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7/24 読了。
「開かせていただき光栄です」の続編。このシリーズ、中村明日美子作画でコミカライズしてくれ。
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「開かせていただき光栄です」の正統なる続編。前書を読んでない場合は、本書を読むのを禁ズル。というほどに前作から物語が引き継がれている。意味深なタイトルと不気味に美しい表紙をそのままに、5年後の世界が描かれている。ジャンルはミステリーだが、楽しむべき方向性は謎解きよりも、格式高く幻想深い文章と、登場人物のシニカルでユニークなやり取り。悲しいけれど、どこか可笑しい独特の世界にハマったら抜け出せない。
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「開かせていただき光栄です」の続編。凄惨だけれど気品ある、伏線が香り立つような筆致。キャラクターそれぞれの昏さと鮮やかさ。表紙画の美しさも併せて堪能いたしました。
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「開かせていただき光栄です」続編。前作同様、終盤の怒濤の伏線回収に圧倒される。そしてやはり前作同様、ミステリというより愛情や友情、善意や信頼の物語と して読んだ。だからか、天使を模して吊るされた遺体、遺体に書かれた謎のメッセージ、悪魔を呼ぶと噂される楽器・アルモニカと洞窟の演奏会の謎、精神病院、見 世物小屋、理不尽な階級社会、法の無力、とモチーフは陰鬱で結末は淋しいのに不思議と読後感は悪くない。最後の二行が泣けた。戦地へ行ったふたりの無事を祈ら ずにはいられない。ダニエル先生が泣かなくてもすむような続編希望!
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『開かせていただき光栄です』続編。
これは必ず前作から読んだ方が良いです!
読み終わってしまうのが寂しくなる小
小説は久しぶりでした。伏線が回収されていく様は見事。
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ううう。最後の2行、切なさで突然涙がぶわっと。ものすごく楽しみにしてた「開かせていただき光栄です」の続編。登場人物(特に美形)にももちろん読者にも、色々な意味で容赦無いさすがの展開。事件の迷宮感ともどかしい切なさ、そして倒錯的で耽美な気配としっかり皆川ワールドに叩き落された。満足満足大満足。エド、そしてナイジェル…あぁ。溜息。文庫版が出たら絶対買う。
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※ネタバレ含みます注意!
おっおっおっ……そうだった、皆川先生の話はこういう感じだった……
切なすぎる。
前作の最後でいなくなった二人が幸福になっていたらいいなと思って読んだのですが。悲しかった。
ナイジェル。苦労したのだから幸せになって欲しかった。
ナイジェルの遺体が出た時も、どうかどうかどんでん返しがあって、実は生きていました!ってなるのを期待していました……切ねええええエドなんでナイジェルを手放した!もう、もう、最後の一行が切なすぎて身を切るように痛い。なのに、面白かったのです。文章は綺麗だったのです。読まなければ良かったという気持ちと読んで良かったという気持ちがぐっちゃぐちゃです……
☆五つにしたかったのですが悲しい結末だったので☆減らしました。うう。
他の方の感想を見ていて、確かにアルとクラレンスとベンにもう少し個性があったら楽しかったなあと思いました。
人間が多すぎて混乱したのも事実です。
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「開かせていただき光栄です」の続編。
アルモニカ・ディアボリカと言うのは、楽器の名前。グラスハープにつけられた名前。冒頭でオカルト的な話のフリがありましたが、途中でどっかいっちゃいました。
時代の暗さに負けない明るい青年達が探偵します。気になるミステリ部分は少し消化不良でしたが読み物としては楽しく読めました。
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法のあり方、生まれながらに押し付けられる不条理、そしてその中でもがき続ける判事。
大団円とならないラストが切ないが、それでも救われる人がいることを願いたい。
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好評だった「開かせていただき光栄です」の続編。
18世紀後半の英国での事件をムードたっぷりに描きつくします。
あれから5年。
連続殺人事件の後、解剖医ダニエルのもとを二人の愛弟子エドとナイジェルが去った。
解剖学教室はほぼ閉鎖され、暇になった弟子たちアル、ベン、クラレンスは、盲目の治安判事ジョン・フィールディングのもとに集い、犯罪情報を載せる新聞の発行を準備していました。
解剖学のさきがけとなった奇人ダニエル・バートンは実在の人物。
盲目の判事というのも作り話のようだけど、実在していたんですよね。
当時はまだイギリスには公的な警察組織がなく、まともな裁判は行われていなかった。
賄賂を出せるかどうかで判決が決まってしまうほど。
事態を憂える判事は自宅を公邸とし、裁判もそこで行っていました。
判事の姪で目の代わりとなるアンも、活躍。
すがすがしさが救いとなっています。
悪魔を呼び出すという楽器アルモニカ・ディアボリカがあるという噂‥
天使が羽を広げて落ちていくのを見たという出来事‥
後に遺体が発見され、天使と見間違えたとされるが、そこには謎が?
