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人間関係は難しいものです。
人間関係なんかで悩んだことがない
と言う人はいないと思います。
特に、自分の感覚では考えられないような
言葉で攻撃してくる人を本書では
攻撃欲の強い人と言っています。
本日ご紹介する本は、
攻撃欲の強い人を分析し、
なぜ攻撃するのか、
どのように攻撃するのか、
どう対処すればいいかを説明した1冊。
攻撃欲の強い人がもし近くにいて、
つきあわなくても済むのであればいいですが、
どうしても付き合っていかなければならない場合
とても参考になります。
ポイントは
「変わらない」
攻撃欲の強い人は、説得することもできないし
絶対にかわりません。
”変わることはない”とあきらめて
自分の考えを変えるしかありません。
「どうしてこんなことをするのか」
支配こそ攻撃欲の強い人の究極目標です。
価値があるのは自分の意見だけで、
相手は抵抗せず、賛同すべきだ
という信念に動かされています。
言っていることは正しいことが多いので
やっかいです。
「なぜ抵抗できなくなるのか」
攻撃欲の強い人は、まず、弱い人をターゲットにします。
そして、一般的な社会通念を引き合いにだして、
相手の抵抗を封じ込めようとします。
大抵の場合、反論できないか、
もし、反論したら、100倍になって
帰ってくることがあります。
「対処の方法」
観察することが重要。
このような人は、自分の感覚と異なるので
なにを欲しているのかわからない場合が多いです。
一歩引いて、よく観察し、
行動パターンを見切るようにすることが重要です。
いままでにないたぐいの本です。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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こういう人にとって大事なのは、自分が全てを支配できるかどうか
一般に善とされている社会通念を引き合いにだして、相手の抵抗を封じ込めようとする
攻撃欲の強い人は、一体何を欲しているのか、その欲望が見えにくい
攻撃欲の強い人は、実は臆病な意気地なしだという視点から眺めることが必要
攻撃欲の強い人のメカニズムを把握すれば、予測出来るようになる
攻撃欲の強い人は、変わらない可能性が高い
攻撃欲の強い人に依存しなくてもやっていけるだけの力をつけておくことが必要
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◆目次◆
第1章 「攻撃欲の強い人」とは
第2章 どんなふうに壊していくのか
第3章 なぜ抵抗できなくなるのか
第4章 どうしてこんなことをするのか
第5章 どんな人が影響を受けるのか
第6章 処方箋―かわし方、逃げ方、自分の守り方
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◆マインドマップ◆
http://image02w.seesaawiki.jp/f/2/fujiit0202/d094598729bbdd2a.png
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羨望というのは、他人の幸福が我慢できない怒りなのだ
嫉妬の中には、愛よりも自己愛の方が多い
人を愛すると同時に嫉妬は生まれるが、愛が終わっても嫉妬だけは残る
我々の美徳は、偽装した悪徳に過ぎない
狂気を癒す方法を見つかっているが、根性曲がりを矯正する方法は全く見つからない
もし我々に欠点がなければ、他人のあら探しをこれほど楽しむはずはあるまい
ラ・ロシュフコー
彼らが使う7つの武器 わからないふり、他人のせいにする、非難に応じない、疲弊させる、他人の価値を無視、ズレ、罪悪感をかきたてる
精神の狭量が頑固を生む
ちょうどわれわれの目ににている、なんでも見えるが自分だけは見えない
自己愛はあらゆるおべっか使いのうち、もっともしたたかだ
自分の内部にあることを認めたくない感情、衝動、欲望など、いわば内なる悪を外部に追い払って、他人に転嫁するのは投影と呼ばれるメカニズムである。自分自身があたかも無垢であるかのようなふりをするために、しばしば用いられる
他人を無価値化して、自分の価値を保つ
自分とは異なる価値観を受け入れられない
自分の内部の感情や問題から目をそむけて無視したまま、居心地の良い世界に浸っていたいのである。そのため、悪をすべて他人に投影して、自分自身は無垢であるようにふるまうわけで、まさに自己愛のなせるわざである
なぜ他責に走るのか。それはすごい自分という自己愛的イメージと現実とのギャップを、自分では埋められないために、他人のせいにすることで万能感を維持しようとする
自分はすごい人間だ。もっとやれる。そんな万能感を抱いているものの、現実の自分があまりにも惨めで、それを認めたくないために他責的な思考をし、強烈な不満を持つようになるのである
要するに自分は正しいと確信しているので、自分がやったことや言ったことを振り返らない。他人から過ちや間違いを指摘されても、それを認めると自分の弱さを周囲に知られてしまうことになるのではないかという恐怖ゆえ、決して認めようとしない。当然責任をとろうともしないし、反省もしない
あきらめる、とは明らかに見ることである
あなたが攻撃欲の強い人に壊されたくなければ、相手が変わってくれるかもしれないと決して期待してはならない。向こうが変わらない以上、できるのはただひとつ、あなたの考え方を変えることである
できるだけ避ける
できるだけ話さない
あやふなままにせず明確にする
やりかえすことが必要なこともある
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いますねぇ、こういう人。というか半年くらい前まで身近にいました。自分に直接攻撃してこなくても身近に攻撃される人・する人を見る生活というのもそれなりに辛いものがありました。
「どうしてこうなんだろう?」と常々思っていたので、こちらを読んでみて「なるほど」とかなり納得しました。相当当てはまると感じられました。
対策については…うーんと言うところもありますが、身近にこういう人がいない人も今後のために読んでおくのも知識としてアリかもと思います。
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たしかに、周りにこういう人はたくさんいる。
それについてこれまでもいろいろ思考を巡らせてきたが、その内容が精神科医から見てもおおむね妥当であったことが確認できたのはよかった。
逆に言うと、新たな発見はそれほどなかったが。
自分が「攻撃欲の強い人」のように振る舞っていないかのチェックリストとしても使えるように思う。
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すぐ読み終わると思っていたけど、なかなか進まなかった。それは1行読むたびに思い当たることがあり、つい考え込んでしまうからだ。確かに会いたくない知人がいる。会っても全然楽しくない。ようやく気付いた。私はカモにされていたのだ。他人を攻撃する人の中には聖女のようにやさしい雰囲気の人もいる。みなさんも気をつけて!!
