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主人公の恋人が、元カノを自分の家に住まわせる。それを許そうと葛藤する様子がすごくうまくかかれてて、思わず笑ってしまう
最後ああなるなんてーーーー
でもやっぱり、ぐっと堪えた女性が、最後には必ず選ばれるんだよね♥︎なんて話じゃなくてよかったかも!
あみちゃんは美人、のほうの主人公は、できたひとだな〜器がでかいというか。
私はこんな風にはなれんなー
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やはり女性心理を描くことがうまいんだ。そして元来の言語化のうまさから登場人物の想いがしっかりと伝わり、さらに今作は感情の爆発が見られて読む手が止まらなかった。タイトルの秀逸さもさすが。この作品も映像化すると女優さんの良さが出る、何度も楽しめる作品だった。映像化してほしい…
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自虐的な友人の恋バナを聞きながら余りの情けなさに二人で泣き笑い、みたいな読後感。
綿矢さんは同世代で出身地も近い。そのせいか、辛辣でちょっと滑稽な人物描写や、話し言葉のテンションが無理なく自分の懐に落ちる。この違和感の無さはやっぱり同世代ならではのような気がする。他の作品も読みたいな〜。
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読んでたら泣けてきた。樹理恵が自分に重なって惨めで馬鹿らしく思えて号泣。病んでるな。
綺麗に着飾って恋人にすら強がって、ただ自分を愛して欲しいだけなのにそのために自分を偽って。プライドやら何やらが邪魔して偽ってることも誤魔化して。強く見える女性だって女の子でいつだって甘やかされたいんだと思う。泣いてすがれたら、アキヨみたいにいれたら、楽なのかもな。ちゃっかり愛されるのはいつも彼女だ。けど私はこれからも樹理恵でしかいられないんだろうな。あーあ。
私の奥に秘めたものをぐいぐいひっぱり出されました。
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こんな粒のぴちぴちした、魅力的な文章を読めて至福。作家ではないけれど、嫉妬しそうになるくらい。
かわいそうだね?も面白かったけれど、私には亜美ちゃんは美人が圧倒的に楽しかった。多読乱読だけれど、美人の孤独、美人の恋愛のこんな特徴を書いたものは読んだことがなかったな。なんとも納得。
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綿矢りさ、正直あまり好きじゃなかったんやけど、面白かった。主人公達の気持ちがリアルであるあるーってなる。
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ページが進んでスラーっと読めちゃいました。
"かわいそうだね?"は、主人公を頑張れ頑張れ、と見守っている気持ちになりました。後半は胃が痛くなるような苛立ちを覚えて、少なくとも女性なら大小はあるだろうけれど共感して彼女を応援したくなったと思う。彼女が素を出した時スッキリした。ただ、悔しかった。
"亜美ちゃんは美人"は、良かったなと思う。坂木が彼に愛された時、涙が出そうになった。この子を見つけてくれる人が現れたことに感動した。亜美ちゃんははたから見たら愚かだけれど、彼女は彼女なりの生き方を見つけた気がした。否定するのも友情だけれど、坂木は間違っていても認めて見守る、更に上の友情に行き当たったのだと。亜美ちゃん、どうか幸せに、と願わずにはいられなかった。
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才能に圧巻。一言で言ってしまえば三角関係の話なんだけど、徐々に変化してゆく主人公の心理、ラストの展開は本当に面白い。
かわいそう、という言葉への価値観の変化や火垂るの光のエピソード等、もう作品にすこーんっとマッチしていて、非常に文学的。
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読み終わってため息が出るような作品でした。表現の豊かさはもちろんですが、観察眼の鋭さというか、(特に女性なら)あるあると共感してしまう部分が多いのではないでしょうか。
“困ってるアキヨを許すことが出来ない自分が許せない”
“(自分のことを好きだと言ってくれる)彼氏を信じられない自分が許せない”
あぁ、何かこういう自己嫌悪の状況って恋愛まっただ中の10代20代に多い気がします。これが30代40代になるにつれて段々と達観した気持ちになって行くんでしょうけど、若いうちは気になって仕方がない。主人公・樹理恵が置かれている状況はこの最たる例で、たぶん10人いたら8、9人の人たちは許せないんではないかと思います。
