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「姑獲鳥の夏」と「すべてがFになる」に「フリッカー式」を足し合わせたような衝撃。
エンディングを二回読み返したけど、まだ全てを理解できていないし、解説にもあるとおり「最後まで読んでも説明されない重要な謎が少なくとも二つある」。
当然、それは二人のある女性に関連することやと思うんやけど…
シリーズ!?続編で初文庫化となる「時の鳥籠」(上・下)が5月に刊行されるらしいので、とりあえず悶々と、それを待つしかないみたい。
それでも、全てが理解できるかの不安はあるけど…
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脳の研究をしていた父親の自殺、父親の書斎に残された人口知能を搭載したPC、PCの謎を解く過程で明らかになる主人公の出自と家庭の過去。
SFであり青春小説でありミステリでもある、なかなかに小難しい作品です。
書店でたまたま手に取った本作がシリーズ第1作のようで、このタイミングで本作を読んだことを後悔しています。
森さんとの出会い以降しばらくミステリを重点的に読んできましたが、本作を読んで気づきました、私はどうやらミステリに食傷気味のようです。
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うーん。。。
登場人物に魅力を感じないし
ここまで引っ張ったワリには...な結末で
好みじゃなかった。
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ミステリー。SF。青春。
最初から最後まで、ひたすら暗い。
1998年に発表されたものとは思えない。
とにかく好きです。
このシリーズ、文庫化したら全部集めると決めました。
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うーん。。期待しすぎましたかね。
帯にだまされた感が否めない。
ちょっと。若すぎるというか。衝撃がそれほどの衝撃でもなく、なんかいろいろ中途半端?浅い?あれとこれとそれをつなぎ合わせてハイ!みたいな。
そのせいで、なんか全体がふんわりぼんやり。
続編を読めば、納得いくのでしょうか。。。
唯一、金田君は興味深い人物でした。
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(上巻と合わせての感想)
上質な青春ものでした。父親の遺品であるパソコンで、祐子と名乗るプログラミングと会話をする主人公。プログラミングなのか、AIなのか、はたまた人の意識なのか。
疑念の中で主人公は揺れていいきます。
そして父親の死の謎、主人公自身のことなど様々な方向で物語は進んでいきます。実直な青春物語です。
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鬱屈した主人公の突然の推理が、唐突でついていけない。
と思いつつ読み進めると、なんだこれは……ってなってきて最後まで読むと、えっこれシリーズなの? 次どうするの?ってなる。とりあえず、シリーズの次作を読もう。
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読んでいて感情や自分がバラバラになっていくような壮絶な心の動きがあった。
多分、書き出しの時は文章に拙さを感じたけど、どんどん自分が没入していくような、そんな感覚で、なだれ込むようにラストまで読んでしまった。
読んでいる間、今までの辛かったことやおぞましい思い出などがあれこれと胸に浮かんでは消えていき、そして最後ふっと小説の最後の行の左の余白の中に溶けていってしまった。
登場人物を効果的に描写してやろうという意図を薄々感じながら読む瞬間はなく、力技とでも言うのかそんなものに絡め取られて、空が反転して地面に寝ていた、そんな疾走感があった。
セックスについて、自分の存在責任を誰かに押し付ける欺瞞、子どもを産むこと、人を愛すること、愛してはいけないのに愛すること、感情をあらわにすることについて、過去がすり替わることについて、思っていたことと世界が違ったときのこと。
諸々が文字の世界と共に頭の中を凄まじく走り去っていって、私はしばらく呆然とした。
この本に続きがあることを、感謝したし、感謝しなかった。このまま終わってしまって欲しかった、そう直樹が決めたのだとなんとなく思ったから、でも、この世界にはまだ左側にページがある、それは素直に嬉しい気もする。
どうして辛い思いをしたのにまた人間を信じるのか、不思議だと思ったけど、それが生きていくということなのかなと、直樹くんの人生を覗いて思った。
とりあえずすごい読書体験だった。
本を読むと連れて行かれて帰って来られなくなりそうになるから、癖になる。読んでいる間にすっかり体が冷えている。快楽に弱い自分を自覚しました。