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前回のすぐ続きからの話で、苦労しながら様々な困難を乗り越えながら国境を越えて、ネロとアーシェは旅を続けていきます。
物語を通して二人がすこしずつ成長し障害となる悪人と戦うという、前回にもまして王道な話になっています。
序盤、仲間の異変、新しいキャラクターの登場と悪党との戦闘、謎の敵との戦闘、もう一人の新キャラクターの登場をひとつづきの一連の流れで行ったのはさすがにちょっと強引すぎるという気がしました。この部分を除けば、二人の挫折や成長、力を合わせて強敵と戦う場面などいろいろあって面白かったです。
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ちょっと間が空きすぎの気もしますが、無事刊行されて何よりです。
もしかして煮詰まっちゃってるのかなー?とも思ったのですが、
個人的にはそんな気配も感じず読めました。
むしろ綺麗に纏まってると思います。
さて、こっから前巻のネタバレ含みますが
前回《不帰の谷》を旅立ち《皇都跡地》を目指すことになったネロとアーシェですが、
それによりタイトルの意味につながる世間の風当たりや、
そこから生まれた弊害や悪意に触れていくことになります。
それと同時に個々の理解ややさしさに触れる機会も得ます。
現代マスコミのプロパガンダより根強い浸透を見せている
「魔法使いを拒絶する世界」ですが、
正直これを覆すのは一世代程度じゃ無理だろうと思います。
ただ、理解の輪を少しづつ広げていくことは可能なわけで。
ネロとアーシェの旅が今後どのようにしてその輪を広げていくのか、
そしてなにを手に入れていくのか、非常に楽しみであります。
次はもう少し早く出るといいなー。
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頼りになりそうな大人の男が共に旅をしてくれるというので頼ってみたら、人攫いでしたの巻。物語の進むペースがゆっくりなので、物足りなく感じる。
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やはり世間に不慣れな二人が旅をしたせいか、直ぐに騙されてしまって見ていられない。
ハンスの甘言に惑わされたとはいえ、すれ違う二人の様子が見ていてもどかしい。
カルロッタがかっこいい。彼女がどことなく、進撃の巨人に出てくるユミルに似ているように思う。
魔女に関わらず、何か特定の対象物に対する嫌悪の感情は共通の敵を作ることで統治者としては統治に便利だとは思うが、実際に魔女を見たことのないような小さな子までもが魔女に対して純粋に憎しみ、嫌悪している光景は、見ていて不気味であり、嫌悪感を感じる。
月光揚羽が蝶から人間になったのにはびっくり。可愛い。
ハンスが魔女と人間のハーフであるから目が光らないのであれば、当然魔法も使えないのだろうか。
それにしてもハンスがひどい。
母子共々一方的かつ身勝手な理由で父親(あるいは旦那)に捨てられたとはいえ、人身売買を生業とするなんて、やっていることは悪辣すぎる。
最後の最後で登場したラスボスっぽいギルダはどう立ち回り、どのような結末になるのだろうか?
カルロッタは念願の海を見れて良かったと思うし、海辺の町で幸せになってほしい。
でも、あそこまで努力するにはいささか根拠が薄いような気がしなくもない。