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他人に対して様々な形で攻撃をしてくる人について様々な視点からその理由やメカニズムを考え、それについてまとめられている。自分の身近にもそんな人がいるので、そのメカニズムや理屈を理解しておこうと思い読んだ。他人を支配したがるのはどうしてか、他人を攻撃するのはどうしてか。やはり何かしらの理由があるのだろうとは思うが、理屈を理解してさえいれば対応や対策は取りやすいのではないかと本を読んで知り、考えることができた。他人を攻撃する自分の身近な人間の観察をもう少し続行してみようと思う(笑)
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一方的にやりこまれている立場であれば、相手を知るという点で有意だと思いますが、本書に具体的な解決を求めるのはむつかしいでしょう。また、お互いの主張が衝突してせめぎあっている関係においては、これを機に自らを省みて「降りる」選択をするのが賢明だと思います。
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プライドが高く自分の事しか見えていない「根性曲り」。自分の実力足らずに耐え切れず、うまくいかないことは何でも人のせいにする攻撃欲の強い人。他人のちょっとした幸福が羨ましくて歯ぎしり、なんて哀れですね。そんなふうにならぬよう、そんな人に巻き込まれないよう生きていたいものです。「あなたのせいで」と言われたら「私にそんなすごい力はない」と真実を伝えれば良いらしい。
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たくさんの重苦しい事例が紹介され、通勤電車で読むと暗い気分で仕事に向かうことになってしまいました。結局、該当者に出逢ってしまった場合、攻略法はないため、なるべく受け身をとらず、こちらが疲弊しないようかわすことを心がけ、自分はこうならないようにぜひとも気をつけようと哀れみを持ってやり過ごすしかないようでした。
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「分からないふり」「罪悪感を与える」「他人の価値を無視」について磨き抜かれた人たちと、最近縁深いため、非常に有効な学びに繋がった。
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本書で書かれている対処の仕方、処方箋では、9割がた僕はできているなという感じで、やっぱり長年攻撃的で支配的な人と一緒だと、だいぶ分析と距離を置くというのがわかっているみたい。それでも、甘く見てはいけないし、一生ものの対峙になります。本当に、困ったガキだぜ、という感じ。こういうタイプの人間に苦しめられている人は多いと思います。本書を読むことで、一時は怒りが増幅するかもしれませんが、きっと、クリアに見つめられる人も多いと思います。
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2014年29冊目「他人を攻撃せずにはいられない人」読了。
タイトルで読むのを決めた一冊。内容としては、ネガティブな感じが強くあまり気持ちの良い印象ではなかったが、それでも”他人を攻撃する人”がどのような心理なのかは勉強になった。一番わかりやすいのは次の部分。
「支配こそ、攻撃欲の強い人の究極目標である。これまで、さまざまな手法を取り上げてきたが、いずれも相手を支配して自分のほうが優位に立つことをめざしている。相手が逆らわず服従するようになり、自分の思い通りに何でも決められるようになれば、しめたものである」
確かに、攻撃型の人を(なんだかドラクエの職業みたいだが…)、支配したい人なのだと考えると説明いくことが多い。自分の思い通りに行かないと全てを否定するような言葉を出す人もいる。そういう人に限って、代わりの案は出さない。この本でも、否定はするがけっきょく何もしない上司の例などが出てくる。
人間多かれ少なかれ攻撃欲や支配欲はある。しかし、自分が人を苦しめるような人間にはならないようにしたいものである。
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今の私自身が類似した状況にあり、参考になった。
即効性のある処方箋とまではいえないような気がするが、「自分だけがなぜ?」というネガティブな抱え込み、引きこもることは避けられる気がします。
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自分を律するために読んではみたものの、ここに描かれている攻撃型人間はものすごくステレオタイプ。
被害者側からの一方的な分析のみであまり参考にならず。
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アドラー関係の本を読んでからだと、現実の分析はできても根本的な解決につながらないのが見えてしまう表層的な内容。読む順番は、大事です。