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松尾スズキらしいキャラクター設定や細かい演出と、
すぎむらしんいちらしいポップさがいい塩梅で折衷されていた。
もうちょっとエロとかSFチックな描写が多く盛り込まれてたら最高だったなあ。
老人と付き人、先生と付き人、グラドルの
対立描写は面白かった。いや、面白かったよ。
これ、原作まだ読んでないけどハードルは上がった。
というかこのまま続けても面白そうである。
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(2巻のレビューからの続き)
で、結局何に一番シビれたかって言うと、金子のキャラチェンジなのです。
基本、松尾スズキの描く主人公がちょっと怖いのです。得体が知れないのです。私は。
手術代のための借金200万円を返済するために自らマシーンと化して働き倒す、とか、自我を殺し切って与えられたミッションを淡々とこなす、とか、「心ない優しさ」に対抗して(?)「心ない悪」になってみる、とか。
常に受身。全部リアクション。こう来られたからこう返してる。
このロボっぷり故に、ダメな感じに振り回されてて面白いんですが、振り回されてる最中の目が微妙に笑ってないような気がして怖いのです。
っていうのも含めてこの小説の面白さなのかなーと思いきや、グッと普通の青年寄りになったすぎむら版の金子も全然イヤじゃなかった。
すぎむら版の金子なら小説のような終わり方はできまいよ、ってオリジナルエンディングも実に自然でありました。自然どころかむしろいい話。
松尾・すぎむらコンビによる続編の企画もあったとか。
いやここまででいいです。『老人』でも『賭博』でもなくなっちゃうんで。
それより全く違うお話で、お2人のコラボが読みたいですわ。
「カレーにマヨネーズかけたら意外と合う!」みたいな作品を。
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3巻だけ読みました。話の途中からだったけど、分かりやすいタイトルと単純な内容のおかげで、すんなり読むことができました。
にしても、松尾スズキは面白い話を書くね。