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前半はグダグダしてるけど、後半につれスラスラ読める。大阪や関西圏の地理を知ってたら更に楽しめる。
本の内容に出てくる警察とヤクザとの関係が現実にもあるんだろうなー
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腐った組織の中で強烈な個性がぶつかり合う。
息はピッタリとあってはいるが、堀内は相棒である伊達のことも信じてはいない。
出世にしか興味がなく、自己保身に汲々としている奴ら。
濁りきった水の中で、堀内もまた自らの意思で汚れていく。
犯罪者は許せない。取り締まる側のはずの警察も、犯罪者に負けないくらいに腐っている。
社会のルールにも組織のルールにも堀内は縛られない。
自分だけが信じるルールの中で、悪徳警官として生きている。
やり方に問題はあるけれど堀内なりの「正義」がそこにはある。
まっとうではないけれど悪党だと決め付けることもできない。
グレーゾーンの中で椅子取りゲームをしているような毎日は、やがて崩壊していく。
現場を無視するような者が支配する組織は最低だ。
だが、そんな最低の奴らが幅を利かせているのも事実だ。
現実は理想には程遠い。
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金を持っている男は持てるんだなーと思わせる。これほどまでに金になびく女は多いのかな。
最後まで飽きさせない展開。そして続編に続きます。こちらもおもしろい!
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不祥事は絶えることなし、警察は、信用できません。「依願退職」で、すべてリセットか!小説だけの話ではない!!
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悪徳警官2人組の話しで面白くない。
同じ人間が正悪稼業を生業としている世の中、少数だが共感出来る悪、胸糞悪い正の稼業を生業としている奴も本当に居るんだと感じる本。
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黒川作品の真骨頂を見させていただいた。雑なようでいて筋書きがとても緻密で「ここで繋がるのね」と思わされることが多く楽しめた。文庫だと思って甘く見てたが思ったよりページ数が多くちと疲れた。今の警察もこんな風に裏金作ってるのかな。
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堀内・伊達シリーズ第一弾。大阪府警今里署のマル暴担当刑事・堀内は、淇道会が賭場を開くという情報を掴み、開帳日当日、相棒の伊達らとともに現場に突入し、27名を現行犯逮捕した。取調べから明らかになった金の流れをネタに、業界誌編集長・坂辺を使って捕まった客を強請り始める。だが直後に坂辺が車にはねられ死亡。堀内の周辺には見知らぬヤクザがうろつき始める…。
重厚。文句なしに面白い。スカッとするカタルシスというよりは、ひりつくようなリアリティに没頭できる。細部の描写まで手抜きがないからこそ、小説の深みが出ているように思う。
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内容(「BOOK」データベースより)
大阪府警今里署のマル暴担当刑事・堀内は、淇道会が賭場を開くという情報を拇み、開帳日当日、相棒の伊達らとともに現場に突入し、27名を現行犯逮捕した。取調べから明らかになった金の流れをネタに、業界誌編集長・坂辺を使って捕まった客を強請り始める。だが直後に坂辺が車にはねられ死亡。堀内の周辺には見知らぬヤクザがうろつき始める…。黒川博行のハードボイルドが結実した、警察小説の最高傑作。
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読み終えて…なんか。。気分が悪くなる本。実際に、警察の不祥事って確かにある…でも、実態は良く分からないところがあるが…この本を読むとあるのだろうと確信できる。
ただ犯罪者を取り締まるには、正攻法だけでは取り締まる事も出来ない事も理解できる。
反社会組織には、目には目をなんだろうけど反社会組織より、ある意味タチが悪い腐った組織なのが理解できる。
不祥事が多い大阪府警を舞台にしてるのがリアリティ溢れ、賭博もかなり詳しく描かれてノンフィクションの様に話しが進む。前半ダラダラ進むけど後半は一気に読み込んで行ける。
中々、興味深く読んだ。ただ、一般市民から言えば実態を知ってしまうと気分が悪い…隠蔽だらけなんだろうな。。
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主人公2人は刑事だがヨゴレ中のヨゴレ。
登場人物は全員が悪役。
だが、そこがいい。
黒川博行の真骨頂。
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黒川博行さんの疫病神シリーズ以外が読んでみたくて買った一冊。
読み終わり、なんだろう?ただ悪徳刑事のだらしない行動を読まされたって感じだった。
刑事がヤクザに襲われてからは面白かったが、それまでがなんだかだるかった。
シリーズ物だから続きは読むつもりだか、次があんまり期待できない小説でした。
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前半の200ページくらいまでは何度も挫折にしそうになるくらい読むのが苦痛だった。
だんだん面白くなってきて関西弁の掛け合いにクスッとなることも。
でも読後感は良くない。。グッタリした。。
警察小説は好きだけど悪徳警察官?の話は読んでて気持ちよくない。
でも何故か気になる堀内と伊達。笑
結局二作目も読んじゃうんだろうなーーー。
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大阪府警の暴力団担当刑事、堀内。彼とその相棒、伊達は正義感あふれ、悪を許さないありがちなイメージの刑事像とはほど遠い。出世のためには裏社会の情報は欠かせない。情報のためには金と汚い付き合いも欠かせない。というのが彼らの理論。
そんな2人が賭博場開催の情報を掴み、大勢の現行犯逮捕。事件は一件落着、署内での2人の評価は大幅アップ。となるはずだが、堀内は新たなカネのなる木を見つけ出す。
凄まじくカネに執着する悪徳刑事2人。チームワークも正義もあったもんじゃない。彼らの行動原理は犯人逮捕ではなく、安い給料以外のシノギを得ること。そこに同情すべきところはない。が、それでも彼らを憎めないのは大阪弁のトークのおかげか。やっぱり大阪弁は最高や。
落ちるところまで落ちていく2人には爽快感すら覚える。そして、正義ではメシを食えないことにも納得。
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人間の業が剥き出しで描かれている。金、女、暴力。大阪府内の土地勘があると、よりこの話の設定を堪能できる。
地域性を押し出しながら矮小化せずに、読み物として機能させているところが、海外のハードボイルド的だ。
黒川作品は、大阪を世界に売る方法のひとつになりえるのではないだろうか。
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大阪は今里署の暴力団担当刑事である堀内は、情報屋から近々賭博が行われるという情報を入手する。その中には、学校法人の代表であり、不動産屋の森本が含まれていた。逮捕の後、森本をゆすりに行った経済誌の社長が、交通事故で死亡する…。
「堀内・伊達シリーズ」とされるものの1作目だったらしい。何も考えずに読んで買っているので、もう1冊持っているのが3作目で、2作目は買っていなかった。最初に1作めで良かった。
それはともかく、600ページに文字も小さめのギッシリの内容であるが、最初から最後まで全くだれずに読みきれる内容で、やっぱり黒川博行はうまいなあと思わされる1冊である。ハードボイルドの背景を持つ作品で、堀内もその相棒の伊達も、警察ではあるが勤務中に酒を飲み、女を囲い、逮捕者やそのつてから金(シノギ)をまきあげる。
初期の黒川作品で、なんか物足りないなあと思うのは、主人公が悪くないからなのではないかと思う。
全編、いつものコッテコテな関西弁の応酬であり、この辺に乗れなかったらやっぱり難しいだろうとは思う。乗れる人にはたまらないものがあるだろう。
ト書き文も勢いを重視し、主語がなかったり、芸術的な表現もなかったりするが、それが黒川節とも言えるハイスピードな文章のテンポを落とさないことにもつながっている。
最後に突然1年後になってしまったけど、これ続くんよね?で、なんで続編がことごとく別の出版社なんや?