見世物小屋でケンタウロス(半人半馬)となっている男。
行方の知れない恋人を探し続ける娘エスター。
ガラス職人がフランクリンに依頼されたこととは。
一方、精神病院ベドラムで繰り広げられた暮らしも挿入されます。
医療も未発達な時代、精神病院に入っても治療とは名ばかり、監禁が目的の場合すらあったという。
さまざまな段階で絡み合う人々の運命、それはやがて‥?
18世紀の話だから訳語が古いのは仕方ないよなとか、硬くて読みにくくても仕方ないよな‥とか、ふと思ってしまったり。
いやいや、21世紀の日本人が書いた小説なんですが。
時代色たっぷりで、惜しげなく熱筆がふるわれ、引き込まれます。
恋人達の再会はほっとしますが、哀しい別れも‥
全部ハッピーとはなりえない設定でしょうけど、切ないですね。
皆川博子小説ならではの読み応え、ありました!
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続編があるとは思ってなかったのでありがたいことだ。前作の登場人物たちに加えて更に人が増え更にややこしいストーリーとなっていて正直追いつくのがやっと。もう続編はないかな。
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『開かせていただき光栄です』の続編。前作より5年後が舞台。今作ではナイジェルの過去が判明し、より哀しい話といえるかもしれません。話は色んな登場人物や事件が錯綜し、引き込まれるまま勢いで読み進められます。最終的に全てがひとつに繋がる様は見事。続き…はちょっと難しいのかな…?
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*ロンドン好きに
*一気読み向け
*ただし必ず前作を読んでから!
前作同様、18世紀英国のディテールが楽しい。捜査の主役が明確にサー・ジョンに置かれ、各種証言を信頼しきれない(全てが見えない)伏線まみれのどきどき感再び。ミステリとしてはサー・ジョンの勘と想像力にちょっと頼りすぎですが、読み物として十分面白いです。ただ、関係者が多く少々複雑なので、ちょこちょこ読みしてると筋がわからなくなる危険あり。私としては、愛すべきダニエル先生にもっと登場してほしかった。
以下ネタバレ気味
サー・ジョンの法の執行者としての苦悩は、彼のキャラを成す重要な点ではあるが、作品の持つ、会話の軽妙さ、ストーリーの痛快さを湿っぽくしてしまっている。作中でもチラリと触れられているが、舞台がもし江戸時代の日本だったら、ストーリーはそのままにもっとカラリとした仕上がりになっただろう。でも、作者は捜査組織や鑑識、検死技術の草創期という舞台背景を大事にしているのだろうから、やむを得ないのかな。
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『開かせていただき光栄です』続編。前作のネタバレ要素を含むので、順番に読むことをお薦めする。
前作から5年後、胸に奇妙な暗号が刻まれた屍体が発見され、盲目の判事サー・ジョンがその謎に挑む。サー・ジョンの捜査状況とナイジェルの手記が交互に語られ、徐々に真相が明らかになっていく。
今回登場人物が多く、しかもナイジェルの手記に出てくる過去の話や、15年前の事件との関わりなど、時系列と人間関係の整理が難しかった。そして二転三転する事態に、またしてもやられてしまった。
謎の多かったナイジェルの過去が明らかになり、エドも少しだけ登場。面白いんだけど、前作以上に哀しいお話だった。
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「開かせていただき光栄です」の続編。
もう会えない、と思っていた彼らにまた会えた。
と 喜びもつかの間、遺体となって発見?!
そして、出生にまつわる悲しい手記が。
法に携わるサー・ジョンをアン・シャーリー・モアをまた苦悩させる切ない事件。
それにしても登場人物が多く、しかも込み入りすぎた内容に一字一句読み落とせない関わり合いの複雑さにより読了するのに一層時間もかかってしまいました。