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マハさんは、ハズレない。新刊が出たらついつい手にとってしまう。
井岡一翔のボクシングの如く盤石の安定感。
ご馳走様でした。
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登場人物の名前や地名が聖書に出てくる人名や地名の当て字で、あまりにも露骨で「おいおい・・・ヾ( ̄ω ̄;) 」とw
え~?パロディー?という気分にならざるを得なかったのだが、お話自体は非常に良いものでしたw
小説を読んでいると、聖書やキリスト教を知らないとわからないだろうなと思う例えなどに出くわすことはよくありますが、これはどうもね・・・(苦笑)
ま、さすがは原田マハさんというとこでしょうか?w
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失意の紫紋がたどり着いた場所にあった店、出会った人々。変わっていく彼を見守るのがだんだん楽しくなっていく。いつも美味しいものを口にしていたいね。
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帯は
「人生の終わりの地で
やり直す勇気を得る。」
全てが終わり、
自分自身さえ終わらせようとした主人公が
辿り着いた先は「尽果(つきはて)」という地。
そこで出会った、
まぐだら屋のマリア。
過去を背負った人たちが
決して興味本位で詮索したりせず
お互いの距離を保ちながら
着かず離れずの居心地の良い関係で
いられたら。
「この世界は、
なんと多くの負の感情に満ちていることだろう。
寂しさと、苦しみと、悲しみと。
絡み合う負の感情の連鎖に縛りつけられている。」
「さっきまで全身から立ちあがっていた悪意は、
いまはもう消えて、
食事をする人が等しく発するあたたかな”気”に
包まれている。」
でも何かを求めた時、
誰かを想う時、
向き合わなくちゃいけなくなってくる。
その時の覚悟と、やっぱり勢いもあると思います。
全体に漂っていた
ぬるーい空気、ぼんやりした空気、
そこに感情が入ることで
一気に現実に引き戻されます。
ただ、
マリア、シモン、マルコ、ヨハネ、
登場人物たちの名前は
キリストから取られているし
本当に現実に迫ってくる話というよりも、
物語として読む方がしっくりくるかもしれません。
登場人物全員が
優しく不器用で幸せを祈らずにはいられない人ばかり。
これは原田さんの人柄なのかなあ。
人が人を想う気持ち、
嘘つきだよ ずるいんだよ 愛が恐いんだろう?
そう…愛は覚悟だよ
という歌詞を私が好きな歌手が歌っていますが
この作品でそれを感じました。
覚悟なんて自覚はないかもしれないけど、
知らずに掴んでいるもの。
それを感じた瞬間、泣いてしまいました。朝の4時に!
スコールが去った後の空気、
思わず空を見上げてしまう気持ち。
原田さんの作品は舞台は国内なんだろうけど、
異国を感じるものばかり。
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人は許されるから生きていける。
人は誰かのために働くから生きていける。
重い罪を背負った登場人物たちが、
最後に行き着いた場所、「尽果(ついはて)」。
彼らが、その場所で居場所を見つけ、
再生していく姿に感動しました。
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胸に湧き上がるこの温もりと滲む涙が原田作品の充実感。人間は弱い、でも同時に様々な強さも持っていることを思い出させてくれる。
ただ、与羽絡みのマリアの過去は好きではない。身近にいる紫紋や克夫さんが男だから彼女を見守る目線が穏やかなのかなとも思う。女将の抱えてきた苦しみは計り知れないだろう。赦される側より、赦す側の葛藤と感情の推移をもっと知りたかった。
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死を求め、辿り着いたバス停「尽果」。
そのバス停の先、崖っぷちに立つ小屋の様な古民家が、
「まぐだら屋」という料理屋さん。
そこから漂う、かつおの香りに引き寄せられて
紫紋は、足を踏み入れます。
下っ端料理人として修業をしてきた彼は、
そこで手伝うことに……。
料理屋を一人できりもりするマリアは、
なぜか左の薬指がなく…!
また、料理屋の元締め女将は、マリアを嫌悪していて…。
登場人物には、かなり謎があり、悶々とします。
一方で、食の力をつくずつ感じました。
生きる基本の力、心をふっと和らげる温もり…。
食に込められた愛が溢れていました。
ラストはやっぱり泣かされます。
原田さんの作品は、ほとんど泣いているかも…!
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挫折を経験した若者が、最果ての地で再生し、帰るべき場所へ帰っていく という物語。
登場人物や地名を(半ば無理やり)聖書に出てくる人物に準えているあたりは苦笑せざるを得ないが、フィクションだと割り切って読めばそれなりに楽しめるし、ほっこりできる物語だと思う。
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薬指のないマリアの過去は気になるし、紫文がなにから逃げてるのかも気になって仕方なかったけど、マリアの過去がどうにも気持ち悪く受け入れられなかった。自分が女のせいか、どんなにマリアが償っても赦されないだろうと思うとあまりにも身勝手に感じてしまう。
赦される方は勝手で、赦す方が何倍も辛いのだろとつい、考えてしまった
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マリアの過去が大げさだな…という感はあるものの、全体的に楽しく読めました。まぐだら屋の定食、食べてみたいな。
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☆3.5かなー。
読みやすい文章で惹きこまれるように読んだけど、どうしてこういう話って、結局みんなバラバラになっちゃうのかな。まぐだら屋にずっといればいいのにーー!
登場人物の名前は無理があったのと(苦笑)、マリアの過去にそこまで同情できなかったのがあって、ラストはうーんって感じかな。
ただマリアや紫紋が作る料理の描写がとても美味しそうで、良い意味で楽しめました。こんな定食屋行ってみたい。
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地名や人名が聖書(特に新約聖書)からのもので
戸惑ったけど
傷ついた人々の再生物語。
マリアの過去が聖書にマグラダのマリアに関連してるとするならば
マグラダのマリアが元娼婦という罪びとだったからなのかな?
詳しく聖書を調べればもっと深く読み込むことができるのだろうか?
紫紋の料理を食べてみたい。
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このような内容の物語は嫌いではないし、涙を誘う筆力はなかななかだと思う。だが、余りにもよくある話過ぎてしまって、心に残らないのだ。
世の中によくある話、ということではなく、このようなパターンの話ではありがち、という意味。悪くなく話だけれど、もう少し捻りが欲しいと思う。
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自責の念に押し潰されて自害を求めての最果ての地。自戒と無為の生~意義と償いの生へ、希望がふたたび灯るのをそっと見守る様な尽果の土地と"まぐだら屋"。一貫した重さとせつなさは最後まで振りほどけない…"再生ではなく復活""許しではなく赦し"の感がここまで強ければ仕方ないかぁ。
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とても面白かった。
内容的にありふれた感じでしたが、
全体の空気がとても心地よかったですね。
それぞれの人物がとても魅力的にえがかれていて、
終わりの余韻も良い感じでした。
原田さんの作品では、一番好きですね。