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良いお話でした
連作の短編6つからなっています
父が経営していた山小屋を継いだ長嶺亨さん
営業期間だけ手伝いにやってくるゴロさん
もう一度生きようと決心した美由紀さん
山小屋の経営は大変そうですが、とても魅力を感じます。
心暖まる気持ちの良い作品です。
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奥秩父の小さな山小屋と、そこにやって来る人々のショートストーリー集。山岳小説というと、厳冬期のアルプスを単独でといった、ちょっと現実離れしたものが多い。この本は、自分がしょっちゅう行っている奥秩父を舞台として、また、キビシイ登山の話もほとんどないので、身近に感じることができる。
主人公は、民間企業の技術者で、会社を辞めてから山小屋を継いでいる設定。なんてうらやましい設定。
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山小屋小説。そんなジャンルは無いが、それで大方説明がつくんじゃないか。
山小屋小説らしく、人生を見直したり、人を癒す、優しい話が続く。
しかし作者は冒険小説の書き手、優しいだけでなくミステリアスな展開があったり、ちょっとしたハイテクを小道具にしたりしている。
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わたしは好き。
ハラハラ・ドキドキも、伏線も謎解きも裏切りもないけれど。
人生そろろろ折り返し地点てやつなのかな、、、て思う出来事があった直後から読み始めたので。
劇的ではないけれど、そっと心にメモっておきたいひと言が、ちょこちょこ出てきました。
そろそろ、自分が主人公の人生ではなく、人のために使った時間から、心の豊かさを得るような生活を目指してみようかしら。
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2014.6.14 映画を観てきた。
8割方読み終えて、期待が大きすぎた。
映画のほうがいい作品と、原作本のほうがいい作品がある。これは後者だった。登場人物も少しイメージと違っていた。
あと少し、読んでしまいたい。
最後になって、ぐっと盛り上がった。
山がいいのか、たまたま人が良かったのか、小さくても自分が生きるコミュニティがあることがいかに幸せか、再認識した。うらやましい。
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本ではなく映画の感想です。
原作は読んでいないので、比較は出来ませんが、なかなか良い映画でした。
映画界では、今や泣く子も黙る74歳の木村大作爺さんの監督・撮影による、北アルプス立山での山小屋の物語。(監督としては2作目)
この爺さんは、空撮やCGを一切使わないで、地べたで撮影するのをモットーにしており、それが返って迫力を生み、かつ本物の素晴らしい山岳風景や、山麓の桜・立山杉の自然が堪能出来ます。
映像の迫力だけで比較するなら、前作の「剱岳 点の記」の方が良かったが、今回は人間がメインになっている分、監督としての進化が見られます。
人間の描き方が、きれいごと過ぎる感もありますが、今時こんな純情な作品にはなかなかお目に掛れません。
木村大作の直球一本やりの感じが気に入っています。
豊川悦司、蒼井優、壇ふみ、小林薫らのわき役陣も素晴らしい。壇ふみも綺麗な老い方をして素敵でした。ただ豊川悦司は大阪の八尾の出身のくせに、東京の人間が喋るような変な大阪弁になっているのはいただけない。八尾ならベタベタの河内弁で喋れば良いのに。せっかくの腹に響く良い声が台無しです。
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奥秩父の山小屋をめぐるお話。山小屋主、従業員や来訪者の個々の境遇や感情が語られる物語。
いくつかの編に分かれていて、ストーリー仕立てになっているものから何か考えさせられるものまで。
軽くて読みやすい。
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清々しい読後感。映画化になったことに興味を持ち、手に取ったが、読みだしたら止まらない、期待以上の傑作。
この小説の魅力の一つは、ホームレスのゴロさんのキャラクターであり、彼の存在だ。
主人公の亨の「欲と夢ってどう違うんだろう」との問いに、「欲しいものを楽して手に入れようとするのが欲だよ。…夢は、それを手に入れるために労を厭わない、むしろそのための苦労そのものが人生の喜びであるかのようななにかだな」と、照れながら話すゴロさん。
さらに、自殺願望だった美由紀も、「生きるのって、自分のためだけじゃないんだって気がついた…自分というトンネルをいくら奥へ奥へと掘り続けても、出口は見つからない。空気もない光もない世界から抜け出すには外へ向かうしかないんだよ。人のいる場所へ、心と心が触れ合う場所へ」と、語る。こんな二人と山小屋を運営する亨が、なんとうらやましいことか。
「山は心の避難小屋」
こんな山小屋の人たちがいる山があるなら、30年ぶりに行きたくなった。
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映画を見る前に読んでみました 。
「遭難ハートフルストーリーだよ」と
登山サークルの先輩に言われつつ
貸していただきました
読んでみて そう言われたことに少し納得 。
少し不思議なことがたくさん起こります
人のつながり や 家族の絆
そういったことが丁寧に書かれていました
山で生きることが一番しっくりくるという
主人公の姿に憧れます
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人をそのまま受け入れてくれる人生の避難小屋みたいな山小屋での人と人との出会い、ふれあい、そこで生まれてくる温かいものを描いた作品でした。映画とはずいぶん違うけど、それぞれが目指している所は同じで、それぞれを楽しめました。
山へ行って、下界の垢を落としたくなったら、また読んでみたいと思います。
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なんと清々しい1冊。
少しご都合主義だし、ちょっとナナメ読みすると物語から脱出してしまうところがあるけど、
キャラクターの人間味や山の魅力の描写がそこをカバー。
亨とゴロさんや美由紀との関係が温かい。
章ごとに少しミステリ臭もして読み進めるのが早かった。
すこし登山はお休みしているけれど、また山に行きたいと思える1冊でした。
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山小屋のお話。
外の世界から遮断されているようで、
強い絆で結ばれている感じがよく出てた気がします。
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映画を先に観てしまったのだけど、原作とは違うものの裏切ってなく、安心した。登山、苦手だけど登って見たくなった。
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「生きること」と「働くこと」、そして、「家族」「地元(郷土愛)」を考えさせられる作品でした。
志があり選択したはずの仕事。それなのに、いつの間にか仕事に追われ、本来の目的を失ってしまい、「何のために生きているのか」と考えてしまう時が多々あると思います。実際、僕もそうです。
働くことは、生きること。生きることは、働くこと。両者は同義。そして、何のために生きるのか、誰のために働くのか。
忙しい日々が続いている方に、ぜひ、観ていただきたい作品です。きっと、自分が生きている理由、働いている理由、そして、生かされている理由を感じることができるはずです。オススメの作品です。
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ゴロさんの言葉が、深くてよかったです。山、山小屋に行きたくなります。山小屋で働くことに憧れます。山は心の避難小屋、っていいなぁ〜。