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犠牲は
2018/12/17 23:15
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
60年前も夫が神木を切ろうとして代わりに子供が死んでいったのか・・・
5本目っていうから5人かと思ったら100人からって・・・
朝日を取り返すことはかなわなかったけれど、神木が焼けたのは朝日が勝ったということでいいのかな。
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投稿者:hohoho - この投稿者のレビュー一覧を見る
次はどうなるんだろう?と思いながら読み進む全3巻です。
だんだん、主人公カップルの状況がわかってくるのですが、穏やかな田舎の農村の日常に言い伝えや村の歴史なども加わってなんだか不安な様相に。
読み手はカップルがなんとか聞きを乗り切ってくれ(る)と信じて、読み進んでいくと思います。
最後の幕切れはいろいろな感想に分かれるかもしれませんが、私的にはまあ、妥当なのかな、と。
人間の時間ってちっぽけなものなんですものね。
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なんだろう。
すごく切ない。
胸がぎゅってされてるような切なさ。
でも二人はとても幸せそうだった。
田中先生は短編のが好きだな、なんでこの話のが人気あるのかなと思いながら読み続けてたけど、最後の巻でよくやくそれがわかりました。
最後の番外編でも泣きそうになった。
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発売日に買ったけど、後日サイン本を見つけてしまったので…!!一冊目は売る
うおー!!!もう号泣しましたよ…残酷で美しい物語だった
雪之丞さんが不憫で不憫で!!番外の子供時代もさらに不憫で…どんだけわたしを泣かすのかと
二人の結婚生活は短く、朝日を失った時間のほうが遥かに長かったろうけど、その後の雪之丞さんのことを想うとまた泣ける
火をつけたあと、あっちの世界で過ごした束の間が切なすぎて泣ける(泣けるしか感想がないのか!?)
そして青森(津軽)にわりと思い入れがあるからね、わたし
また行きたいなー
朝日って名前はめっちゃカワイイ(´ω`)朝日自身も強くてカワイイ
まだ冷静に分析できないわこの物語を
(くまざわ書店で購入)
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巻末のショートストーリーにも泣いた。神の前では人間はなすすべもなく、しかしただ嘆いているだけではいられない。大切な人を守る、その愛が通じた瞬間。幸せってなんだろう。おとぎ話でも昔話でもない現実。
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なしてもう終わってまるのー!!まぁでも主人公が捨て子だった設定も回収されてて、物語としてはきちんと閉じられていたように思う。もっと読みたかった。
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すごい作品だと思った。
心理描写の細やかさが素晴らしい。
おぼすな様は作品内でもわずかに触れられているとおり、産土神を指すのだろう。
( http://kotobank.jp/word/%E7%94%A3%E5%9C%9F%E7%A5%9E )
それが何であるかは明言されないが、自然そのものやなんらかの法則性もしくはそれを司る存在なのだと思う。
人間にとっては禍福を与える存在ではあるが、おぼすな様は、善悪で捉えられるものではなく単に「ある」というものなのだろう。
遠野物語やもしくは押切蓮介氏の描く山の寓話少し近いものを感じた。
自分の解釈ではあるが、おぼすな様は「飢えて」いたのだと思う。
朝日がりんごを食べてしまったのも偶然ではなく、おぼすな様の思惑(といってよいのか分からないが)によったものだったのでは。
前述したようにそこに善悪の感情はなく、例えば自然界において生きるために捕食するといったごく当たり前のものだったのかもしれない。
だが、雪乃丞に限らず、人間側にとっては理不尽にうつるのは間違いない。
自分が同じ立場でも雪乃丞と同じ行動をとったかもしれない。
朝日を取り戻すために、そしてその不条理に怒りを覚えて。
この物語は必ずしもハッピーエンドではないが、全く救いがないというわけでもない。
読後本当になんともいえない気持ちになる。
だがここまで心を揺さぶられる作品は久しぶりだった。
とても悲しいが、この作品が好きだ。
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さいしょ考えていたラストとは違う展開になった、というラストがどんなものだったのか気になる。りんご農家 と 神様 のモチーフ。画に感情を落とし込む、静かな臨場感。朝日はぜんぶ知ってて、だから雪之を選んだのか。インタビュで、作者が速筆なんだと知った。
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終わってしまうのが残念です。雪之丞さんの朝日への思いの変化が始めと比べると大きくなっていることがよく分かりました。でも、2人とも救われておぼなす様の伝承も消える、という都合の良い話はやはりなくて、妙にリアルに感じられました
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正直1巻を読んだときはそこまでかなーと思ったし、2巻を読んでもやっぱり短編集の感じのが好きだなと思っていたのですが、
この巻の、クライマックスが、なんかもう全部をぶっ飛ばしてくれてずるい!
強烈な愛に勝る物語はないんだよなぁやっぱり
と思ってしまいました
恋愛ドラマとか、恋愛モノの映画とかあんまり見ないし苦手意識があるのですが、
結局愛はすごい!!と思うし、愛はすごい!という気持ちになるのは好きだなぁと思いました
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お伽話というか神話?を、生身の人間によせていくかのような発想がすごすぎて、ぽかーんとしてるうちおわった。再読しなきゃ。
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いつまでも胸に鈍くて切ない痛みを残す結末。
こんなふうに誰かを愛せることが1番の幸せ
なんだろうなって思えます。満足です。
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ハッピーエンドにはならないだろうとは思ってたけど、悲しすぎる。
朝日は立派だけど、ひどいと思う。
悲しいわ。
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禍ツ神でもあり、豊穣の神でもある『おぼすな様』。それは、この村を取り巻く自然の姿そのもの。
なぜ贄を欲しがるのかと問うても、なぜ嵐がくるのか、なぜ大雪を降らすのか、なぜ地震を起こすのか…それらを問うても仕方のないように、人知の及ばない神の所業なのです。
それでも諦めることが出来ず、どんな犠牲を払おうとも神に抗おうとする雪之丞。大切な人を喪い無力さに打ちのめされても、地に足をつけこの村で生きて行きます。
失ったものは大きかったけれど、得たものもまた多かったのだ…そう思いたいですね。
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愛する妻を守れなかったけれども、それがバッドエンドだとは思いません。
雪之丞と朝日は、その土地に根づき、子を作って、老いて死ぬ、という普通の暮らしをするのではなく、因習を終わらせるために出会ったのではないかと思います。二人の言葉を借りるならば、そうなるべく「決まっていたこと」なのではないのでしょうか。