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いつもの三津田信三ホラー。レトロ和ホラーな世界観は好きなんだけど、硬く乾いた文体や妙に具体的な怪異のせいで、あまり怖くない点は相変わらず。
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身の毛のよだつ恐怖ではないが,得体の知れない不気味さに引き込まれてしまう.なにより,この後に続く続編の序章にすぎないという気がする.すべての謎は解明されるのだろうか,それとも新たな謎が生まれるのか.早く続きが読みたくなりました.
以下あらすじ(背表紙より)
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刀城言耶シリーズがホラーよりのミステリならこっちはミステリよりのホラーというか。過去から続く因習が・・・といういつもの風俗ミステリっぽい雰囲気がもうなにより大好物で楽しく読めました。
なんかこう・・・いろいろと気になるところがそのまんまな部分があって「どうなんだろう?」と思ったんですが3部作ということなので次作でいろいろ明らかになるのだろうか?でもホラーだからなんでもかんでも「真相は!」ということにはならないだろうけども。
でも百々山に登った子供たちのその後とか結構気になるんですけども・・・
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田舎の旧家に残る古い因習と不気味な因縁。かつて家出した父に連れられてその旧家で暮らすことになった幼い主人公にふりかかる不気味なできごとと、大人になってから義母の葬儀を執り行う主人公が味わう恐怖。
いろいろな怪異が起こるけども最後まで正体のわからないモヤモヤした感じがいい。
密室から消えた父親の身に起こったのはホラーなのかミステリーなのか…続く百蛇堂で解き明かされるのか気になる。
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謎解きは恐らく百蛇堂へ持ち越されるのでしょうから、ミステリとしての評価は出来ませんが、怪奇小説としての厭らしさは十分伝わってきます。少年の目を通して語られる奇々怪々な出来事は、身に迫るような恐怖を感じ、流石です。
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新書版以来の再読。話がわかっていても、やっぱり、怖い。自分の知る中で一番、禍々しく、怖く、面白い本だと思う。何か今、いたような…、聞こえたような…、何だったんだ今のは…。そういった誰でも子供の頃に感じたことがある、根源的な恐れを、とても自然に掻き立てられる。
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形容しがたい恐ろしさ。
とにかく不気味で、暗闇が物凄く怖くなりました。
自分が今いる場所の湿度が少し上がる感じ。
こんな葬儀は勘弁してほしいなぁ。絶対にやりたくない。
何よりマーモウドンって一体なんなの。
正体がわからない恐怖。
続く『百蛇堂』も読んでみます。
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私の一人称で日記形式で話が進む
私の5歳頃の日記が前話で30歳を超えてからの現在が後話での構成
父親の実家である百巳家に連れられて行き、そこで異様な体験を描いている。
中でも一番は話の中心となる百巳家の葬儀である葬送百儀礼でのミステリアスな事件で、その謎は解かれることなくこの本は終わる
解説には続く百蛇堂とは前編、後編ではなく、それぞれ独立した物語となっている。確かに蛇棺葬はこの1冊だけでホラー小説として成り立つとおもうが、続く百蛇堂だけを読んでも何のことか分からないと思う。
本書だけを読んで終わることも可能だが、推理小説の犯人が分からないまま終えるような中途半端な読了感になると思う。
2冊の関係を考えずにいうなら、本書は面白いそして怖いホラー小説である。
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2020.2.14~2020.2.27 2020年の③
★★★★☆
主人公の意図せぬことばかり。勝手に連れて来られ追いやられまた呼び戻され。唯一の味方である民婆、優しい龍己の小父小母、記憶の彼方に追いやった親友砂川くんとその祖父たち家族にも何一つ良いことがなかった…。そうなの、だからこそホラーなのだ。悪いヤツが野垂れ死ぬのは痛快愉快だが、読者目線で感情移入してしまった人物に全く良い事がないこの不条理に心がざわついて腹立たしいったら無い。しかし、殯の為に籠る御堂での一夜の描写は思い出したくないほど恐ろしや。
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うーん、つまらなくもないが夢中にはなれなかった。
百蛇堂の秘密とか明かされてない部分もあり、後編を読むのは楽しみ。
ってかこれ、作家三部作?違うように思えるが、どーなんやろ?!後編読んだら解決するのかしら?
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蛇、因習、差別…と、怖さというよりねっとりとした厭らしさが続くホラー小説。
一気に読了させられる勢いはあるのだけれど、全然すっきりしないのがなんだかなぁ。
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蛇棺葬
前話 百巳家の日々
百巳家
座敷牢
陰の間の茶室
百蛇堂
它邑小学校
百々山
葬送百儀礼
マーモウドン
後話 百巳家の葬送
再び百巳家へ
民婆
中洲の家
義母の通夜
殯屋籠り
怪異
惑う者
講談社「蛇棺葬」 2003年9月
解説 柴田よしき
謎が解けない恐怖と、解けることで始まる恐怖