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続編が出ていたので購入。前巻の最後で、普通なら一緒に暮らすのに別々に暮らすことになったのが意外に思っていましたけど、ニアナの中にある光でつながっていて、ニアナのピンチの時には即座に助けに来てくれる。やっぱりヒーローはネイシスです。
ネイシスの母のレーナの天然ボケもいい感じで、竜候の父の性格はまだ分からないですけど、たぶん二人がセットになったら、さしものニアナも太刀打ちできないように思います。
ニアナが襲われて、ネイシスが登場するシーン。やっぱり来たかって天を仰いだあと、国王のシグルスの対応もなんかいい感じだし、意地を張ってたニアナがネイシスに抱き付いたところは、騎士様たちと同様、ちょっとにやけちゃったり。
最後はまた別々に暮らしてますけど、今度はニアナがネイシスの元に行く感じで終わってます。あとがきではこれで終了ってなってましたけど、できれば、是非是非続きも書いて欲しいなって思いました。
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前の巻の終わりから二か月後のパルテニア王国。養護院で子供達の面倒をみるニアナが再び自分から巻き込まれにいった事件の顛末がつづられた書下ろし第二巻。
前回はニアナちゃんにあごで使われていたネイシスが今回は得意分野で大活躍。竜もいれば闇の獣も黄昏の魔物もいるこの世界を違う立ち位置から見つめるニアナ・ネイシスコンビの相互理解はテーマとして底流に描かれていますが、括目すべきはえらそーに説教をたれるネイシスの姿です。なんだよお前ネイシスのくせに常識人ぶりやがって、とニアナちゃんでなくてもばんばんしたくなること必至。
また、素直さとは縁遠いティリウス君やニアナちゃんが心に抱えたものを色んな経験や周囲の言葉に少しずつ融かされ成長していく場面は思わず目を細めてしまいました。物語冒頭の舞台となった裏通りの印象が物語の中で次々と変化していくのも併せ、心持ち次第でものの観方は変わるんだなぁと。
このシリーズの本編ともいえる「灰と王国」の主人公フィン=ネイシスパパは竜侯という人でない存在になった時にとまどいながら長い時間をかけてそれを受け容れていきましたが、ニアナちゃんが人でしかない自分を受け容れる心境も前巻とは少し変わってきたようです。こういう登場人物の変化を追いかけて読んでいけるシリーズというのはやっぱり読んでいて楽しい。と今回第二巻が読めた幸福を噛みしめつつ読了。
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前作「嘘つき姫と竜の騎士」の続編。
革命後、想いを通わせたニアナとネイシスだったが、お互いの生活のため離れ離れで暮らしていた。「離れていても繋がる心」の絆の力をネイシスより授けられたニアナだったが、それでも忙しさの合間に寂しさを感じていた。そんな中、王都に連続失踪事件が発生。ニアナのいる孤児院の子どもたちにもその魔の手が忍び寄り、ニアナも危ない目に会う。そして駆けつけたネイシスと共に再び事件解決に乗り出すことに。
1巻が面白かったので2巻をさっそく続けて読んでみた。
離れて暮らす2人なので、序盤はニアナの側にネイシスがいないから若干物足りなさを感じつつ、彼がやってきてから、やっぱりこの2人は一緒にいないとね、と思いました。なのでラストのニアナがネイシスを追いかけて彼の国を訪れるという展開もあっさり納得。その国での彼女たちの騒動もまた読んでみたいとも思いますがこれにてこのシリーズは終わりなのかな?
書籍の方の「灰と王国」ではネイシスの両親の話らしいので、そちらも読んでみたいと思いますが、ニアナとネイシスは出てこないからなぁ~。
恋愛要素は少ない物語でしたが、テンポのある展開とキャラクターたちの小気味よい掛け合いが読んでいて楽しい作品でした。
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王都の片隅で起こった連続失踪事件。その陰に蠢く不吉な気配に、国元に帰っていたネイシスも駆けつけての大捕り物! ニアナの弁舌もネイシスのネイシスっぷりも相変わらずキレッキレだけど、続編の醍醐味というべきか、それぞれに変化というか成長が見られて、嬉しさについ目を細めてしまった。彼らの未来に幸あれ!