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図書館で借りて読む。
今まで理解していた以上に共感覚の世界は奥深く、そして私の理解を越えたリンクっぷりだった。
理解を助けるために巻頭にカラー図表がたくさん記載されているが、それを見ながら本文を読んでも到底著者の感じている世界が「わからない」。私には同じように感じることは出来ない。
「自分の見ている世界と同じモノを人が見ているとは限らない」とよく言うけれど(全く同じ視点で全く同じモノを見ても、テレビの色調をいじったようにちょっとずつみんなに誤差がある)共感覚はそんなモノじゃない。改めて、頭を殴られたような衝撃でした。
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共感覚というものを知って興味を持って読んだ本。
「音に色が見える」、「文字に色が見える」という感覚は、非共感覚者の自分にも比較的理解しやすい気がした。
古語や他外国語にも言及している点が興味深いと思った。
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共感できない共感覚。考えてわかるものでもないし、持っている人しかわからないのだろう。伝わらないことを伝えるのは、苦しいかもしれないけれど、こうやって共感覚を持つ人がその共感覚を言葉にして記すのには、意味があると思う。
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[ 内容 ]
一般の人々にとって「ミカンが黄色い」のと同じように、E音は青緑色に、F音は紅色に、著者には感覚される。
単音だけでなく、和音や音楽全体にも、色や形を感覚している。
比喩や連想ではない。
五感が混じりあった、未分化の世界。このような感覚世界を「共感覚」と呼ぶ。
本書では、当事者の視点から、共感覚とは何なのかを解説。
さらに、日本文化の原風景が共感覚的であったことを明らかにする。
[ 目次 ]
第1章 共感覚とは何か(共感覚とは何か 共感覚ではない感覚 私の感覚世界の模式図 ほか)
第2章 日本文化の原風景としての共感覚(私の前言語的記憶 文字の創作 日本語への確信 ほか)
第3章 共感覚者男性として(共感覚の共時的考察 共感覚者に女性が多い理由 共感覚は障害ではない ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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共感覚という存在を知り、深く理解したくて購入。
自分も文字や音に色が見え、それが普通だと思っていました。
前半は、理解できる、納得する部分、共感できる部分もあったが、
関係ない個人的な文面が、多すぎた気もします。
「共感覚」について知るなら、
別の方の本を読んでみたいと思う本でした。
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共感覚をもっとしりたくて、題名が良かったので読みました。
共感覚者が書いた本なので、解りやすい面もあった。(世界がどのように見えているかなど)
著者が伝えたい事と私が知りたい事が一致しなかった。
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著者は共感覚保持者の一人。
それも音や文字に色が見えるどころか、女性を見ると黄朽葉色の帯をまとったようなもの見えたりと、あらゆるものにそれぞれの色を感じるといいます。
「感じる」といっても、例えば同じ重さの白と黒のボールを持ったとき、なんとなく黒のほうが重く感じる「異種感覚連合」や、女性の甲高い声を「黄色い声」というなどの比喩的表現とは異なるそうです。
不思議に思ったのは、文字や数字に色がついて見えるというものの、文字自体の形が違っていても読みが同じであればほぼ同じ色に見えるということ。
例えば「あいうえお」にそれぞれ青、黄色、黒などの色がついて見えたとすると、形が全く違っても「アイウエオ」といった同じ読みの文字には同じ色が着くという。
ということは色を感じているのは、文字の「形」ではなく「音」なのか?
だとすると、例えばピアノの「ド」の音が黄色で、「あ」が青だった場合、ドの音で「あ〜」と歌ったときはどんな色が見えるのか?
まだ解っていない事が多い共感覚ですが、実際に多くの具体的な事例が確認されているのは確かです。その1例として著者の感覚が図で細かく解説されているなど、脳科学に興味がある人は面白い本かと思います。
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なんとも形容しがたいが、読み進めるうちに興奮した。書かれていることはなるほどなとは思うが、著者の感覚を体感できないのでもやもやとしたままで話は続く。そして、そのもやもやは、著者が、著者自身の共感覚を、多くの日本人が失ってしまった古くからの日本の感覚とみなしていると理解することで、ようやく腹に落ちた。私にも日本人としての共感覚があればなぁと思う。
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共感覚とは何か ということよりも、「共感覚」を説明するにあたって 言語論的仮説が出てくるあたりが 興味深い。たしかに、意識しないものに わざわざコトバは当てはめないですもんね。「共感覚」というコトバも、それが 傍目に意識的なものになってきたから出来た の かもしれませんね。
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授業中に声に色がついているという学生がいたときに買った本。共感覚者の日常面白話ではなく,数少ないという男性共感覚者が成長してきた過程,言語と共感覚の関係,ヒトという種の機能としての共感覚が述べられている。
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自分が多分、共感覚者なので借りてみた。
「共感覚」って言葉がある事を知った時、ホッとしたよな~なんて思いながら、「あるある」で読んだ。
ただ、ちょっと著者が共感覚者である事をなんだか自慢してる感じに違和感を覚えた。
1つの個性として、もちっとフラットにとらえて欲しかったな。
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共感覚って特殊能力のように言われんことがあるが私は少なからず誰でも持っている感覚だと思っている。
そもそも五感というのは脳の中で役割がきっちり分離しているのではなくグラデーションのように所々重なりあって混ざっているような気がする。