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開業医の家庭医として、地域の患者さんのために医療で貢献しているDrが否定的な医療本への警鐘をつづっている。
私立有名K大学のK講師の唱える、がん治療を真っ向否定する姿勢に対し、正しい情報と事実をわかりやすい表現で文章化しているすばらしい本である。
K講師は、化学療法は死を早め自分の専門である放射線療法のみが唯一正しいがん治療という理念のもとにマスコミに訴えている。一方的な論調に対し、的確に反論している長尾Drに敬意を表したい。
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医療否定本の悪影響に対抗したいという目的が明確。確かに極論を指摘し、グレーゾーンの存在を教えてくれている点で信頼感はあるが、ではどのように判断すればよいかとなると信頼できるかかりつけ医を自分で見つけることと、何とも頼りなくなる。
それでも医療側の問題もみえてくるし、同時に患者側の問題も指摘されており、病院にかかるからには薬を処方してもらいたいという自分の意識も反省させられた。
13-161
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「医療否定本」がなぜ面白いかというと、常識だと思っていたようなことが嘘だと切り捨てるからである。それが蔓延してくると、今度は「医療否定本否定本」が現れる。いいぞ、もっとやれ! ただ、この本は医療否定本、もっというと近藤誠さん(の実名も出している)の本へのカウンターとしてはもうひとつ弱い。なぜなら、医療否定本のターゲットはごく一部の人だ、とし、実際にはそれが当てはまらない人が多い、即ちターゲットが広くなる分浅くなって、どうしても伸ばしてならされたような感じになってしまうからだ。
さて、そんななかでも気になったのは、近藤さんは放射線科だから内視鏡検査の経験も少なくて、特定のケースしか見ていないのではないか、がんとがんもどきの狭間にはグラデーションがあるよ、というあたり。もっともです。ただ、よいかかりつけ医を見つけろ、というのが問題解決の大部分に見えるのだけど、健康体の場合はそもそも医師との接点がないので、かかりつけ医探しって難しいよなあ、ハシゴとか立ち読みとか出来ないしなあ、と。そうなると、常識を切り捨てるような意見が目について、振り出しに戻る。
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開業医の先生が、多くの診療をおこなってきた実体験をもとに書かれています。
この点は、論文データをもとにして書かれた近藤先生の本とはことなります。
経験が理論よりもまさることもしばしばありますのでどちらが正しいという判断にはなりません。
近藤先生の本のことを極論であり、一部真実を語っているが明らかに真実と異なるところがあると指摘しています。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11799485691.html
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「医療否定」をした近藤誠さん(ガン放置治療などで有名)を否定しているのですが、どちらかというとこの著者の方も医療の問題点をこの本でも他の本でも取り上げられています。私にはお二人の立場は近いと感じましたが…
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”ガンはほっとくしかない”、”血圧、コレステロールは高くても問題ない” などの著者が言う「医療否定本」への反論の書。
内容は、医療否定本は完全に間違っていないけど、ちょっと極論過ぎるのではないか?その中間があるのではないか?というもの。なんでも、過ぎるのは良くないといっているのかな?
ただ、反論の内容がちょっと抽象的で説得力にはかける感じもする。医療否定本もこういった本も、お医者さんの考える理論だけで話が進んでいる感じがする。客観的なデータとかはあるのかな? この程度の軽く読める本にはそこまで求められてないのかな? とにかくどっちもどっち。結局は自分の感性で、どっちがいいか決めるしかないのか? なんかむなしい。
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その通りだな、と思う。
本と関係ない所でまさに年齢とか、状況を無視した残念な発言を見たので評価マイナス。
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最も気になるのは、治療や薬のデータ等を疑うことなく信じてた上で話をされていること。
大病院の心無い治療を訴えながらも、実は薬は治すためではなくQOLを無視した性善説的延命処方であることを認め受け入れている?
また、TPPも混合診療も受け入れていて医療否定本作者以外は特に否定しないようだ。
そんな中での・・24時間体制の在宅医療に頑張っている良心的な町医者。
そんな医者が増えるだけでも、患者の苦しみ、無駄な治療や医療費も少しは減るだろうとは思う。
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あまりデータを示さず、経験に基づいて、医療は完璧ではないけど、否定しないほうが良い、と言っている。
薦められるがん検診:
胃がん:内視鏡
大腸がん:便潜血
肺がん:胸部レントゲン、胸部CT
前立腺:PSA
乳がん:マンモグラフィー
子宮がん:細胞診
効率のよいハイリスク検診:ピロリ菌陽性に対する胃がん検診、喫煙者に対する肺ガン検診、肝炎患者に対する肝がん検診
腫瘍マーカーは、健康者に対する検査としてはあまり役に立たない、
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以前「余命3カ月のウソ」という本を読んだ時に、話があんまりスパスパッとしているので反論も読みたいものだ、と書いたんだけど、その反論書である。
もっとも、主には「・・・ウソ」の著者(近藤誠氏)の「医者に殺されないための47の心得」に対するもののようで(こっちは一つ多くて「48の真実」だ)、その本は読んでいないのでなんとも言えない部分はある。
まず気になったのは、文中に「(笑)」とかが出てくる点である。なんなの。真面目に読み始めたのに、ふざけてるの。
より幅広い層に読みやすく、データや図表はすべて省いたということはあとがきにも書いてあるが、その分「反論」も情緒的になりがちで、あまり説得力は感じなかった。
細部で明確な「反論」もあるにはあるが、医療との向き合い方、人生の歩み方などは大筋で近藤医師などと近い話もあるし、「反論」から離れた医療行政に対する意見や著者の経験に基づく養生訓などはなかなか面白くて、「医療否定本が売れてるからこういう企画で行こう」という力学にちょっと流されちゃったのかな、という感じがする。
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プライマリ・ケア医として現場の前線にいる医師としての実感がこもっていた.詭弁に聞こえる近藤誠の医療否定に対して,現場の感覚で否定している内容.
論文やデータの反論が少なかったのが残念で,説得力が足りないのは否めないが,これが第一歩になってほしい.