紙の本
もともとナンバーワンだったものが、オンリーワンを目指すから合格点を取れなくなった。
2011/12/31 09:58
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヂャリや - この投稿者のレビュー一覧を見る
オンリーワン妄想が広がって久しいが、そろそろ「二番じゃダメなんですか」発言を機に終息させたい。お気づきの方も多いと思うが、結果、二番ならいいのである。
人はもともとオンリーワンなのだから、そこがスタート地点なのである。いつまでも出発点でぐずぐずしていることが、ここ数年の停滞につながっているのではないだろうか。
二番手もその他大勢も一緒であり、一番でなきゃー意味がない、とはっきり言ってしまおう。ただしその意味とは他人からの賞賛に値するかどうかということであり、当事者の人生における価値感、経験の蓄積といったものとは当然、大きく違う。
ここを混同すると、本書で強烈な批判にさらされている運動会「”みんなで手をつないでゴール”なんてバカバカしいこと」がおきてしまう。
徹底的に型にはめる。それでもなおはまらない”いびつな物”が本物の型破りだ。美しいと感じるかどうかは別として。ところが最初から型がないと、著者のいう「密林の中でナイフ片手に道を切り開きながら進むようなもの」で現在の何かを象徴している。さらに本書では、いったん型にはまった経験をしてから、型破りを始めるのが本当の成功の型だという。なるほど基礎固めのときに、四の五の言っているようでは物にならないという現実のとおりだ。
「ありもしない”秘められた才能”などに頼ろうとせず、もっと確実な”型”を」選ぶことが「(著者の言う)一億総下流」から抜け出す道だと読み解くことができる。合格点がどの辺に位置するのかは人それぞれであるが、捨てることのできるわけがない個性は、アピールするものではなく、結果おのずと輝いてくるものだと感じることができる一冊であった。
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中途半端なオリジナリティなんて、クソ喰らえ!!というメッセージがわかりやすい。
個人的にはこの人の考えは的を射ているように思う。
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確かに型は重要。「守破離」の考え方は何事にも通じると思う。が、守をゴールと錯覚させるような教え方が世の中にはびこっている気がする。
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かなり偏った意見もあるが、ここまで断言されると爽快。
納得・合意出来る考え方も多々ある。
そのまま受け止める必要はないが、固定観念に凝り固まった自分の思考を緩めてくれる。
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ドラゴン桜の作者の書いた本。
心に残った文章を書き留めておく
・合格点が取れる70点の仕事をコンスタントにこなす
・どこかを修正することで消えてしまう個性なんて所詮その程度の個性
・自分だけのつまらない「こだわり」を捨てて、周囲の意見を柔軟に取り入れることができるか。他人の目は自分を輝かせてくれる光り
・いいチームはそれぞれのメンバーが適材適所で配置されている
・第三者からの提案に柔軟に対応するだけの適応能力を示すことでこそ、その人の実力が如実にあらわれる。
・島国根性を磨け!
就活生である自分には大変響く言葉が多かった。
自身の強みである、他者の意見を柔軟に取り入れる力を伸ばしていきたいと思った。
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「ドラゴン桜」「エンゼルバンク」などで好きな漫画家である三田紀房の著書。
「ドラゴン桜」の桜木並みに生き方の真理をスバッと言い抜くので、本当に気持ち良い。
とにかくドッグイヤーばかりが出来た本なのだが、結局、著者が言いたかったのは、本の題名の如く、最初は個性や才能なんて捨てしまい、成功するための「型」にハマれ!と言い放っている。
確かに。ノーベル賞を受賞した利根川進先生もこうおっしゃっていた。
「創造と模倣は異なる。しかし、創造は模倣からはじまる。」
成功の型を知り、他人からパクってそれを応用する。
元来、日本人はそれを実践してきたじゃないか。漢字などの文化然り、ラーメンやカレーなどの食事然り。
俺もそれを今後意識して生きていこう。それを教えられた名著だった。
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よく共感できる。
才能がないやつほど、自分の秘められた才能を信じている。あほだよね。
真のオリジナルになれる人なんていない。その通り。
ダメな上司の下になったら、それを反面教師にすればよい。こういう人の元でしか学べない型を学べる。
型はフレームワークと同じだから、思考とも同じ。
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乱暴なタイトルなようですが、当たり前のことや先人の知恵をなぞってようやく、個性を輝かせることが出来るのです。
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著者の"「ここ一番」に強くなれ!"が面白かったので買ってみたが、、
型が大事なのは分かったが、それができれば苦労しないのでは?という内容に終始。具体性に欠くと思った。
著者らしく、随所にちりばめられた鮮烈な表現は面白く読めたが、「ここ一番」程の共感は得られなかった。残念。
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タイトルの「個性を捨てろ!型にはまれ!」を自身の漫画家としての経験、知識でもって力説されている本でした。
漫画家としての経験から漫画のアイディアはコピーから作り出す「アイディア=A+B」、漫画雑誌の空席を見つ出し、新しい型を探すなど納得できる部分が多かった。
少しキツめの文章で鬱陶しさを感じる。
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最近の個性重視の考え方と対極にある考え方のように書かれているが、決してそうではない。
当たり前のことができることも個性であり、個性という考え方を違った目線で語っている。
学ぶはまねることであることを考えると型にはまる事は自然と受け入れられる。
一読の価値はあると思います
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個性は要らない、パイオニアを目指すな、といった逆張り系のキャッチコピーが目を引く本書。
嫌いじゃないです。
でもタイトルが全部何かのキャッチコピーみたいでちょっと暑苦しいですね。
個性が大事なんだったら学習したり練習したりする必要もない。何もしない状態が個性なんだから。何かを達成しようとするときに型を探してやるんだ。だから型にはまるのは大変で意味のあることだということでしょう。