性失語
■認知症と自動車運転
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this is a good standard textbook of dementia.The description is concise and to the point. It will help doctors treat dementia patients.
The four major diseases causing dementia: AD, vascular, DLB and FTD.-->basic and important subject.
Aさん(P155),Bさん(P157),Cさん(P171),Dさん(P179)の事例は,平易に書かれているが実際的で参考になる.告知について,池田先生は「minorityかも知れぬが,原則として自分は告知しない」と.
「熊本モデル」(P194-)は,認知症センターの熊本県の取組みが述べられている.“基幹型”と“地域拠点型”の役割分担の考え方など,認知症センターをやって行くうえで参考になる.
FTLDの症状など,具体的でおもしろい(=と言っては不謹慎だが,P132-140)
「このような運転をしていたら要注意」というのも参考になる(P192)
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今や認知症の日本の第一人者である元愛大助教授、現熊大教授の方。認知症の診断、治療、ケアについて教科書的な事項を非常にわかりやすく述べられている。初学者はまず一読をお勧めする。最終章では、若年認知症の現状と著者が研究を中心にされてきた自動車運転の問題と、現在、全国に先駆けて注目されている「熊本モデル」について詳述されている。
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認知症にはアルツハイマー病以外にも、血管性認知症などいろんな種類があるのが分かります。
ただ進行を予防する治療方法はあるが、改善出来る治療方法は、現在の医学レベルでは不可能とのこと。
老人が増加の一途を辿っている現在、この分野の根本治療方法の確立を願ってやみません。
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まともな医学者(学会シンポジウムでお話を伺ったこともあるし、論文も読んだことがあるが、大変誠実なお人柄が滲み出ていた)によるまともな認知症入門。
一般的な認知症の知識を語りつつ、具体的にどうすればよいかという対応も参考になることが記述されている。
とりあえず認知症を知りたい人はこの本を読むことを勧めたい。