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普段から教育に携わっていること、この本の帯の『ダメな人間などいないのです。ただ、ダメな指導者がいるだけなのです』という文言に興味を惹かれ、購入。非常に面白かった。教育に関わる全ての人に読んで欲しいとさえ思った。
こういう、できなかった子が出来る様になったという本は多くあるが、今まで出会った本当は切り口が違う気がする。この子に、『もともと才能があったのだろう』という批判はあるだろうと分かった上で、それでも困難を乗り越え、道を開いて行ったこの女の子の姿勢を見てほしいという著者の気持ちが伝わる。実際、その指導の方法、子供との接し方などは非常に参考になった。
これから、教育に携わる中で、子供の可能性を十分に引き出せるよう、自らも学びながら頑張っていきたいと思わせてくれる一冊。
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まず、本屋での第一印象が「またこの手の本が並んでいる」でした。
よくある本で、たいてい感動ストーリーに仕立てて、中身がないという印象を持っていましたが、少し立ち読みをしてて、心理学視点もあったので、買ってみました。あとは自分自身が予備校講師で少しでも参考になればと・・
読了して感じたこと3点ありました。
①重くない、読みやすい
情報満載で読みにくい本は多くありますが、この本は実話からの解説という流れになっていて、片手間で読め、集中力が持続しました。
②教育の現場でも使えるアプローチ
「すごいけど、この先生だからできる」とか、「私の現場では無理だ」というものではなく、生徒との接し方から授業の仕方まで、実践できるものになっていました。
③学校と塾・予備校での教育の違い
随所に批判まではいかないまでも筆者の学校教育の疑問点がちらほら見られたような気がしました。
個人的な意見ですが、本来この本を読まないといけない学校の教育者や、大声を出して、恫喝して生徒の成績を上げたと勘違いしているプライドの高い塾関係者の方々はこの本を手にとらないと思います。
すぐ外見で判断したり、精神論の中身のない話をする先生方はこの本の表紙を見て、馬鹿馬鹿しいと手にもとらないと思います。
内容は深く、濃くはないですが(といっても大抵中身の濃い本を読んでも、読了した後、頭に残っているものなんて1%ぐらいだから、伝えたいメッセージは少ない方がいいと思います)読んで損はしないと思います。ぜひ、教育関係者の方には馬鹿にしないで、読んでほしい1冊です。
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感動!
試験のノウハウも書いてあるけど、要は成績だけではない。
打ち込める物を見つける事が出来たら、人間ってこんなに頑張れるんだ。
必死に頑張る人は、こんなに周りの人々を変えていくんだ。
自分もちょっと頑張ってみようかな、と思えちゃいます。
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とっても面白いし、読みやすい本。
私が人に何か教える立場だったら、より役立つであろう知識が巻末にあるから、そういう人には特におすすめ。
そういう立場でなくても、すごい面白かった。
私は受験をしてないから、この受験へのプレッシャーなんてわからないんだけど。
小論文と作文の違いについて言葉で説明してあるとこがあって、そういう違いなんだって、今更理解した。
言葉で説明せよって言われても私はできないと思った。
でもこれではっきりしたな。
人との関わり方も、私もっと素直に発信できるような子でありたかったなと思わされた。
この本の主人公の女の子は、普通なら恥ずかしがって言わないことも声を大にして言っていて。
きっと恥ずかしさはあったんだろうけど(たしか本にもそういう記述あったと思うが…)、それを思いきって口に出してた。
そういうとこ見習おうと思うし、みんな見習ったらいいと思う。
まぁ空気も読まず思ったことばんばん言うのがいいとは思わないけど、多少の度胸とか必要だよ、やっぱり。
本の中にところどころギャルの写真出てくるんだけど、途中まで、本人だと思い込んでいたからモデルさんということがわかってびっくりした。笑
本人今どんな感じなんだろう…
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≪目次≫
第1章 金髪ギャルさやかちゃんとの出会い
第2章 どん底の家庭事情、批判にさらされた母の信念
第3章 始まった受験勉強、続出する珍回答
第4章 さやかちゃんを導いた心理学テクニックと教育メソッド
第5章 見えてきた高い壁~「やっぱり慶應は無理なんじゃないか な」
第6章 偏差値30だったギャル、いよいよ慶應受験へ
第7章 合格発表と、つながった家族
あとがき
さやかちゃんからの手紙
巻末付録 坪田式人材育成のためのテクニック
≪内容≫
ドキュメンタリータッチで描かれた受験指南書。心理学的手法が書かれている。そこだけ興味のある人は、第4章と巻末付録だけ読めばいい。
しかし、さやかちゃんと家族(とくに母親「ああちゃん」)の受験と家族回復の物語として読むこともできる。最後にどんでん返しもあるし…。
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先週、FBで知った「ビリギャル」書店で手に取り、内容に惹かれて即購入。
“親”を自覚する方は、読むべきです!
