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言わずと知れた朝日新聞での人気コラムを,まとめたもの。この新聞の読者から,ここまで多種多様でユーモラスでバカバカしい「相談」が寄せられていたという点でも新鮮。そういった相談に対し,絶妙な快答珍答を返す著者のパワーもさすが。また,後書きで連載時の裏話も読めるのは,単行本ならではのお楽しみ。
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3冊まとめ買いして一気読み。
子供の頃、日曜版でこの連載を読むのが楽しみだった。1冊に纏まっているとこれはこれで濃いのだが、日曜日に起きて、親が読んだ後の新聞を笑いながら読んでいたことを思い出す。
それにしてもまぁ、よくもこれだけ次々とおかしな相談が集まるもんだ。世の中って広いよな~。
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明るい悩み相談の厳選された第3弾。
面白くないわけがない。
なんでも著者である中島らも氏が、津々浦々からやってくるお悩みを、封書を鋏で開くところからはじめ、一つ一つに目を通し厳選し、そして真摯に回答したというだけあって、全くおふざけは感じられないのに、本当に爆笑物なのだ。
この第3弾の中で、私が特に好きなのは(全部好きだけど)
「光源氏にブルマー姿で会う私の妄想」
「かりんとう、あんな形でかわいそう」
「どうしてセコい?TVの”悪の組織”」
「中1以来十数年解けない一筆書き」
「俗悪雑誌30冊注文の紳士は何者?」
「非常用ボタンの誘惑に負けそうな私」
「オムライスの卵よけて食う謎の男」
「いまだに苦手科目の夢でうなされる」
「ターバン巻けばノーヘルでもOK?」
「だんだん冷酷になる教科書の語尾」
誰をも非難せず、冷酷にも扱わず、おだてたり、よくある励ましの言葉も用いずにする回答の数々。
笑いの中に妙に納得感が得られます。
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朝日新聞日曜版だったかで毎週楽しく読んでた記憶がある。
なかでも、次の作品は西原さんの挿絵(神様がいいよとゆうまで生きるのが人間の仕事なんだとおばあちゃんが言った。)とともに印象深く覚えてた。
努めて落ち着いたトーンで書いてあるのだけど、別のエッセイを読むと、親友の自殺で落ち込んていた頃の作品のようで、何とも言えない。
P76
お題
結局死ぬと思うと何もかもむなしい
答えの最後の3行
個の細胞はちっぽけな存在ですが、その一生の中には必ず一度か二度「生きていてよかった」と思う瞬間があります。それは明日かもしれないし、三十年先かもわかりません。だからとりあえず今日はご飯を食べて明日まで生きてみることが大事なのです。