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■概要
OJTといえばこの人!という具合に雑誌等でよくお見かけし、
また、日経文庫『OJTの実際』を書かれた寺澤氏の、夫人との共著。
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仕事のやり方の変化に伴い、OJTのあり方も「一方通行」の知識伝達から「双方向」、
上司と部下が互いに教え、教えられながら共に成長していくという「相互啓発」に変化してきたとして、
上司として日頃どのような指導をしたらよいか、効果的なOJTの手法とは何かを解説した本。
■仕事に活かせる点
Q&A形式の前編、事例紹介の後編という構成は○。
Q&A、事例紹介共によい問題提起が成されているものの、回答が一般論・綺麗事に聞こえてしまうのが難。
これは、自分自身提案の際に気をつけなければいけないと思う。
「実際に現場で起こったさまざまな問題を網羅した生々しい体験談が多数掲載」とあるが、
事例の語り口が昼ドラ的で、本自体のトーンが昭和なムードに感じられる。
(さわ)
■なるほど!と思ったこと
そもそも、日常業務遂行を通じての部下の指導・育成を「OJT」と名づけたのは、今まで無意識に行っていた日常の管理行動を常に部下の指導・育成に結びつけて“自覚的・意識的に行っていく”ため。
意識的に実践した結果、また無意識に(とはいかないまでも)、共に育ち合う状態が心地よくなるといいなと思った。意識するために名前をつけて多少大げさに捉えることも必要だし、型にガチガチにならないようにもしないと・・・カタチがないって難しい。
> 事例の語り口が昼ドラ的で、本自体のトーンが昭和なムードに感じられる。
⇒絶妙な感想、ズバリ共感しました。
(えみ)