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珍しく一晩で一気読みした。人を愛するのはやっぱり悲しいこと。タイミングが噛み合わなかったり、奥底の想いがわかっていても終わりにしたり。「他人のまま繋がる」という幻想を信じたい気持ちは切ないね。
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十二年前。十八歳で上京したぼくは、十歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男の他人のままつながっている証だった。そして十二年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作!解説・池上冬樹
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よくわからない世界。
でも、そこに住んでいる人はきっとたくさんいて、
それぞれ泣いたり笑ったりしている。
ぼくの悲しみと彼らの悲しみは一緒なの?
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「夜の果てまで」、「サウダージ」とこれで、「恋愛三部作」だとか。うーむ。
確かに「恋愛」は3つともに扱われているけど、だからって‥。
安易な共通点を汲み取るのではなく、意味ある違いを楽しむ方が大事かと。
他の2作より、もっと不躾で、もっと不快で、もっと直接的な世界(時代?)。
嫌いとまでいかないけど、「三部作」の中では一番共感できない。
個人的にはサウダージが今のところ一番好き。
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作者の小説は三作目。解説にもありましたが、年上の女性との恋愛をこの作品も描いています。
解説頼りの感想でいけないなぁと思うのですが、発表された順番とはバラバラに読んでいるんですね、私は。
最初に読んだ「夜の果てまで」とはがらりと変わった印象を受けたのですが、どちらかといえば「夜の果てまで」はエンターテイメント色が強い作品なんだとか。純文学よりの作者であることを知らなかったので、少々戸惑いがありました。
作品としては時代背景もあり、作者の体験が盛り込まれているためか、重苦しいところがあります。これまでの
切なさよりも、孤独感や心の苦しさのほうがよく伝わってきました。埋まらない距離のようなものですかね、
感じられるものは。表現として夢と現実が、ゆるゆると交錯するのですが私には読みにくかったです。ただ、それが主人公の不安をものすごく増幅していました。好き嫌いはあると思いますが、初期の頃の作品ということで
色々と発見がありました。
(2005年4月19日)
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相手の望むようにつながれない孤独。
どうしようもない焦燥と苦悩。
夢か現実かわからなくなりそうなシーンによってますます強くなる不安。
なんとも寂しい一冊だ。
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恋愛の中にあっても、
渇きや孤独感がついて回る、
そんな男の私小説。
人は、他人のまま繋がることができるのか、という問いかけに、
『たぶん』という曖昧な思惑がよぎった。
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【あらすじ】
十二年前。十八歳で上京したぼくは、十歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして十二年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作。
【感想】
この頃、題名に「ラスト」が付く本をまとめて買って読んでいたと思います。なぜだったんだろう…?
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まったく共感出来なかった。
まず、私がヒッピー文化とか運動から遠くて理解がないっていうのと、時代が遠すぎて親近感がわかないっていうのと、何よりもドラッグとか安易に手を出す主人公の周りに全く共感出来ない。
文章は読みやすくてすぐに読み終わってしまったが、これほど残念だった本は久々だ。もちろん、私の個人的な感想なので、好きな人は好きだと思う。
花菜子さんと奥さんのその後どうなったのかだけは気になるかな。
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著者初期の作品を記念的に出版しただけの本。文章力が未熟なのに現実と幻覚を混ぜたストーリー展開はよく書き分け出来ておらず無謀。終わりも尻切れ過ぎる。
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他人の勧めで読みました。読み終わってこの先はどうなっていくんだろうとなんとなく思いました。人を愛する気持ちは人生を狂わせる、他人を狂わせる、恐ろしいものの様に見えた。後味がわるい本です。でもこんな破滅的な展開が好きだといった彼女は「恋人にならなければ長く付き合える」とも言っていた。少しは理解できた様な気がする。人の気持ちって難しいな。
十二年前。十八歳で上京したぼくは、十歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして十二年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作。(引用)
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「夜の果てまで」の作者だったか、あとがきでわかった。「サウダージ」とで恋愛小説三部作らしい。
私にはわかり辛い。どうして妻と子がいる家庭を大切に思えないのか。奥が深いのかも。悲しみだけが残った。
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モチーフとはなにか。この本の原題は『1973年の新宿と犬の首輪』。新宿のことは相変わらず好きになれないが、盛田さんの本を読むことで、親近感は覚える。
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十二年前。十八歳で上京したぼくは、十歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして十二年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作。