その葛藤の具合がまた面白い。ある時は映画【火垂るの墓】の登場人物に自分を置き換えてみたり、ある時は英会話学校に行って先生たちに相談することで外国の文化と自分を納得させてみたり。でもね、結局は本人とぶつかることでしか本質的な問題は解決しないんですよ。大体ね。それが決裂するようであれば、その人とは縁がないのであって、早く次の人を見つけた方がいい。って、すごく説教クサい感想に鳴ってますけど、僕まだ独身です。
最後の3人の大円団は喜劇的で、読んでいて思わず笑ってしまいました。本音を語るときは、自分の言葉で(関西弁)でというのが面白いですよね。カタルシス。
同時収録の「亜美ちゃんは美人」もあるあるネタで面白かったです。学生時代はあんなに可愛かった/格好良かった人ががなんでこの人と…って状況は結構あるんですけど、その内面が少し分かった気がしました。でも、自分が主人公なら全力で結婚阻止しますけど。
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綿矢りさは女性として真面目な恋愛者だとおもうんです、真摯な作家さんでもあるので、入り込みやすいひとたちをいっぱい作ってくれて、そのひとびとの姿がいままでよんだことがないような身近な形なので、とっても心にのこります。
「彼氏が元カノと同居」するという、わりとへんな漫画とかでは聞かないことはない、すっとんきょうな設定ながら、これだけ見につまされちゃうのが、魔力です。
…彼氏が元カノと同居、彼氏はしかし自分のことがちゃんと好きなんだという。元カノのことは「かわいそうだから仕方なく同居させている」という。
主人公は真面目なのであれこれ考え思い悩む。悶々としてそして一生懸命「思う」
「かわいそうだね?」
読者のわたしとしては「あのねえ、ないよ!!」と絶叫したくなるんだが(バイト先の後輩ちゃんのように)、まあ、たぶん同じ状況におかれたら、こうなっちゃうんじゃないかなって、思うのが魔力。
綿矢りさは、「器用じゃない」ありのままの真面目な女をもってくるのがほんとにうまい。
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最高。
「かわいそうだね?」
阪神間出身の私としては、主人公に憑依できる場面が多すぎて困った。矯正しててもあるとき外れるよね。狂いたくても本当には狂えない。何が起きても最後にはあの言葉で救われる。
「亜美ちゃんは美人」
解説にもあるとおり、美人がこの人…?と思われるような方と結ばれる謎がやっと解けました。短編で時系列もぶわーっと進んでいくのに濃すぎずちょうど人生のリアルサイズ感が出ている。女の友情は他がどう言おうと対等なのだ。
改めて、綿谷りさの観察眼と表現力は本当に信頼できると感じる二本立てでした。満足。
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綿矢りさ、気になってたけど今まで読んでなかったのが、もったいなく思えるほど面白い。
あー、こういう女子いるよね
あー、そう思ってたのね
この小説からいろいろ学んだ
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やっと文庫化、随分待ったけど遅かったかな。
薦めていただいた本はその時に読まないとダメですね、その時に読むから意味がある。
ハードカバーは読まない主義、捨てなくては。
今の私の時間の使い方への優先順位、どうやら一般的には受け入れてもらえなさそうです。
受け入れると言ってくださった方にはやっぱり無理をさせてたわけで。
生きている以上、周囲に大なり小なり影響を与えてしまうわけだから、やはりどこかで折り合いをつける必要があって、それをするのが大人なんだろうな。
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一気に読んで、
すごく好き!と思った。
二話とも、読みながら
笑いました。
やめてーっていいながら。笑
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圧倒的に「亜美ちゃんは美人」のほうがおもしろかった。
超美人の友人を疎ましく思いながらも突き放せない、さかきちゃん。
ある日亜美ちゃんはとんでもないだめんず(←死語デスカ??笑)と結婚したいと言い出す。
さかきちゃんはだめんずとの結婚を勧めて復讐してやりたいのか、それとも亜美ちゃんのために結婚を反対して守ってあげたいのか・・。
こんな友情もアリ、だなぁ。
「かわいそうだね?」は妙な三角関係のストーリー。
別れた彼女を自分ちに同居させてるけど、自分を愛してると言ってくれてる彼。
許せる?許せない??
・・・って、許せないでしょ、それΣ(°Д° )!
ラストは結構笑えます。