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名前のせいで、手に取ることが躊躇われるが、非常に面白い本。1万時間の法則をはじめ、大韓航空の事故の例や、稲作をする地域の我慢強さ、東アジアの数唱が数学のテストに与える影響など、知的興奮が止まらない一冊。
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天才がどのようにして生まれるのか、ということを生活環境や生まれた月など新しい軸で解き明かしていく。新鮮な考え方に触れられた感じですね。こういう切り口で統計を見るのはなかなかないです。
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クリス・アンダーセン「サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか」からのつながり読書。一流になる人間は1万時間の練習をしている、というフレーズを聞いたことがあり、本書には以前から興味があった。
「1万時間の法則」は本書で紹介されている成功者の条件の一つで、他にも興味深い示唆があった。アイスホッケー選手から誕生日の優位性。IQ195のクリストファー・ランガンのエピソードから家族、親の重要性。ビル・ゲイツ、弁護士のジョー・フロムの半生から生まれる時代から得る好機など。
具体的なエピソードから法則を導き出しているので、論に説得力がある。論文ではないので主張には様々な反論もあるだろうことは本人も認めている。ただ確からしいと納得させる力があった。本書の白眉は、いわゆる天才とよばれる人々に対する認識に新たな視点を持ち込んだことだ。それは本人の努力以外の要因が成功には欠かせなかったということだ。ただし筆者が言いたいのは、天才が幸運だったということではない。人は良くも悪くも社会の中で生きていて、成功、失敗は分かれ目は当人にはまったく意図せず、コントロールもできないものである場合もままあるということだ。そしてより多くの人に成功を掴む好機を得られる状況を作る必要があるということだ。
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天才も天才だけでは大成しない。「好機」ちゃんとつかまないとIQ170あっても普通以下の人生になってしまう。裏を返せば、努力によって大成する可能性もある。その基準値は「1万時間」(=ほぼ10年)なのだそうですよ!今からででも遅くない。笑
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ヒトは産まれながらにして天才なのではなく、産まれてきたタイミング(日本の場合4月産まれ)、世代背景、環境、他者から与えられているチャンスによって天才になっていく。また1万時間以上かけることも条件のうちの一つである。IQは一定以上あればよく、むしろ自分の意思を伝え実社会で生きチャンスを与えられ、活かしていく力のほうが重要である。
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平均からかけ離れたアウトライアー(外れ値)は、生まれつきというより、タイミングや環境により好機を与えられた者。初めのちょっとした差が大きな差になる。生まれた国や民族に受け継がれてきた文化的遺産が現実世界に影響を与えている。
タイトルの天から才能を与えられた、というより、サブタイトルのアウトライアー・成功する人々の法則という内容です。
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天才は生まれつき天才だったから成功したという概念はなくなった。
また、個人の努力だけではなく、外部要因が大きく左右していることを学んだ。
もちろん10000時間という具体的なトレーニング量は示されているものの、それだけでは天才にはなれないのである。
個人がどのような時代背景に生まれ、どのような教育を受け、どのような経験を積んだ結果、成功したのかというコミュニティの視点からのとらえ方が重要であると感じさせられた。
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天才は、本人の才能だけではなく、才能を、開花させるに至った経緯が最も重要である。
悲しいことに、貧乏な家庭の子が、才能を開花させる確率は、裕福な家庭の子にくらべて低い。
しかし10000時間努力すれは、その道の天才になることは出来る!
若い子と、子供を持つ親に読んでほしい一冊です。
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有名な一万時間の法則ではなく、一番面白かったのは民族的法則。儒教の影響の大きい大韓航空の立ち直りは日本に必ず参考になるはず。
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コンセプトは生まれながらの天才はいないということ
・学年の始まりに近いほど知能や体格の発育にアドバンテージを受けられて、より多くの機会を得られる。
・一定以上のIQ(120くらい)や学力さえあれば、将来的な成功確率や所得の多寡などにはIQや学力の高さはそこまで影響がない。(IQ200だからより成功するとかはないということ)
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同じような好機があったとしても、その好機のタイミング次第で、成功するかどうか大きく分かれる。
今思えば数多くあったちょっとした好機を逸してきた結果、凡庸な今の自分がいるんだなと思った。
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プロホッケーの選手は1月生まれが多い。
サッカーのプレミアリーグは9~11月生まれが多い。
デンマークは10歳になるまで能力別のクラス分けが筋いられている。
=マタイ効果=持てる者はさらに与えられる。
1万時間の法則=ビートルズのハンブルグでの演奏、ビルゲイツ、ビルジョイの幸運、生まれた年代、などの環境が左右する。
IQは、バスケットボールの身長のようなもの。高ければ有利だが決定的ではない。
たった一人で成功した者はいない。
世間がよく知らない分野で努力を重ねる。
人口統計的な幸運。
移民のほうが端っこの分野を手掛ける分、大きな成功に結び付きやすい。
いつ、どこで生まれ、親の仕事が何で、どんな環境で育ったか、が大きな差をもたらす。
文化の影響
欧米人のコミュニケーションは話し手本位=通じないのは話し手の責任。
アジア諸国は聞き手本位=会話を理解するのは聞き手の責任。
米作文化の影響
小麦畑は開墾するものだが、水田は作るもの。
アジア人のほうが数学に強い。
欧米のほうが、農業の時間は短い。米作のほうが勤勉を要求される。勤勉さだけでなく緻密さも要求される。
稲作は奴隷制や賃金労働では機能しない。
「1年360日、夜明け前に起きたもので家族を豊かにできなかった者はいない」、これは米作のための言葉。アジアの勤勉性を養った考え方。
長いアンケートに答える学生の数は数学の成績に比例する。アジアのほうが多い。
水田は、稲作を行うほど土地が超える。小麦やトウモロコシは休ませる必要がある。これも勤勉を尊ぶアジア人の考え方に合致する。
アジアには長い夏休みはない。アメリカは登校日は180日、韓国は220日、日本は243日。