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ミステリーというよりも日常的な情景や登場人物の心理描写が細やかで等身大に感じました。
章の終わりに挟まれる小学生の時の話が繋がった時、とても温かな気持ちになります*
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受験時代の思い出が蘇ってきてとても共感できた。他にやることもなくいい大学に入ることだけを目指して勉強に励んだ少しつまらない高校生活の中で少し変わったことを見つけその謎を解き明かそうとするのが素敵だった。
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途中で裏表紙を読んで「ミステリー小説か」と思いました。
プロローグは、何故大学合格発表後に俺の前から消えたのか。だけで、不思議な体験とか、彼女の目的は何なのか。って文があれば、千代川がなぜ帰ってきたか。を解き明かす話なんだな。って読めたのになあ。って感じです。
それがなく、淡々と、数学で答えを右から書くことは何故かや、野球の試合で助言したり、玉置と美術館に行って桜庭良一とのやり取りがあったり、受験の採点に千代川の家に行ったりとあったので、ちょっと苦しいものがありました。
それでも結局千代川が帰ってきた理由がわからなかったような…?
別に絵描きの話もなかったし、いきなり、父親が画家の桜庭良一です。父親として失格です。と罵った挙句、天才少女が海外に出て絵描きなりました。って終わった感じがします。
千代川は、小学校の頃から真崎が好き。
小学校卒業と同時に引っ越して、また同じ街に引っ越してきた理由は「わからない」
一緒に住んでるお父さんは、親戚のおじさん。
本当のお父さんは桜庭良一。
桜庭良一は家族より絵を選んだ。
実母は心労で亡くなり、育ててくれた叔母も病弱だった。
野球の試合で助言したのは、真崎を好きな千代川が、少しでも長く野球をしている真崎を見たかったから。
家に呼んだのは、少し期待していたこともあるし、身の上話のグリーグリーンが家にあるから。
千代川と同じ大学に入った真崎だけど、肝心の千代川が入学しなかった。
千代川は絵を描き、海外を渡り歩き出した。