偏差値30。(全国では底辺の2%に位置)成績は学年でビリ。そんな“ギャル”さやかちゃんが1年で、慶応義塾大学に現役合格。
何とも信じがたい話ですが、実話らしい。そしてやっぱりと言うか、相応の努力のたまものです。
これを読んで正直、若干の僻み根性が芽生える。
・これだけの経済力があるんだったら、、、結局、金だろ?
・これだけ応援、周囲の人に恵まれていたら
・親がこれだけ子供を守ってくれたなら
もし同条件だとして、お前に出来るのか?と言われれば即答で“No!”ですね。
同年代の時、これだけの情熱を持って何かに打ち込んだことは無かった・・・
私自信、中学校に入ってすぐ英語教師と一件あって以来、英語(の教師)が大嫌いで中学校の英語を放棄しました。英語教師にも見放されてましたげど・・・
高校に入り、全く着いて行けなく、さらに分からなくなった。未だに中学校での英語には強く後悔しています。恥ずかしながら当時、私の英語は入塾時のさやかちゃんとあまり変わらないでしょう。
この本は、
・彼女の物語を「もしドラ」的に読ませる部分。
・教育書として、子供への接し方の一例を示す部分。
・カリスマ教師の、心理学テクニックと教育メソッド。
の三つの要素を持っています。
私自信、親になって10年経ちましたが、子供の教育やスポーツ、どれも結局【親がどれだけ本気になれるか】で決まります。
「ビリギャル」でも、さやかちゃんの気持ち(本人も最初は冗談だったらしい)に、塾の先生と母親が本気で取り組んだ結果。
子供との接し方を変えなければと、改めて思いました。
そして即、奥さんに読ませなければと・・・
いやー素晴らしい話しだ。多くの人が影響され、勇気を持つと思います。
「もしドラ」的なヒットの予感です。
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意思あるところに道は開ける。絶対無理って思ったら絶対無理なんだよね。でも頑張ったら頑張っただけ道が開けるんだな。
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なんとも気軽に手に取ったのですが、なんとも奥深い。
これは、育児・子育てだけでなく、マネジャーが部下育成、部下との関わり方にも応用が即できるものかと思います。まずは、我が家でいくと、まずは妻に、そして、本人となる息子に読ませようかと思います。非常におもしろおかしくよまさせてもらいました。(先生とさやかちゃんとのやりとりは笑えます。そこだけでも、勉強になります。さやかちゃんのおうちの背景情報は、ちょっとトーンがおちますが、そこは駆け抜け、最後まで一気によめます。最後に心理学的な知識、技術の説明もあり、役立ちますよ)
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さやかちゃんの通った小中高の学校みたいな先生ってわりといるんだろうか。本当に教育者ですか?!腹立たしい…
私はたまたまそんな先生に出会わなかっただけなんだろうか。
ああちゃんの愛情とパパの一途さが、さやかちゃんに受け継がれたのがつたわります。25歳になったさやかちゃんの手紙がよかったです。
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新聞広告で目に留まり、
本屋で探して見つけた最初の印象は、「思ってたよりも厚い。」
正直、もっと軽い、中身のない類の本だと思っていた。
読み始めると、読みやすい。
ひとりの生徒のストーリーを軸にしているので先が気になる展開だし、
ところどころに考えさせられることやちょっとした笑いが入るので、するすると。
きっと、著者の坪田さんは普段の会話でもそう(話がうまい)人なんだろうと想像させる。
勉強になること、自分自身を振り返ろうと思うこと、刺激を受けること、
さまざまある。
もちろん、突っ込みどころはある。
この生徒は元々勉強してこなかっただけで地頭は良いのだろうとか、
1年半で受験しようと思ったらどれだけの金がかかるだろうとか。
ただ、これを読んだら多くの高校生がやる気になるだろうと思う。
だから、なるべく多くの人に読んでほしい!
