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[ 内容 ]
日本中で『蟹工船』が読まれているという光景を、いったい何人の人が予想しただろうか。
小林多喜二の描いた世界なんて、すでに遠い昔話だと、誰もが思っていた。
が、現代日本の若い人たちは、リアルを感じながら読んでいるのだという。
本書では、なかなか一般の目にふれることのない小説・評論・戯曲を集めた。
『蟹工船』ではじめて多喜二と出会った人は、ぜひ他の作品にも目を向けてほしい。
どれも濃厚な味と匂いのある作品ばかりである。
登場人物たちが、歪みきった社会との闘いに人生を燃焼させる姿は感動的だ。
そして、この作品が昔話ではなくなってきた日本の行く末に、不安をおぼえる。
[ 目次 ]
失業貨車
残されるもの
銀行の話
オルグ
飴玉闘争
宗教の「急所」は何処にあるか
地区の人々
小説作法
山本巡査
疵
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
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