といったものでした。
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これはたくさんの人に読んで欲しい本だ!
実は、表紙のモデルの石川恋さんの表情と、わかりやすすぎるタイトルに思わず書店で手にとり、ちらり立ち読みしたら、買わざるを得ないオーラがやってきて購入、一気読みした本。
もちろん、頑張った当人のさやかちゃんもすごいのですが、母親のあぁちゃんの子育て道がすごかった。そして本当に子どもを信じて、支えて、守って、すごいと思う。どうしても子どもに対してガミガミなってしまいがちだけど、すごい良い話だったと思う。
単なる受験テクニックの話はあるけれど、現実に向き合って、目標を定め、その壁を乗り越える過程でバラバラになっていた家族が結束していく。本にすると、あまりに表面的でサクセスストーリーのように見えるけど、現実の話は行間に見え隠れする。FJの仲間にも、是非とも紹介したい本だ。
さて、あとがきのさやかちゃん本人からの原文から引用。
ギャルだってヤンキーだってみんなそれなりにいろいろ考えてるんです。友達の絆なんてそれはそれは強いし、大人のことをよく見ています。本当はなんか頑張った方がいいんだろうけど、頑張るってなんかださいし、恥ずかしい。私もそう思ってました。
中略
がむしゃらに走っている最中、ふと周りを見ると気づいたことがありました。それは、私の周りの人たちの変化です。何かを頑張っている人に対して、人はこんなにも優しく 温かく見守ってくれるんだということを肌で感じました。
中略
「何かを死ぬ気で頑張る」って、人生めちゃくちゃ変わるんだなって、体験してみて改めて思います。人生なんて、自分次第でいかようにも変えられることを学びました。だったら選択肢がなるべく多い方がおもしろいし、お世話になった人や大切な人を喜ばせてあげられる人生にしたい。
中略
いま、この本を読んでいただいた方に伝えたいです。
「頑張る」って意外といいもんでした。
もし慶応に落ちて別の大学にいっていても、同じことを思ったと思います。
中略
私のした経験を数奇なものととらないで、ご自分の世界に、是非重ね合わせてみてください。
ということでした。
ね、いい本でしょ?
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家庭環境や勉強の方法論はおいといてもやっぱり結局は自分ができるコトをめいいっぱいやらないと結果は出ないんだな~と。共感できるトコロもできないトコロもいろいろと考えさせてくれる一冊でした。
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初めは「塾講師の自慢話か」とちょっとウンザリな気持ちになったけど、読み進めていくと、いつの間にか魅力たっぷりのさやかちゃんを応援している自分がいた。
タイトルにもある通りで結果はわかっていたものの、
いざ合格した場面では涙腺が刺激されそうになってしまった。
受験生が読めば、モチベーションアップに繋がるかもしれないし、
親として読めば、子どもを信じてあげる大切さに共感できるかもしれないし、
ビジネスの現場としては、心理学を効果的に使ったコーチングのケーススタディになるかもしれないし、
読む人読む立場によって、いろいろな捉え方ができる不思議な本。
おすすめ。
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偏差値30だった高校生ギャル「さやかちゃん」が著者との出会いをきっかけに奮起して慶応大学に合格するまでを振り返ったストーリー。
伸びしろが大きいと思うので、偏差値30から慶応大学に合格すること自体はあり得る話かなあ、とは思うけど、さやかちゃんと著者の二人三脚での奮闘の物語は率直にすばらしいと思った。さやかちゃんが伸びた要因としては、さやかちゃん自身の素直な人柄が大きいと感じた。
心理学を生かした著者の指導法が、さやかちゃんの素質ともあいまって、かなり効果的だったと思う。生徒に乗り越えた感をもたせ、モチベーションを高め、それを維持するように仕向けるのが著者の指導法のポイントだと思われる。著者が言うように、「ダメな人間なんていないんです。ただ、ダメな指導者がいるだけなんです。」ということなんだと思う。
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受験のノウハウ本かなと思いきや、物語としてとても面白かった。
さやかちゃん、ああちゃん、坪田先生、それぞれがキャラが立ちすぎていて、フィクションじゃないかなとも思ったけど、フィクションだとしても充分楽しめる本でした。
どこかのテレビ局でドラマ化しないかな。